【栂・美木多】Add Wall・上山浩之さん<前編>原点は“彩りと感動”の記憶

【栂・美木多】Add Wall・上山浩之さん<前編>原点は“彩りと感動”の記憶

さまざまな魅力を持つ泉北ですが、街の魅力を生み出すものは、やっぱり人!

ということで、泉北の素敵な人を紹介します。

登場いただくのは、家屋や公共施設などの塗装を手がける株式会社Add Wall(アド・ウォール)の代表・上山浩之さん。「色」が持つパワーで人にも街にも感動を与え続ける上山さんの原点と哲学に迫ります。

一級塗装技能士の資格も持つ株式会社Add Wall代表の上山さん

「塗装の魅力」の発信拠点

街を歩いていて、オシャレな建物や美しく彩られた風景に目を奪われたことはありませんか?株式会社Add Wallは、そんな感動を「塗装」によって生み出している会社です。

もともと代表の上山さんが2007年に独立し「上山塗装店」として開業したのが始まりで、その後、2016年にAdd Wallという会社になりました。

 

個人宅や店舗、公共施設の外壁や室内の塗装のほか、ペイントの魅力を知ってもらうためのワークショップ、泉北地域の活性化などにも取り組んでいます。

和泉市にある久保惣記念美術館でのペイントワークショップ

「ペンキで色を塗る」という塗装業の枠を超え、活動の幅を広げる上山さんのテーマは「彩りと感動」。その話は後ほど詳しくご紹介するとして、まずは上山さんの原点を探ってみましょう。

泉北を駆け回る妄想少年

生まれも育ちも泉北という上山さん。子どもの頃は、自転車で泉ヶ丘プールに行ったり、野山を駆け回って自然の中で遊んだり、泉北を存分に楽しんでいたそうです。

「この地域は山を切り開いて開発されたので、地形が起伏に富んでいて面白いんです。昔はそこに洞窟を掘ったりして遊んでいました。今でもこの辺の地形は好きですね」

そんな上山少年には、今の仕事につながる“癖”がありました。それは「妄想」です。

「小中学生の頃は、非現実的なことを妄想するのが好きでした。まだ世の中にない街並みとかを頭の中で描いたり、それをもとに自分の部屋のインテリアを考えたり。だから、今の仕事でも塗装のアイデアが自然と湧いてくることがあります」

まさに、天性のクリエイターですね!

そしてこの頃、上山さんの将来を決定づける大きな経験が待っていました。

 

塗装で人を感動させる喜び

上山さん一家は団地に住んでいましたが、12歳のある日、お母さんが部屋の模様替えを始めました。「模様替え」といっても、カーペットやカーテン、家具を買い替える、という話ではありません。

 

ホームセンターで塗料を買ってきて、壁を塗り替えたのです。

 

子どもながらに「うわ、塗り替えてる!」と思いつつ、生まれ変わった部屋に感動。みずから塗装を手伝って、その楽しさにハマっていきました。

「本当に雰囲気がガラッと変わって感動しました。さらに近所の人が見に来て『すごい!私の家もやりたい』という人が続出。母と一緒にご近所さんの家に行っては壁を塗り、それを見た家の人がすごく喜んでくれてお菓子をくれたり。その思い出が強く印象に残っています」

子どもながらに「塗装の力はすごい」と実感。

これが、今も精力的に塗装の魅力を発信し続ける上山さんの原体験なのでした。

塗り替えた壁の前で、妹と一緒にパシャリ!

 

「彩りと感動」を広げるチームづくり

その後、高校を中退して塗装会社で修行を開始。しかし、お母さんと一緒に味わった塗装の楽しさとは全く逆の、過酷な現場に耐える日々が続きます。

「この業界を変えたい」

そんな思いも加わって、上山さんの塗装に対する情熱はますます高まっていきます。そして2007年、満を持して独立。コツコツと実績を積み重ね、仕事も仲間も増えていきます。

このまま順風満帆に「塗装の魅力を広げる」という上山さんの夢が叶うように見えましたが、そう簡単ではありません。どの会社にも起こることですが、人が増えるといろいろと難しいことが出てきます。

「僕はもともと感覚と情熱だけで突っ走るタイプだったけど、社員が増えてきた頃、『この会社は何を目標にして、どこに向かってるの?』と疑問の声が上がり始めたんです。

その時ふと思ったのは、『これまで自分が情熱だけで引っ張ってきたけど、それが社員のやりがいを奪ってきたんじゃないか』ということ。

そこで、あまり自分がグイグイ引っ張らずにできるだけ自由にして、みんなのやりがいを高めようとしたんです。そしたら今度はどんどん赤字になって……。

そこで、まずは皆が目標にできるわかりやすいコンセプトは一体何なのかと、ずっと考えていました。『塗装によって人が喜ぶ』という子どもの時の体験と、そこから生まれた夢をうまく表現したいと考えた結果、浮かんだのが『彩りと感動』というキャッチフレーズです。

この理念をみんなと共有しつつ、仕事に関しては皆のやりがいとのバランスを見ながら、僕が調整するような形にしました」

 

彩りと感動。

 

上山さんの原体験が見事に凝縮されたキャッチフレーズですね。試行錯誤を経て再び成長軌道に乗り始めたAdd Wallですが、会社を経営する上で上山さんが心がけていることがもうひとつ。

それは、社員の“自立”を促すことです。

「ここで働く職人には、いずれ独立してほしいと思っています。それぞれが自分の力で魅力を発信できる人になってくれた方が、社会全体も良くなりますよね」

こういう考え方、いいですよね!

ここで腕を磨いた人がやがて巣立ち、それぞれの拠点から“彩りと感動”の輪を広げる。そんなサイクルを生み出す場所が泉北にあるって、うれしいですね!

学校で職業講話を行う上山さん

<後編>では上山さんの「自然」への思いに迫ります!

株式会社Add Wall

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ジモトミンフーキー

泉北でフリーライターをしています。町の小さな会社や、そこで働く人たちのストーリーを紡ぎながら町の魅力を紹介したいと考えています。泉北が「明るい未来に向かって積極的に挑戦する人」であふれる町になればいいなぁ、などと思いつつ。よろしくお願いします。

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