はじめまして。
泉北で生まれ育ったジモトミン、にしです。
仕事や家事・育児の合間においしい物を食べて、ココロの栄養をチャージしています。
突然ですが「泉北には、難波や梅田のような有名店は少ないからおいしい物が食べられるところは少ない…」
そう思っていませんか?
私は数年前までそう思っていました。
3年ほど前、『まちいえきっちん』の存在を知るまでは。
『まちいえきっちん』とは?
泉ケ丘駅から車で約10分の、高倉台の住宅街の中にあります。
菓子製造許可付きシェアキッチンという場所で、自分でパンやお菓子を作りたい、将来お店を持ちたいなどの人がここで作り、同時にお客さんと対面販売が出来ることも特徴です。
イートイン可能な日もあります。
"うねのパン"さんのこと
『まちいえきっちん』の販売メンバーの中で、
本日紹介させていただくのはベーグルが主力商品の”うねのパン”西口知子さん。
生まれも育ちも泉北の西口さんがベーグルと初めて出会ったのは、約20年前のこと。
アメリカ・ニューヨーク旅行中に、たまたま入ったお店で並んでいるのを食べて「おいしい!」と感動したそう。
そこで見たベーグルは、中にハムやサーモン、チーズなどを挟んだものが多かったそうです。
それから約10年経って、東京で暮らしていた西口さんは”人が集まれる場=カフェをやりたい”と思うようになります。
カフェだから、何か食べ物を提供しないと…でも、お菓子もパンもまったくの未経験。
そこで、「実際にお店でパン作りの修行をしよう」と考えいくつものパン屋さんを訪ね歩き、
製造の人手を募集していないか聞いていたら、あるパン屋さんの製造現場のボスが「明日から来い」と言ってくれたのです。
そのお店でパン作りを0から教わることになりました。
"うねのパン"さんの修行時代
パン職人として働き始めたお店では、生地の仕込み・成形・焼きなどの作業を数人で分業していました。
コツコツと経験を積みいくつかのポジションをやらせてもらい、パン作りの手ごたえをつかみかけていた3年目に
お店で新商品としてベーグルを扱い始めることになりました。
勉強のためいろんなお店に行ってベーグルを食べてみると「結構、店ごとで違いがあるな」と感じた西口さん。
自分で試作してみたくなり、自宅に帰ってベーグルを作ってはボスに味見してもらううち、
OKが出た”黒ゴマx黒糖xくるみ”をお店で販売してもらえるようになりました。
ベーグルへの思いが高まり、「ベーグル専門店で働きたい!もっと学びたい」と考えるようになった西口さんは、また行動に出ます。
有名なベーグル店のシェフの講習会に参加して直接話しかけたり、お店に買いに行くなどアピールして、短期の手伝いを受け入れてもらえることに。
ところがその現場ではスタッフの作業スピードがとても早く、求められるレベルにまだ達していないと打ちのめされました。
自信をなくしかけた時、このまま諦めてはいけないとマフィン&ベーグルのお店で働くことに。
一緒に働く仲間たちにも恵まれ、元気を取り戻せたそうです。
『まちいえきっちん』との出合い
泉北に戻ってきた西口さん。
パン職人の友人から教えてもらい、『まちいえきっちん』の存在を知ります。
ここで製造する仲間と定期的に販売し、常連のお客さんも増えました。
現在は、『毎月第2水曜日のおみせ』として月1回ペースで出店しています。
おすすめベーグルを尋ねると、
「天然酵母で作る弾力のある”むぎゅ”バージョンと、あまり硬くないのが好みの人向けの”ふわ”バージョンの2種の生地があるので、試してみて欲しい」との事。
私にしの個人的なおすすめは、
・ほうじ茶きな粉黒豆
・レモン紅茶クリームチーズ
・全粒粉ピーナツバターとアーモンド
のほか、
キーマカレーの入ったカルツォーネや、オレオの入ったマフィンもおすすめです♪
これからの活動について尋ねると、
「やっぱり、みんなの繋がりの場を作りたい。馴染みのお客さんと喋ったり、お客さん同士が話してるの見ると楽しいです。いつか自分の店ができたら良いな」との事。
”うねのパン”は『まちいえきっちん』のほか、
大蓮公園LiP(LIFE is PARK)でも不定期に出店されています。
マルシェやイベント出店も沢山されていますので、是非チェックしてくださいね。
ライターのつぶやき
私が、西口さんと知り合ったのは3年半ほど前。
当時お腹に赤ちゃんがいて、コロナ禍真っ只中だったので自分もお腹の子も感染しないように気をつけなきゃ、
と籠りがちの生活をしていました。
愉しみの少ない中で、友人から教えてもらった大蓮公園LiPに行き、
そこで『まちいえきっちん』のチラシをもらったのがきっかけでした。
ショーケースに並んだおいしそうなパンたち。
それまで、作り手から直接買った体験はありませんでした。
どれにしようか迷っていると、「なに系の味が好みですか? こんなのもありますよ」
と、それぞれのパンについて自分の言葉で教えてくれる。
買った後も、「味はどうでしたか?」と気にかけてくれ、感想を伝えると「ありがとうございます。次に生かします」と返してくれる。
西口さんの誠実で謙虚なパンへの姿勢、気さくで親切な人柄に温かい気持ちになる事が何度もありました。
生産者と消費者の顔の見える関係、ってこういうのなんだなあ。
売ったら終わり、買って食べたら終わりじゃなくて、続いていく関係っていいな。
そして、遠くまで時間をかけて買いに行かなくても、生活圏内で手に入ること。
これも小さい子がいる身には大きなメリットです。
通っているうちにパン以外の話もするようになり、
世間話をしたり、子どもの成長を一緒に喜んでもらえたりも。
これからもパンもおしゃべりも楽しみに、通わせていただきます♪
”うねのパン”さんの出店予定は、Instagramのアカウントを見て下さいね。
まちいえきっちん(Share spaceまちいえ)
- 大阪府堺市南区高倉台4丁(個人宅のため、詳しい番地はメールにてお問い合わせ下さい)
泉北高速鉄道「泉ケ丘」駅から車で10分
LIFE is PARK (ライフイズパーク) | 大蓮公園
- 大阪府堺市南区若松台2-5
泉北高速鉄道「泉ケ丘」駅から徒歩約10分
★この記事が気になったり、いいね!と思ったらハートマークやお気に入りのボタンを押してくださいね。
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけ、サービス利用の際はHP等で最新情報の確認をしてください
この記事を書いたのは…
ジモトミンにし
泉北ニュータウン(のはしっこ)生まれ育ち。約5年のブランクを経て泉北へ戻りました。子どもの頃は気づかなかった泉北のいいところを最近あれこれ発見して、毎日が楽しくなっています。 泉北で暮らす人に、もっともっと、このエリアのすてきな人・お店・場所が知られてここが好きと感じる人が増えていったらいな。