【箕面市】日航機墜落事故から39年。『パパの柿の木』朗読講演会、出演レポート

【箕面市】日航機墜落事故から39年。『パパの柿の木』朗読講演会、出演レポート

箕面市J-POP大使の北川たつやです。

 

先日は箕面市在住で39年前に520名の方が亡くなられた日航機墜落事故のご遺族である、谷口真知子さん(76歳)と群馬県藤岡市にある、みかぼみらい館で絵本『パパの柿の木』朗読講演会に僕も歌で出演して来ました。

 

 

谷口さんは39年前の日航機墜落事故で夫の谷口正勝さんを亡くし、中学校1年生と小学校3年生の息子2人を女手一つで育て上ました。夫の正勝さんは揺れる機内でエチケット袋に「まちこ こどもよろしく みのお たにぐちまさかつ 6:30」と書いたメモに免許証を挟み込み、帰らぬ人となりました。

 

 

谷口さんは数年前に絵本「パパの柿の木」を制作し、6年前の箕面市立東小学校の50周年式典で谷口さんは読み聞かせ、僕はライブで呼んで頂き、その出会いがきっかけで歌を作ることになりました。

 

 

 

現在まで30回以上の講演に呼んで頂き、谷口さんと学校やイベントなどに呼んで頂き、命の大切さ、日常の大切さを伝えています。今回は藤岡市制70周年記念事業として、事故当時にお世話になった警察、消防、ボランティアの皆様など関係者の方にお礼を伝えるイベントでもありました。

 

大阪から群馬へは機材の関係もあり、車での移動。6〜7時間ほどで群馬県へ。気温40度に迫る暑さの厳しい群馬県でしたが、立派なホールで収容人数は400名。どれほどのみなさまにご来場頂けるか不安もありましたが、当日は約300名の方にご来場頂きました。

 

まずは谷口さんの絵本の朗読と事故当時のお話、関係者の方へのお礼、どうやって家族を失ったのか後に立ち直って行ったのかなど、お話されました。

 

そして僕は谷口さんと作らせてもらった「茜空」はもちろん、箕面市のゆるキャラ「たきのみちゆずる」の歌など数曲を歌わせていただきました。

 

その後は質問の時間を設けましたが、時間内で収まらないほど、多くの方が手を挙げて下さり、谷口さんにさまざまな質問や当時のお話などをされていました。

 

 

 

主催者である藤岡市立図書館の皆様や、絵本を通した国際交流をされている、かけ橋の会の皆様など数多くの方にご協力頂き、無事に終えることができました。

 

次の日は早朝から群馬県上野村の事故現場である御巣鷹山に慰霊登山に行き、手を合わせて来ました。

 

 

近年は大雨や崖崩れで毎年、卒塔婆の位置が変わってしまっていましたが、今年は大きな変化はなく、登山当日も気温20度前後で過ごしやすい気候。

 

僕も今年で6回目の慰霊登山になりますが、毎年登山口から昇魂之碑までの道のりを動画に収めています。なぜなら他のご遺族の方に距離的・体力的な問題で御巣鷹山まで行くのが難しいので様子を見たい、とお願いされ、それから行くたびに撮影するようになりました。

 

 

事故から39年経ち、ご遺族の方も高齢化が進んでいます。そして事故の記憶が薄まっているのも事実です。僕はちょうど事故の年である1985年に生まれたので、リアルタイムの記憶がないですが、事故の悲惨さではなく「行ってきます」と言った人が「ただいま」と帰って来る当たり前の日常が実はとても幸せなんだよ、と言う谷口さんのメッセージを歌に乗せて伝えていけたらと思います。

 

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箕面J-POP大使 北川たつや

7月15日 大阪府箕面市に生まれる。 LIVE以外にもラジオDJや京セラドームでのプロ野球公式戦にて3年連続国歌斉唱を経験。地元箕面市からも支持され、箕面市特命大使「J-POP大使」に就任。 2022年2月からはJ:COMにてレギュラー番組『あなたのコト歌ってイイですか?』がスタート。

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