【豊中】すぐ側で手を取り合える関係を。「フードパントリーin豊中」で感じた地域の輪

【豊中】すぐ側で手を取り合える関係を。「フードパントリーin豊中」で感じた地域の輪

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<豊中発>こんにちは!地域特派員のAnnie(アニー)です。

突然ですが皆さん、「フードパントリー」という言葉を聞いたことはありますか?私も最近知ったのですが、フードパントリーとは「企業や地域の家庭の余剰品や寄付品を必要とする人へダイレクトに届ける仕組み」のことです。

一般的には、子育て世帯や母子家庭、一人暮らしの高齢者など経済的に困っている人に対して、食品や日用品を無料で提供する取り組み。ですが、私が出会った「フードパントリーin豊中」は、もっと身近に感じることができるものでした。

すぐ側で手を取り合える関係を

フードパントリーin豊中」は、心理カウンセラーで子育てハッピーアドバイザーとしても活動されている佐藤千衣子さん(インスタグラム:@chieko2004)が主催者となり、地域の企業さんや子ども支援団体さんなどと協力して開催されています。

佐藤さんは、茨木市で開催されていたフードパントリーを知り、その活動や温かい存在が地域で根付いていくことに感銘を受け、「フードパントリーin豊中」を今年2月から始められたそう。今回が4回目の開催でした。

はじめは佐藤さんお一人で取り組まれていたそうですが、佐藤さんの思いに共感し力を貸してくださる方がどんどん増えていったそうです。また、豊中市は社会福祉協議会が行なっている「フードドライブ(家庭の余剰品を持ち寄り、福祉団体や施設に寄付する活動)」や、市民や学生団体が行なっている「子ども食堂」の活動が盛んなことから、いろいろな繋がりを持つことができたそうです。

お米は「関西よつ葉連絡会」さん、パンは「株式会社エーデルワイス」さんがいつも提供してくださっているそうです

佐藤さんは「すぐ側で手を取り合える関係」を大切にされており、「地域の中で誰もが気軽にSOSを出せて、繋がりを大切にし安心して生きていける社会に一歩でも近づけるように」という思いで「フードパントリーin豊中」の活動をされています。

そのため、「少しでも不安やしんどい気持ちがあるなら誰でも利用できるように」と利用する方の条件は設けられていません。学生でも子育て世代でも高齢の方でも、何か不安を抱えていたり1人で頑張っていたりする方に、この活動が届いてほしいと考えていらっしゃいます。

また、フードパントリーを利用していく中で佐藤さんやスタッフとの関係性が築かれ「ちょっと今困っているんだよね」「話を聴いてほしい」など、不安や悩みを口にしたり、どうしたらいいかを一緒に考えたりするきっかけの場にもなれたらと仰っていました。

つながっていった地域の輪

そんな佐藤さんの温かい思いが込められている「フードパントリーin豊中」は2カ月に1回開催されています。佐藤さんの思いに共感された学生さんや主婦の方、パパさんなどがボランティアで運営されているそうです。スタッフの皆さんは温かく熱い気持ちを持った方々で、普段からそれぞれのご活動で、地域を支え盛り上げていらっしゃいます!以下にご紹介させていただきます。

もふもふの木とよなか」さん(フェイスブック:https://www.facebook.com/mofumofutoyonaka/):服部本町の豊中団地で月1〜2回(土日の昼)、地域食堂「もふもふ食卓」を開催。デザート付きのランチ、トッピング自由のワッフル作り、子ども向けクッキングイベントなどあり。

子ども食堂×学習支援教室 にこれる」さん(インスタグラム:@nicorel__official):長興寺で週3回(火・木・日の夕方)開催。大学生が小学生〜高校生の子どもたちと一緒に勉強や食事をして過ごす場。本気で勉強したい子も、大学生たちとお話したい子も大歓迎なアットホームな教室

子ども食堂 ぶどうの実」さん(インスタグラム:@budounomi014):長興寺で開催。0歳〜中学生までの子ども(親子での参加可)が一緒に食事したり遊んだり。絵本や子どもが喜ぶイベントなどもあり親子で楽しく過ごせる空間

