【吹田】ガジェット好き必見!バスの運賃表示器を作る吹田「電子技販」から、身に付けるLEDディスプレーが誕生

【吹田】ガジェット好き必見!バスの運賃表示器を作る吹田「電子技販」から、身に付けるLEDディスプレーが誕生

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電子機器に欠かせない基板を開発・製造する「電子技販」(吹田市豊津町)から、ウェアラブルLEDディスプレー「FLEX SIGN anode(アノード)」が誕生。スマートフォンから送ったメッセージをLEDに表示、ディスプレーは曲げられるので、腕や衣服に着けられる商品です。
同社代表取締役の北山寛樹さんに、「アノード」開発の経緯や、姉妹ブランドで海外でも人気の「moeco(モエコ)」について話を聞きました。

- anode(アノード)の使い方を教えてください。

アノードのスイッチを押すだけで、メッセージを表示できます。メッセージは、スマホにダウンロードした専用アプリに8個まで登録が可能です。展示会では260字のメッセージを表示したこともあります。

- とてもシンプルですね。デジタル系が苦手な私でも使えそうです。

誰にとってもシンプルなことを心掛けました。スピードは8段階で設定できます。2時間のUSB充電で、連続12時間の使用が可能です。

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▲長さは156mm。日本語として判読できる最短の長さで設計

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▲アプリの入力画面。スピードは6か7が読みやすいそう

- ユニークな商品ですが、開発のきっかけは?

基板にさわれるガジェット(カジュアルな電子機器)が世の中になくて。基板にさわって、見て愛でるガジェットを作ろうと思ったのがきっかけです。どうぞ、さわってみてください。

- LEDディスプレーって、表面がデコボコしているんですね。

そうなんです。基板(LEDディスプレー)の中には曲げられる種類があり、これなら腕にも巻けます。当社ではもともと、バス車内の運賃表示や電車のプラットホームの行き先の表示器を作っているので、さわれる個人用の表示器があれば面白いのではと、開発しました。

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ケースもクリアにしました(写真上、赤丸部分)。展示会に出展した際、「隠さないの?」と言われましたが、部品や配線が美しく見えるようデザインしたのも、こだわりの一つです。
アノードをセットできるアームバンド(別売り)を使えば、工事や警備の現場で注意サインとして使えます。ご家庭では、コミュニケーションツールにしたり、スポーツ観戦にもいいですね。高齢者の徘徊対策にも使えるかと思います。

- 用途から開発したのではなく、あくまで”基板にさわれること”がスタート。

はい。なので、クラウドファンディングでの試験販売や展示会で、幅広いニーズを感じています。薄い生地をかぶせても文字が透けるので、とある老舗ファッションブランドから、コラボの話もいただいています。

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▲アノードは7150円、11月上旬発売予定。別売りで専用のショルダーバッグ、バックパックも

第1弾は基板で作ったスマホケースやICカードケース

- 基板を使った雑貨は、2014年に発表した「moeco(モエコ)」が第1弾ですね。路線図を配線パターンで表現したiPhoneケース、ICカードケースから始まり、スターウォーズやガンダムといった著名作品をコラボするなど、こちらも人気です。

東京の路線図は大阪と比べて複雑です。実際、改札を出て乗り換えて、また階段を上ってと大変です。そんな路線図を見ていたら、基板回路図に似ていることに気付きました。東京でのオリンピック開催が決まった頃で、東京にまつわるデザインをしたいと思いもあり、路線図を電気が通る道に見立てて、基板の配線パターンでデザインをしました。
実際の回路のように駅名はアルファベット3文字で表記、駅の部品は乗降客の人数に合わせてサイズを変えています。一番小さな部品で1ミリ×0.5ミリ。moecoの工程は本業とまったく同じです。

- 部品は落としたら見つけられないサイズですね。

iPhoneで最小サイズの部品はは0.3ミリ×0.15ミリといわれているので、それよりは大きいんですけれどね(笑)。あと、東京駅だけ赤く光るようにしました。これも普段から光るのではなく、iPhone自身が発する電波や、電車の改札機を通る際に発生する電波を、基板が電力に変換して発光します。
作業には基板CAD(設計専用ソフト)を使いますが、CADは曲線が引けません。路線図のカーブは多角形で表現しているところも、基板ならではのデザイン。いずれも、当社だけの技術です。

- 路線図をデザインした「moeco」の実物を見たとき、漆器の細工を見た気分でした。伝統工芸品のような…。

東京では、国立新美術館や東京都美術館のミュージアムショップにも、moecoは置かれています。美術館からのオファーじゃないですよ、コネなしの持ち込みです(笑)。僕は父の家業を継いだのですが、昔は1階が事務所、2階が工場(こうば)、3階が住居で、小学2年生の頃から、基板や部品、実装方法の変化を見て育ちました。その生い立ちを担当の方が「おもしろい」と言ってくださり、置いてもらえることになりました。

情熱を持って取り組めば、価値を認めてくれる人がいる

- 小学生の頃から江坂にお住まいですが、北摂で一番好きなところは?

昔、江坂駅前の駐車場は砂利だったんです。自然が多くて、田んぼでザリガニを釣ることもできました。今は梅田に出るにも、出張で新大阪や伊丹空港(大阪国際空港)に行くにも便利。坂がなくてフラットなところもいいですね。子供時代と今、どちらも良い時代を享受していると思います。

- 「moeco」は、北山さんの”基板萌え”から名付けられたと聞きました。好きな基板を仕事にできて、しあわせなのでは。

基板は好きですが、家業を継いだのは、工場での父の姿を見ていたから。国内の量産基板は衰退産業なんです。海外の方が加工賃が安いので、忙しくなったり仕事がなくなったりと、辛い思いをずっとしてきました。これは、AIやロボットが台頭し、今はどの産業にも当てはまるかもしれません。

でも、仕事に一生懸命、情熱を持って取り組めば、誰かが価値を認めてくれる。路線図を基板でデザインしたら、デザイナーに褒められ、バイヤーに褒められ、Twitterで褒められて、ファンができた。今は好きなことばかりしているので、楽しいです。

<Profile>
北山寛樹さん 電子技販(吹田市豊津町)代表取締役。小学2年生から家業である吹田市の基板工場で育つ。基板と触れ合った日々を思い出し、自分にしか作れない基板アートグッズを製造販売。海外のファンも多い。縁の下の力持ちである基板を、華やかなファッション業界で活躍させる野望も。血液型はB型。

電子技販=吹田市豊津町62-8 TEL06-6386-0401 http://www.denshi-gihan.co.jp/
anodeブランドサイト http://www.denshi-gihan.co.jp/anode/
moecoブランドサイト https://pcbartmoeco.jp/

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