みなさま、手話をご存知でしょうか?
2年前に社会現象になった恋愛ドラマで、
手話のシーンがたくさんありましたね。
耳の聴こえなくなった昔の彼と再会した彼女が
手話を学びながら新たな関係を育んでいくストーリー。
見ておられた方も多いのではないでしょうか。
私も、おすすめされて途中から見始め、
毎回涙してしまうほど感動しました~😢
わたしの手話との出合い
そのドラマより数か月前に、
ろう者である”なっち”さんに出会いました。
よくランチを食べに行っていた堺市南区のRe My Houseで、
「手話べり&スパイスカレーランチ」を開催しておられて
そこに軽い気持ちで参加したのがきっかけです。
耳の聞こえない人と話すのは初めてで、
どうやって注文を伝えたらいいんだろう?
と少し気後れしましたが
こちらの口の動きや手振りから察して、
言いたいことを的確に理解してくれる事にびっくりしました。
その後、
友人としてお付き合いをする中で
自分が手話を出来ないため言いたい事が伝わらず
もどかしかったり、申し訳なく思う事が多々あり
今年1月から”なっち”さんの手話レッスンを受けて手話を勉強し始めました。
手話でおしゃべり=「手話べり」出来る場所って、どんなところ?
前述した”なっち”さんは、
生まれつき耳が聞こえないものの
ろう学校でなく、普通の学校にも通っていた経験があり
口話(声に出して話す)も上手です。
ろう者はもちろん、わたしのような健聴者の友人も多く、
多様な人々とやりたい事を積極的に実現させていきいきと活動しています。
そんな”なっち”さんは
「ろう者が活躍できて、手話のあるコミュニティカフェがあったらいいなぁ」と
長年、夢をあたためていました。
そして”なっち”さんの友人で、同じくろう者の”Rika”さんも
ずっと「ろう者も、聴者も、手話でおしゃべり出来る場があればいいなあ」と想っていたそう。
手話を教えている生徒さんからも、
「せっかく習っても、使ってみないとすぐに忘れてしまうから
実践の場があればいいのに~」というお声をもらう事が多いんだとか。
2人の想いがつながり、一緒に手話カフェをすることになりました。
そこで約2年前から泉ケ丘の「つながる食堂」で手話カフェをやっていましたが
この7月から、こちらの竹城台ほーぷカフェさんにてスタートする事になったそうです。
ほーぷカフェさんは、2024年1月に南区竹城台4丁にオープンしたばかりのコミュニティカフェです。
月・水・木はランチ営業とお弁当の配達もされているほか、
それ以外の曜日にはレンタルスペース、レンタルキッチン、介護相談など
多目的に利用できる場所です。
おいしいランチやデザートがあります
子どもを連れてはじめて来店。
店内には、数人の女性グループや
男性1人のお客さんがいて
”なっち”さんや
一緒にカフェをやっているろう者の”Rika”さんと
ときどき手話🖐で会話をしています。
まずはランチを注文🍛
”なっち”さんの自慢のスパイスカレーを自分と息子に、
娘にはおにぎり🍙を。
料理が出てくるまでの時間には、
クッキーなどのお茶菓子も販売しているので買って食べたり
置いてあるおもちゃで遊ばせてもらいました。
はじめまして、のお客さん同士でも手話で話せて嬉しい🙌
店内で販売しているハンドメイドのぬいぐるみを娘が見ていると、
ろう者の男性のお客さんが手話で話しかけてくれました。
歳の近いお子さんがいるそうで、
その話題を皮切りに色々な話を手話で話せました。
と言っても、
知らない単語でいちいち「それは何ですか?」と尋ねるので、
しょっちゅう会話が止まり💦
その時は指文字で言い換えてくれたり、
それでも私がわからない時はスマホのアプリを使って説明してくれたりと
根気強く付き合ってくださったので、とても勉強になりました。
聴者だけど、私より何年も長く手話を学んでいる先輩もおられて、
その方がナチュラルなスピードで手話が出来ていることに感心したり。
ろう者同士の手話は、すらすらと手が動いて全くついていけず
まるで外国人の英会話を聞いているような気分になりました。
でも、
伝わると「よし!」と嬉しくなるし、
新しい手話をひとつでも覚えるとウキウキするし、
リアルな会話は緊張するけど、身につくな~と実感しました。
ライターのつぶやき
手話を習い始めて1年弱。
月1回のレッスンだけでは、覚えたこと次にはもう忘れてる…😟
と反省を繰り返してばかりの私に、
「どんどん使わなきゃ。使うのが一番上達するよ」
と言ってくれた”なっち”さん。
手話カフェに勇気を出して行ってみて、ほんとそうだなと感じました。
間違えるのが恥ずかしい、
ともじもじしていたら話が始まらないから、
まずは手を動かしてみる事。
ろう者の方も、
聞こえない事で不便だったり、
聴者とのコミュニケーションが取りにくいと感じているかもしれない。
スマホなどの普及でコミュニケーションしやすくなったけど
やっぱりどこか、無意識に構えてしまっている自分もいるし
普段生活していて、接点がないなとも思います。
相手に伝えたい、相手の考えている事を理解したい気持ちで
まず一歩、歩み寄ってみる事が大事だと感じました。
手話に興味のある方、
習っていてもっと手話で話してみたい方は是非遊びに行ってみて下さいね。
にじ🌈のかけはし って?
”にじ🌈のかけはし”は、”なっち”さんの活動の屋号です。
手話のある場所を作ることのほかに、
畑(農コミュニティ)をやる事、
キャンプなどの自然の中で子育てをする事など。
興味のある方は、
インスタグラムの”にじのかけはし”アカウントへDMをお願いします。
にじのかけはし手話カフェ
- 場所:ほーぷカフェ
住所:堺市南区竹城台4丁15−12
電話:072-288-4715
泉北高速鉄道「泉ケ丘」駅から南海バス 北側バス停②番のりば 212V津久野駅行き 「竹城台4丁」下車 徒歩3分
敷地内駐車場6台有、駐輪可
営業日:月・水・木
にじのかけはし
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この記事を書いたのは…
ジモトミンにし
泉北ニュータウン(のはしっこ)生まれ育ち。約5年のブランクを経て泉北へ戻りました。子どもの頃は気づかなかった泉北のいいところを最近あれこれ発見して、毎日が楽しくなっています。 泉北で暮らす人に、もっともっと、このエリアのすてきな人・お店・場所が知られてここが好きと感じる人が増えていったらいな。