マジドゥボヌール」さん(ホームページ:https://www.magiedubonheur999.com/):女性のためのサロン。代表の五十嵐さんは転勤族で自身の体験から「同じ女性としてお母さんをサポートする側になりたい」という思いで、ファミリー・サポート・センターの援助会員としても活動。

月桃推拿サロン/ふれあいSUINA教室」さん(ホームページ:https://lit.link/gettou747suina):現役保育士でもあり推拿セラピストの津波古さんが運営するサロン。「ふれあいSUINA教室」も開催。

そら助産院」さん(インスタグラム:@sorajosanin_takeuchi):豊中市千里園にある助産院。助産師の竹内さんがマンションの1室で助産院を開かれ、産後ケアやママ&子ども向けのイベントを開催。「フードパントリーin豊中」のチラシも作成。

味噌ラーメン専門店 みつか坊主」さん(ホームページ:https://mitsukabose.com/):蛍池にあるラーメン店。店主の斉藤さんは「人や食ベ物やサービスを通じて仕事の仲間もお客さんも生産者さんも地域の人も、みんなが笑える環境を創造する為のぬか床のような存在」でありたいという思いでお店を営まれており、「フードパントリーin豊中」の副代表。

カラーヒーリングサロン花の子」さん(インスタグラム:@masamasa345):上新田にある「誰とも違うあなただけの幸せを作る」がコンセプトのサロン。

笑富studioふっきぃ」さん(ホームぺージ:https://peraichi.com/landing_pages/view/efukobo):元保育士・調理師で現在は筆文字アートの活動をされており、「フードパントリーin豊中」のロゴや会場のイラストも作成。見た人の心を元気にしてくれる温かい筆文字。

ここに出会ってくださるご縁を大切に「繋がってくれてありがとう」の気持ちが込められているそうです

主催者である佐藤さんは、「1人で運営するのは難しいですが、スタッフがそれぞれの力を発揮してくれて開催できています。それぞれの活動場所で物資を回収してくれたり、広報してくれたり。沢山の方がちょっとずつの力を出し合って形にできています」と話されていました。

頼っていいいんだと思える存在

このように佐藤さんはじめ温かいスタッフの方々によって運営されている「フードパントリーin豊中」に私が初めて出会ったのは、前回開催の4月の時でした。

初めての出産を終えたばかりで外出もできず、生活に不安を抱えていた時期に、佐藤さんが多くの食品や日用品、赤ちゃんのオムツまで自宅に届けてくださいました。会場に行けない家庭には配達もされており、今回の開催時も12家庭が配達を希望し対応されたそうです。

前回ご提供いただいたもの。日持ちするものから子育てに必要なものまで、本当にありがたかったです。

佐藤さんが配達に来てくださった時、「いつでも頼ってくださいね」と体調や気持ちの面でも気にかけてくださって、とても心強く感じました。私の実家からも夫の実家からも離れて暮らしている私たちにとって、困ったときに頼っていいんだと思える方が身近に居てくださるのは本当に有難いことです。

子育てに徐々に慣れてきて生活も落ち着いてきてはいるものの、今後も何かと心配事は尽きないと思いますが、「フードパントリーin豊中」に出会えたことで、豊中には子育てを支えてくれる方々が沢山いることを知り、家庭だけでなく地域の中で子育てしていけたらいいなと思えました!

次回は、8月20日(土)に「ぶどうの実」さん(レトルト食品の配布のみ)、9月11日(日)に「豊中市中央公民館」で開催予定とのことです。

利用申し込みは、「フードパントリーin豊中」のフェイスブックやLINE公式アカウントで受け付けています。開催日が近づくと申し込みフォームの案内があるようですので、利用したいと考えている方はフェイスブックやLINEのご登録をお勧めします。
子育てや生活への不安、困っている気持ちに寄り添ってくださる場ですので、お一人でもご家族とでも訪ねてみてくださいね。

フードパントリーin豊中
開催頻度:2ヶ月に1回
会場:豊中市中央公民館など
問い合わせ:06-4400-0979(主催者:佐藤千衣子さん)
フードパントリーin豊中:
フェイスブック:https://m.facebook.com
LINE公式アカウント:https://page.line.me/333sfifz

(リビング北摂Web特派員:Annie(アニー))

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