箕面市の商工会議所の裏手に倉庫のような建物があり、その一角に株式会社 Jiku Art Creationはある。
中を覗くとぽっかりと広い空間が見渡せる。
ざっくりとSNSで会社概要を見、ショールームがあることを確認し、作業中のスタッフに声を掛け見学させてもらった。
斬新で力強い作品を拝見し、これはゆっくりお話しを伺いたいと、厚かましくも社長をご紹介いただき、後日取材の
アポイントをお願いすることでその日は退却。そして約2週間後、再訪した。
会社外観。倉庫のような佇まい。Jikuは漢字で書くと `慈空’
ガラスアートの技法「ROCKLAR」(ロクレール)とは?
Jiku Art Creationはガラスアーティスト 三浦 啓子さんが編み出した技法、「ロクレール」を含めた
あらゆるものを継承している会社だ。
ロクレールとは、ROCK(岩)+CLEAR(輝き)をつなげた[輝く光の岩]を意味する造語で、ガラス片を
特殊な樹脂でつなぎ合わせる技法のこと。
具体的に言うと、分厚いダルガラスというものをハンマーでカットしながらデザイン画に基づき配置し
隙間をエポキシ樹脂で埋め接着するものである。
現Jiku Art Creationの社長である向井 佳子さんが約20年ほど前に食事に訪れたホテルで偶然、
三浦さんの作品に出会った。分厚いガラスで陰影を表現する素朴な温かさに触れ感動した。
その後、三浦さんのアトリエを訪ね面識を得、また自らのギャラリーである「Gallery Jiku 22」の
窓に三浦さんの作品を取り入れるなどして親交を深めていった。
そんな縁から2013年、冒頭にあるようにロクレールという技法を含めた様々な権利等を継承、
株式会社 Jiku Art Creationを立ち上げた。
まさに岩を砕いた感のガラス。質感が独特
同じ色でもカットや光の当たり方で全く別の世界観を表現できる
ハンマーでガラスの一部を砕いて大きさ、形を整え、平面に配置していく。作業しているのはガラスアート職人の佐久間さん
身近なロクレール作品を見てみよう!
アート作品というと美術館や博物館にあるようで敷居が高く感じられるがロクレール作品は意外と
身近なところで結構存在感を放っている。文化施設、学校、寺院、病院、個人宅など様々あるが
北摂エリアでは、
・千里阪急ホテル アイヴィーチャペル
・千里阪急ホテル クリスタルチャペル
・学校法人 履正社 履正社学園豊中中学校 履正社高等学校
・豊中市立伝統芸能館
また身近なところでは、
・宝塚市立文化施設ベガホール
・中山寺大願塔
・神戸元町アーケード(神戸大丸側入口)
などなど数え上げればきりがないほど。
まだまだあるので詳しくはホームページをご覧ください。
あなたの住まい、職場の近くにも意外とあるかも、、
千里阪急ホテル アイヴィーチャペル
千里阪急ホテル クリスタルチャペル
今後の展望は?
現在は施工している作品のメンテナンスが主になっているが、インテリア、エクステリアの新規受注はいつでもOK。
製作に必要なダルガラスの入手が困難で、日本国内では技術や設備の関係から供給が厳しく、フランス、アメリカ、
ドイツから輸入して対応している。希少性が高い作品と言えるだろう。
気に入れば小さなものから入手してはいかがだろうか?
ちょっとした置物やランプシェードが部屋にあればなんとなく心が安らぎ落ち着くような気がする。
またスピーカーも作っているとか。宇宙的な広がりが感じられそうだ。
まずは百聞は一見に如かず、です。
小さな置物にも存在感がある
ランプシェードをオリジナルデザインで作れたらステキだ
社長の向井 佳子さん。ロクレール愛にあふれている
株式会社 Jiku Art Creation
- 社屋の中にショールームがあるので興味のある方は見学してみては?
◾️所在地:箕面市西小路3-2-14
★この記事が気になったり、いいね!と思ったらハートマークやお気に入りのボタンを押してくださいね。
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけ、サービス利用の際はHP等で最新情報の確認をしてください
この記事を書いたのは…
ジモトミンM’ckirie
約20年箕面に住んでいました。現在は宝塚住民です 小学校から高校まで市内の学校に通学。 青春時代を過ごした箕面を中心に北摂の魅力を自分自身再確認しながら寄稿していきます!