こんにちは、流山市在住・2児の母、まちっと柏編集部のtoriemaです。
今回は、柏市にて「つくるゾウ」という支援グッズを作っている代表の松嶋さんにインタビューをしてきました。
実はインタビューをするきっかけとなったのは、知人に「つくるゾウ」の商品を教えてもらい、実際に使ってみて良い商品だ!と思ったから。
《どんな人が、どんな想いで支援グッズを作っているのか》一母としてとても気になり、お話しを聞きながら作品の制作秘話を伺うことができました。
「つくるゾウ」って?
つくるゾウは、障害のあるお子さんやその家族が中心となり、“あったらいいな”をカタチにする活動をしている小さなメーカーです。
活動の柱は「まいごふ」や「ヘルプテープ」という、誰かに伝えたいことを視覚的にわかりやすくするサポートアイテムのデザイン制作を行なっています。
どの製品も手帳やバッグ、ランドセルなど簡単に身につけることができるので、障害児・者を持つ家族がほっと安心できるアイテムとなっています。
松嶋さんは、
「既存のヘルプマークだと伝わらないことがある。
だから“もっと使いやすいもの”を私たちでつくろうと思いました。」
と語られていました。
「つくるゾウ」の由来は?
「つくるゾウ」の由来は、「マスクができない子もいる。」「ヘルプマーク、うちの子にはちょっと使いづらいかも…」
そんな小さな気づきや困りごとから、「つくるゾウ」は誕生しました。
代表の松嶋さん自身も、発達障害のあるお子さんを育てるママのひとり。
コロナ禍で「マスクをつけられない子ども」が誤解された経験をもとに、「マスクできないぞう」カードを手作りで配布したのが始まりでした。
“どうやったら困っていることを伝えられるか?”
をずっと考え続けてきたそうです。
SNSで話題となったカードは、瞬く間に共感を呼び、クラウドファンディングで支援が集まりました。
そして今、「ヘルプテープ」や「まいごふ」など新たなアイテムへと形を変え、全国へと広がっています。
実は…デザインにもこだわりが!
「ヘルプテープ」は、色味や文字の読みやすさ、安全性に配慮して作られています。
・文字が見やすい配色
・ボールペンでメモ書きできる余白
・子どもがつけても違和感のないデザイン
「“助けて”を伝えるって、勇気のいること。だからこそ、自然に使えるデザインにしたいんです。」と松嶋さん。
完売続きの人気商品もあり、現在は再販に向けて準備中とのこと。
ファンも多く、ヘルプマーク*と一緒に愛用している方もたくさんいるそうですよ!
*ヘルプマークとは…外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークのこと
次の目標:GPSで子どもを守りたい!
新たなプロジェクトとして、GPS機能を活用した迷子防止アイテムの開発も始まっています。
Apple WatchやAirTagを活用し、「子どもが自分で外せない」ケースやバンドを開発中。
支援が必要な子どもたちが万が一迷ってしまったときに、“見つけられる・つながれる”仕組みを作ろうとしています。
「“自分で帰れない”子どもがいるという現実を、もっと知ってもらいたい。」と話す松嶋さん。
「つくるゾウ」の活動は、SNSを通じて少しずつ仲間が増え、「困った!」や「こうして欲しい!」の声に寄り添いながら商品開発ができているそう。
今では製薬会社からの問い合わせもあり、少しずつ社会に広がり始めています。
見守り支援の必要な子供がいますが、迷子になったときのことが心配です。|こども難病生活情報サイト いんくるーしぶ
Q&A一覧 一覧|こども難病生活情報サイト いんくるーしぶ
https://inclusive.nobelpharma.jp/qa/2123/
子どもが生きやすい社会に。「つくるゾウ」が作る新しい未来
今回、松嶋さんとお話しすることができ、商品に込めた熱い気持ちを聞くことができとても嬉しかったです。
筆者toriemaも息子に「ヘルプテープ」をつける場面があります。
特に人混みや迷子になりそうなときには大活躍しています。
どんな子どもでも生きやすい社会にするために、活躍する「つくるゾウ」のアイテム。
子どもの困り感が強いと悩まれている親御さんや支援員の方たちにぜひ手に取ってほしいと思っています。
つくるゾウオン ラインショップ
つくるゾウ X
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この記事を書いたのは…
まちっと編集部toriema
流山市在住。2歳と4歳の子供を持つ母。流山・柏・松戸エリアの子育て情報をメインに発信していきます★