<Profile>
助産師として地域のママを見守る「みのおママの学校」代表。箕面市在住、44歳、B型。「みのおママの学校」を立ち上げて3年目に入った今も、助産師として現場に立ち続けている。高校2年生の双子、小学6年生を育てるママ。
“日本の子育て環境を世界トップ10へ”を合言葉に、地域の助産師として「みのおママの学校」を主宰する谷口陽子さん。「地域に助産師がいる場所がたくさんできれば、子育て環境はもっとよくなると思います」と話す活動には、ママへのやさしさが詰まっていました!
─助産師というと、出産時にお世話になるというイメージがあるのですが…。
分娩介助は大きな仕事ですが、出産のほか、産前産後ケア、子どもの育児期における専門家が助産師です。
─谷口さんが主宰する「みのおママの学校」では、どのような活動をしているのでしょうか。
ママたちの息抜きの場として、「じょさんしカフェ」を開催しています。その名の通り助産師や保育士がスタッフとして携わり、みんなでお弁当を食べて、おしゃべりをしたり、育児の相談をしたり。“出産でがんばれなかった”というママの話を聞くこともありますが、出産時の心のわだかまりにも、専門家としてアドバイスができるかと思います。
─「みのおママの学校」を立ち上げたきっかけを、教えてください。
出産直後は、実家などのサポートがある人が多いかと思います。でも、その後の生後2、3カ月は赤ちゃんがよく泣き、ママにとって大変な時期。健診も1カ月健診の後は4カ月健診と間が空き、授乳やぐずり、発育の不安などを相談しづらい状況です。
昔は、おばあちゃんのアドバイスや、地域の見守りがありましたが、今は核家族化でママは孤立しがち。インターネットの情報に、プレッシャーを感じているママも多くいるように感じます。私は子どもが2歳のときに助産師として仕事復帰しましたが、近所の方に助けられ、子育てに周囲のサポートが必要なことを実感しました。
今も病院で助産師として勤務していますが、退院後のママの状態が気になるものの、関われないもどかしさがありました。そこで、産前産後の切れ目のないサポートができる場、ママの居場所として「みのおママの学校」を立ち上げました。
─今年で活動を始めて3年目に突入ですね。
当初は“ママたちが学ぶ場”と位置づけていましたが、2年間の活動を経て、今は“ママたちが満たされる場に”と思っています。子どもに愛情を注ぐには、親も愛情に満たされていることが必要。ママはパートナー・家族から愛情を受けるのはもちろんですが、この場所でさらに、ママが愛情で満たされる場になれば。
─話を聞いているだけで、心がほっこりしてきました。そんな谷口さんにとって、〝しあわせ〟を1~10で表すと?
9、でしょうか。家族が元気で、仕事や活動を支えてくれる仲間がいること、おいしいごはんが食べられること。すごく幸せです。残りの1は、“こんな風に成長したい、こんな風になりたい”という目標があるから…ということは、永遠に10にはなりませんね(笑)
北摂エリアで好きなところは?「箕面大滝」
同じリズムで歩いていると、気分が軽くなります。マイナスイオンたっぷりの滝しぶきに、今の季節なら青もみじもきれいですよ。
※編集部注:箕面大滝への遊歩道(滝道)は台風被害の復旧工事のため、途中から通行止めになっています。工事完了は2018年10月末を予定。対岸の山道からはアクセス可能ですが、舗装されていないので注意が必要です。詳しくは箕面公園Webサイトを。http://www.mino-park.jp/e139207.html
■「みのおママの学校」活動場所・問い合わせ
箕面市彩都粟生南1-16-29、KJワークス内。「じょさんしカフェ」は月・水・金曜の午前11時30分~午後1時(各回4組、予約優先。参加無料)。予約、その他「ママピクニック」「にんぷの寺子屋」などさまざまな活動を実施。詳細はWebで確認を。
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