【箕面】❝本❞と❝人❞、その想いを繋ぐ。「つなぐ書店」に僕も繋がった

【箕面】❝本❞と❝人❞、その想いを繋ぐ。「つなぐ書店」に僕も繋がった

こんにちは。

皆さん、読書は好きですか?思い出の本はありますか?

今回お話を伺ったのは、箕面地域のマルシェなど、箕面市を拠点に、移動で古書を販売する活動をされている「つなぐ書店」の大山真樹子さん。先日、みのマママルシェでの活動の話を聞いた「ママノワ」の若林さんに、繋いでいただきました。大山さんとお話をしながら、自分が若いころに好きで、何度も読み返していた小説や詩集を思い出してましたが、不思議と記憶に蘇ってくるのは、本の内容以上に、読んでいた当時のシチュエーション(部活めっちゃがんばってたなー)や、自分の心境だったり、その本について好きな子と語り合った時(甘酸っぱっ!)の光景でした。

あの本どこいったやろ。僕、本捨てられない人間なので、きっと押入れの中に・・・。

「本がとにかく大好きなんです!」という大山さん。その理由は?

箕面で生まれ育った、大山さん。小さいころから、ご両親にとにかく本を読んでもらっていたそう。「あるいてきたゆきだるま」「いやいやえん」「はじめてのキャンプ」等の思い出のタイトルを聞かせていただきました。

幼稚園で読んでおもしろかってん!という本をお母さんが買ってくれて、ボリュームのある本でも、寝る前に嫌な顔もせずに読んでくれた。今となっては、お母さんも長い本大変やったやろうなーと思いながら、たくさんの楽しい本と触れ合う環境から、自然に自分でも本を読むようになり、本が大好きになったんです。というエピソードを教えてくださいました。

大山真樹子さん

大山真樹子さん

「つなぐ書店」ができるまで

学校を卒業後、医療ソーシャルワーカーのお仕事を経験し、双子のお子さんを出産して専業主婦へ。双子の子育てをしている中で、同じく双子のお子さんをもち、みのおキューズモールでの「みのマママルシェ」イベントを展開している「みのおママの学校」の代表を務める谷口陽子さんと出会い、大山さんも、マルシェのお手伝いをすることに。
活動の中で、大山さんもできることをやってみない?という声があり、できること・したいことを考えた大山さん。

純粋に大好きな「本」。自分の経験を考えた時思ったこと。

ー新しい本を買う時ってとってもわくわくする。でも、絵本ってけっこうな金額。たくさん買うことってなかなか難しい。もっと気軽にお菓子なんかを買う感覚で手に入ったらうれしいな。

ー買うと家にたまっていく本。整理をしようと思っても、大事な本、思い入れのある本ほど捨ててしまうのはちょっと・・・。

ー子どもは本すぐ破るし、自分も汚す。図書館や人に借りた本は、子育て中は特に気をつかってしまう。そんなママの負担が軽減できたら・・・。

ある人の想いのつまった本を、大事に使ってもらえる、ある人につなぐ。
気軽につなぎあえるように、でも、ちゃんと必要な人にその本が届くようにお菓子が買えるくらいの価格で。
世の中に眠ってる、素敵な本はきっといっぱいある。もしそれらが捨てられる運命にあるんだったら、本を気軽につなげるサービスを作りたい。子どもも大人も楽しい、本も救われるサービスを作りたい。

同じく双子ママの木津菜美子さんと事業を始めることになった「つなぐ書店」。仲間や、みのおキューズモール等の活動の支援を受けながら活動の場を拡げています。

❝本で道草❞いい本に出会うと、とてもゆとりあるいい時間を過ごせたって、どれだけ忙しいなって時でも思います

❝本で道草❞いい本に出会うと、とてもゆとりあるいい時間を過ごせたって、どれだけ忙しいなって時でも思います

❝本❞と❝人❞、その想いを繋ぐ

寄贈された本を、低価格で次の人に販売している「つなぐ書店」。つなぐのは本だけではなく、背景にある❝想い❞も繋いでいます。

寄贈した方には、なるべく本の思い出、エピソードを聞き、それを、次の人に提供するときに伝えたり、タペストリーを用意し、本との思い出や購入者へのメッセージなどを自由に記入し、それを販売時に展示する仕組みをつくったり。

