紅葉狩りの参拝者も少なくなった12月2週目の週末。本土寺の奥書院で、青木邦枝さんの朗読会が開催されました。凛とした空気に包まれる閑静な空間に、特別な時間が流れました。
初めて入る奥書院はどんな空間?
午後2時の開始時間より早めに訪ねて、青木さんから少しお話を伺いました。「朗読会は年2回のペースで開催しています。2018年には、やはり松戸市にある戸定邸の茶室 松雲亭で行っていましたが、コロナ禍のため、より広い空間でと、本土寺境内にある奥書院で開催するようになりました。本土寺での朗読会は今回で3回目になります」とのこと。
借景の素晴らしい空間
奥書院は書院造の広々とした座敷。本土寺近くに住んでいるので、初詣や紫陽花の頃と毎年何度か訪れますが、奥書院に入るのは今回初めて。書が飾られ、窓外に広がる晩秋の庭園の景色も美しく、京都かどこか旅先にいるような錯覚に。
朗読会は初めての体験
今回のプログラムは
「静かな日」(『長田弘詩集』より)
『花さき山』斎藤隆介
「パワーマンタン ~スグル薬局~」(太田忠司著『伏木商店街の不思議』より)
休憩を挟んで
『小僧の神様』志賀直哉
「賀状」(長田弘著『深呼吸の必要』より)
物語のシーンがリアルに浮かぶ
時間の都合で、前半しか聞くことができませんでしたが、とある駅前の商店街の薬屋さんが舞台のお話は、幼い男の子の姿、そして成長して店主と再会した時の姿がリアルに目に浮かび、活字で読むより長く心に残り続けています。
青木さんご自身も「学校の建物や日差しなど、シーンが自分の中に映像のようにはっきりと浮かんできた朗読が印象に残っていて、私もそんな朗読を目指しています」と。本土寺の朗読会で「走れメロス」を朗読した時は、いいタイミングでお寺の鐘が鳴ったこともあるそうです。
声を出して読むことで新たな発見がある
会場には青木さんと同業のプロのナレーターさんや声優さんも聴きにいらしてました。この朗読会は、青木さんご自身のレベルアップのためでもあるそうですが、朗読が好きな人、未体験の人にも、朗読の魅力を知ってほしいと開催。
来年も紫陽花の盛りの前、紅葉の終わりかけの頃、年2回開催される予定です。次回の開催は未定ですが、決まり次第下記のサイト「朗読便Ramo(ラーモ)」に案内がアップされるので要チェック。キャンセル待ちが出るほど人気の朗読会(参加無料)なので、早めの予約がおすすめです!
最後になりましたが、主催・朗読の青木邦枝さんは松戸市在住のプロのナレーターで、柏駅近くで朗読教室も主宰しています。ちなみに、エステーのCMの最後に流れる「エステー」という声、青木さんだそうです!
本土寺
- 松戸市平賀63
朗読を届けるサービス「朗読便Ramo(ラーモ)」
- 朗読者を探している、朗読をききたい、朗読をきいてほしいなど、色々なかたちで朗読をお届け。朗読会の開催情報もここから。kunitomomarron@yahoo.co.jp
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この記事を書いたのは…
ジモトミンきたこ
松戸市在住。万年ダイエッターですが、おいしいものにはアンテナ立ててます! 地元のおいしいお店、スイーツ、季節を感じられるネタなど発信していきたいな。