チャコールファーム店長 島田寿子さん 暮らしを快適にする竹炭雑貨で環境について考えるきっかけを

チャコールファーム店長 島田寿子さん 暮らしを快適にする竹炭雑貨で環境について考えるきっかけを

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<Profile>

チャコールファーム 店長・チーフマネージャー。1961年大阪生まれ。2013年にご主人の島田勇巳さんが「高槻バイオマス粉炭研究所」を設立したことをきっかけに、2015年、竹炭雑貨を製作開始。2018年9月より、自宅1階で竹炭雑貨販売ショップをオープン。

JR高槻駅からバスで10分ほど。見晴らしのいい高台の住宅地に、竹炭&竹炭雑貨の販売をしている「チャコールファーム」があります。こじんまりした販売スペースには、さまざまなデザインの竹炭雑貨がいっぱい。店長でチーフマネージャーの島田寿子さんにお話を伺いました。

-ご主人の勇巳さんと二人三脚でお仕事をしているそうですね。

主人はもともと、企業のブランド戦略や広告宣伝ツールのデザインなどをしていました。この経験を地域貢献に生かしたいと、50歳になってから大学院に入学。そこで出会った、ある製炭会社の社長さんのお話に共感して、2013年、高槻の山間部で「高槻バイオマス粉炭研究所」を始めたのです。生産した竹炭を、燃料以外でも役立つものにできないかと考え、私が竹炭雑貨の販売を始めることになりました。

-勇巳さんは全くの未経験から製炭業を?

そうです(笑)。まったくのゼロから勉強していました。さらに今は、化石燃料を使わない発電システムとして製炭炉で地域資源を炭化し、地産池消のエネルギーとして循環させる「炭化力発電システム」の普及に向けて、日々研究を重ねています。

-材料の竹はどうやって入手しているんですか?

高槻市内や高槻市のお隣である島本町、大山崎町から京都の長岡天神あたりの山間部には、昔から豊かな竹林があります。ただ、竹は成長が早いので3年整備しないとあっという間に荒廃してしまい、森林環境を破壊したり、災害の原因にもなりかねません。そこで、里山の保全活動を行っている地域のNPO団体の方々と連携して、山を整備するときに大量に出る間伐竹材を仕入れ、炭化して、燃料などへの有効利用を行っているんです。

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製炭を行うプール型の炉。およそ800~1000℃という高温で、竹を一度に大量に炭化できるのが特徴

―チャコールファームではどんな雑貨を扱っているんですか?

竹炭には主に湿度を調節する機能や、においを吸着する機能があります。そこで、お部屋や冷蔵庫にいれる消臭剤に使ったり、柔らかな洗いあがりの石鹸にも。お風呂に入れると肌に優しい弱アルカリ性の竹炭風呂に。効き目が落ちるまでは洗って再利用することもできるんですよ。あと、シューキーパーとして靴に入れておくと、湿気を調湿し、イヤなにおいを吸着してくれるので、履いた時に気持ちいんです。また、ミネラルが含まれているので、飲料水に入れたり、土壌改良用として近隣の有機栽培農家さんなどでも使われています。竹炭は、身近なところで、幅広く活用することができるんです。

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カワイイ小袋にはいった「竹炭サシェ」。カバンや引き出しの消臭にぴったり

―袋やリボンなどのデザインが、全部違っていてオシャレですね。あと、商品の種類が細かくてビックリ。シューキーパーにも、レギュラー、ラージ、子ども用まであります。

「シューキーパー」にしても「冷蔵庫用竹炭」にしても、中身は同じ。ただ、粒の大きさと袋の柄やデザインが違うだけなんですよ。人って「何にでも自由に使えます」と言われると、意外と買わない。でも「メンズのシューキーパーです」と限定されていると、不思議なことに「ちょっと使ってみようかな」「お父さんに買って帰ろうかな」となるものです。以前、広告宣伝の仕事に携わっていたので、過去の経験とアイデアを生かしていろいろとチャレンジしてきた結果、商品の種類がどんどん増えてきました(笑)。まだまだ、商品化したいアイデアはいっぱいあります。

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冷蔵庫用の竹炭。粉がこぼれないよう不織布に入っています

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竹炭の見た目は、普通の木炭と同じ。用途に応じて細かく砕いて袋に詰められています

―確かに、中身だけ買って帰って、自分で袋を作って詰めようとはなかなかなりませんね(笑)チャコールファームとしての、これから方向性を教えてください。

竹炭雑貨は、小さなお子さんのいらっしゃるご家庭でもぜひ使ってほしいので、最近は手作り市などにも積極的に出店しています。「この前買ったシューキーパーが良かったのよ」とリピーターの方が来てくださったりするとすごくうれしいですね。竹炭を積極的に使うことで、里山の環境整備にもなるし、大きな視点で見れば地球温暖化の解決の一歩につながります。大きな可能性が秘められている竹炭を、みんなに知ってもらうきっかけとして、これからも、身近な竹炭雑貨を作り続けていきたいです。

―では、島田さんが北摂でお気に入りの場所は?

自然豊かな高槻北部の山あいですね。「高槻バイオマス粉炭研究所」のあたりは、本当に自然が美しくて、風を感じたり、水の流れる音を聞いたり。都会ではめずらしい日本ミツバチが飛び交い、いろんな動物も訪れます。夜は、大阪とは思えないほどの、満天の星空も見えるんですよ。自然の中に包まれていると心からホッとできますね。

高槻商工会議所がセレクトした「たかつき土産」に認定されているチャコールファームの竹炭雑貨。高槻市の「ふるさと寄附金」の返礼品にも選ばれているほか、2018年12月からは「Yahoo!ショッピング おもてなしギフトショップ」でも販売を開始。全国に知名度を広げつつあります。
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チャコールファームから抽選で5人にプレゼント!
窯出し竹炭を粒状に砕きひとつひとつ手づくりされたシューキーパーは、靴の型を整えながら、汗や臭いを吸着してくれます。女性向けのレギュラーサイズ(972円)を抽選で5人にプレゼント。
応募はこちらへ
2019年2月20日(水)締切。発表は発送をもってかえます

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色やデザインは編集部がチョイスしてお送りいたします。

 

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