コロナ禍に始まった「つなぐ書店」。当時のイベントで、こんな本が欲しいんですよねー。という話をしていたのにも関わらず、イベント中止で1年以上開催ができず、ようやく開催できたイベントにどこかから情報を聞き、訪ねてくれたおばあさん。

本を買ってくれる人に、この本ここがおすすめですって、寄贈してくれた人が言ってはりました!と伝えてお渡しすると
次のイベントで、本当に面白かったです!とその本をまた持ってきてくれる。

こんなエピソードを聞くと、本だけでなく、想いを繋ぐ体験ってとっても素敵だなと思います。

これからの「つなぐ書店」

箕面市以外や、周りに書店がない地域にも活動範囲を広げていきたいという大山さん。
現在は月2回前後のイベントでの出店での販売、また本の回収拠点を箕面市内に設けているとのこと。一冊でも多くの、一人でも多くの本と想いを繋げれば、と「おうちに眠っている、役目を終えた本。捨てるか悩んだら、つなぐ書店まで是非おゆずりください。大切にお繋ぎいたします!」
とコメントをいただきました。

その他にも、ママと子どもが集えるカフェコミュニティや、ワークショップ、双子のママとして多胎児ママの支援等「つなぐ書店」を中心に、幅広い活動ができればという大山さん。このお話を聞いた時も、盛り上がってしまって、実は2時間お話聞いたんですが、自分も子育てを経験し、大変なママをたくさん見ている身としてはとても素敵な取り組みやなと、共感しきりでした。

すごい思い入れがあって、捨てにくい本、そしてエピソードがいっぱい頭の中にある本。ちょっと私も家で引っ張り出してみようかな!

直近のイベント出店予定/本の回収スポット情報

<直近のイベント出店予定>
◆6/17(金) みのマママルシェ @みのおキューズモール
◆6/24(金)みのおキューズモールでの単独出店
※変更の場合あり、詳細は都度「つなぐ書店」Instagramを確認ください。
https://www.instagram.com/tsunagu_shoten/

<本の回収スポット>
◆各イベント開催時
◆みのお市民活動センター @みのおキューズモール 
 ぽんぽんファミリーひろば イベント開催時回収BOX設置
 イベント日時 6/19・7/18・8/21・9/19・10/16・11/20 各10:30~14:30

※変更の場合あり、詳細は都度「つなぐ書店」Instagramを確認ください。
https://www.instagram.com/tsunagu_shoten/

つなぐ書店

★この記事が気になったり、いいね!と思ったらハートマークやお気に入りのボタンを押してくださいね。

※記事に掲載した内容は公開日時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけ、サービス利用の際はHP等で最新情報の確認をしてください

  • facebookシェア
  • twitterシェア
  • LINEで送る

ライター一覧

この記事を書いたのは…

author avatar

まちっと北摂編集部こんちゃん

大阪・北摂(豊中・吹田・池田・箕面・茨木・高槻)で地域密着の生活情報紙「リビング新聞」を発行する株式会社サンケイリビング新聞社が展開する地域情報プラットフォーム「まちっと北摂」の編集部、こんちゃんです。 北摂生まれ北摂育ち、一度北摂を出て、もうきっと戻ることはないと思っていましたが偶然のきっかけで北摂に夢のUターン! 北摂に縁と魅力と愛を感じ暮らす毎日。この愛を存分に発信できればと思っています! テーマは(レコードを掘って、音楽とオーディエンスを繋ぐDJのように) 「北摂の人・モノ」を掘って掘ってつなぎまくる! 「北摂の魅力ある人・モノ」を発掘して、「北摂」らしいか検証し、また別の「北摂」を教えてもらって「北摂の街・人・モノ・想い」を繋いでいこうと思っています!

公式LINEバナー

north