【箕面市】見事なスパイス使いで後味爽やかな「curry punk（カリーパンク）」ラジオＤＪも務める店主のBGMセレクションにたゆたいながら

2024年7月10日

5月に「cafe snow」を訪れた際、ぶらぶら散策してすっかり気に入った桜井駅周辺。そのときに「次来るならここだ！」と直感が働いたお店に今回来てみました。その名も「curry punk（カリーパンク）」。店名もさることながら、テナントが入っているビルの雰囲気と立て看板のセンスにやられました。

鮮やかな色遣いと脱力系の人物イラストに、キュン！

風格たっぷりの商業ビルの2階を目ざして

阪急電鉄箕面線「桜井」駅から直線距離にして約50ｍ。レトロな佇まいのビル「サンティエ桜井」の2階にある「curry punk」。少し張り出したガラス戸に丸っこいフォントが目立っていて、2階ながらもなかなかの存在感です。

駅から南へ伸びる府道118号桜井停車場線。「cafe snow」「curry punk」を始め魅力的なお店があちらこちらに

この形状！まるでオペラ座の内部みたい！！そんな感動を与えてくれた「サンティエ桜井」

絶妙なカーブを描く赤い手すりはメロディが流れているようで・・・ここまでくると神々しいです

音楽への愛とこだわりがダダ洩れの店内

「サンティエ桜井」が醸し出す空気感は「curry punk」の店内にもあふれていました。おシャレな中にどことなく漂う懐かしさ、隠れ家的なバーを思わせる居心地、そして青春時代に引き戻されるBGMの選曲。私は1990年代前半をアメリカの大学で過ごしたのですが、その時代によく耳にしたようなサウンド。あの頃流行った、ブラー、パールジャム、レッチリ、ニルヴァーナ、グリーン・デイ、オアシス・・・そういったアーティストを次々と思い出しました。

カウンター席にはインド産の瓶ビール、そしてその上には洋楽レコードのジャケットをディスプレイ

オープンは2022年1月30日。歴史は浅いもののすでに世界観ができあがっていて、好き

マーシャルのスピーカー、雑誌『rockin'on』のバックナンバー、インドっぽい象の置物。お店のカラーがよく表れたコーナーです

片隅の棚に並べられたレコードと写真集。「カレーパンクレコード」という屋号がついています。刺さる人には刺さるラインアップ！

本格的なインド産のガラムマサラがお手頃なサイズ＆価格。パッケージデザインも秀逸だな～

品の良いスパイスカレーで極上の香りを味わって

フードメニューのカレーは2種類。「お肉系」のAと「豆・野菜系」のBで、1種なら900円、2種盛りで1200円です。300円の差で2種類味わえる方がおトク！と考えてオーダーしたところ、ご店主の岡さんは厨房でカチャカチャと作業を始められました。なんとなく、カレーはすでに準備を終えたものを温めてサーブするだけ、との固定概念があったのですが、こちらでは直前の仕上げにひと手間加えられているのかな？待つこと20分、これは期待値アップです！

『カレー2種盛り』ですが、ミニサイズのダルカレーがついてくるので、実質3種類になります。ラッキーな気分♪

この日のAはチキンキーマカレー（写真右下）、Bはアル・ゴビカレー（左上）。ダルカレーは真ん中のミニボウルに

スパイスの香りがとても強く、しかも爽やか！口に広がり鼻から抜ける辛さは余韻が上品です。パラパラとしたターメリックライスも好み♪

アル・ゴビはカリフラワーとジャガイモのベジタリアンカレー。カリフラワーの食感が絶妙でとても美味しかったです

豆が主成分のダルカレーはポタージュのようにクリーミー。スープ感覚であっという間に完食

カレー屋さんでラジオＤＪなジェントルマン

お店のインスタグラムによると岡さんは香辛料を扱う商社に勤務されていた経歴をお持ちで、また、現在は「タッキー816みのおエフエム」でラジオＤＪも担当されているのだそう。なるほど、どおりで。

スパイスの香りが高いカレー、個性的な音楽センス、そして何より岡さんの温かいお人柄、すべて合点がいきます。お店に入る直前、私が折り畳み傘の置き場に困っているとサッと手助けに出てくれたり、お水のお代わりのさりげなさだったり、メニューの質問に対する丁寧な受け答えだったり。動きや言動のはしばしに気配りを感じて「なんてジェントルマンなの～！」とすっかりファンになってしまいました。

桜井駅周辺、やっぱり、ステキ。

ドリンクメニューにあった「インドのジュース（300円）」。この日はネクター感が濃厚なマンゴージュースでした