【茨木】美術作家・藤本絢子さんが茨木で育んだ創造性。画家を夢見る子どもたちへ

【茨木】美術作家・藤本絢子さんが茨木で育んだ創造性。画家を夢見る子どもたちへ

こんにちは!石川県から地元・茨木に思いを馳せる手づくり本屋、こころあそびです。

茨木にはたくさんの芸術家がいらっしゃいますが、美術作家・藤本絢子さんをご存じでしょうか?
市内の小中高等学校を卒業した藤本さんは、小さい頃から毎日何かを作っているような子どもだったそう。
どのような幼少期を茨木で過ごし、どのように美術作家になっていったのか・・・わたしは気になりました!

そこで今回おこなったのは、藤本さんの幼少期についてのインタビュー。
北摂には「画家になりたい!」と夢をもっている子どもたちも、たくさんいるかと思います。
その子どもたちや親御さんが、夢にむかう希望にもなりそうなインタビューとなりました。

美術作家・藤本絢子さん。茨木市のアトリエにて撮影

美術作家・藤本絢子さん。茨木市のアトリエにて撮影

小さい頃、どんな工作をしていた?

物心がついた頃から、毎日紙や段ボールで何かしら作っていたという藤本さん。
テレビ番組のノッポさん(できるかな)や、ワクワクさん(つくってあそぼ)を見ながら作ることも。(なつかしい!)
小学生になって家で工作することは減ったものの、紙粘土などで何かを作り始めると没頭し、ずっと作り続けていたそうです。

ー小学校の図工の授業で、楽しかったものは?

藤本さん(以下略):図工の授業は全部楽しかったです。
小学3年生の頃、絵の具で絵を描いた板に釘を刺して、ピンボール台を作る授業がありました。
好きなゲームのキャラクターを描いたらとても上手に描けて、釘を刺すのが急に嫌になり、先生に説得されても最後まで釘を刺さず。
私だけ未完成で提出したことをよく覚えています。(今となっては、あの時の先生には申し訳ない気持ちです)

ー夏休みの自由工作など、思い出の作品はありますか?

小学校低学年の時、全国の都道府県の花と鳥の絵を全て描いた日本地図を作り、先生に褒めてもらいました。
高学年の時には、針金で高さ1メートルほどのティラノサウルスの骨格標本風オブジェを作り、こちらも好評でしばらく理科室に展示してもらえて嬉しかったです。

ー絵画教室には通っていましたか?

小学校の時に担任の先生から絵画教室を勧められましたが、自分で好きに描くから教わらなくていいやと思い、行きませんでした。
「あの時行っていたら今もっと絵が上手くなっていたかも」と思うと、行っておいた方がよかったかな、と今では思います。

好きな茨木の風景

幼少期、中条図書館(2023年8月閉館)横の元茨木川緑地でよく遊んでいたという藤本さん。
そこに咲いている花や、拾ったどんぐりなどの絵を描くこともあったそう。

ー工作グッズや画材はどこで買っていましたか?

旧ジャスコ(現イオンスタイル新茨木)で折り紙や画用紙を買ったり、コーナンの工作コーナーで手作りキットなどを買ってもらっていました。

ー茨木で好きな風景はありますか?

元茨木川緑地の桜。
咲き始めて春が来たとソワソワし、散り終わって寂しさと少しホッとする感覚を、毎年感じるのが好きでした。
五十鈴橋周辺の、綺麗に晴れた朝の安威川沿いの風景や、橋の横断歩道から見える夕焼けとそれに照らされる街のシルエットも好きでした。

五十鈴橋からの夕焼け(藤本さん撮影)。高台からの広い空が本当にきれいで、実際に見に行きたくなります

五十鈴橋からの夕焼け(藤本さん撮影)。高台からの広い空が本当にきれいで、実際に見に行きたくなります

工作キットを買ってもらったりしていたコーナンとは、かつてこの弁天下交差点にありました(知る人ぞ知る)。

工作キットを買ってもらったりしていたコーナンとは、かつてこの弁天下交差点にありました(知る人ぞ知る)。

ローズWAMに咲いた薔薇

2014年、「HUB-IBARAKI ART COMPETITION」に選出された藤本さんは、茨木市立男女共生センターローズWAMにてインスタレーション作品を手がけました。
約半年のあいだ、ローズWAMのエントランスに藤本さんの薔薇の絵が描かれていたのです。
その鮮やかな彩りに、思わず足をとめた方も当時たくさんいたのではないでしょうか。

2014年3月から9月のローズWAM。わたしも通るたびに心が華やいだことを覚えています。

2014年3月から9月のローズWAM。わたしも通るたびに心が華やいだことを覚えています。

準備期間は冬。現地で公開制作もされました

準備期間は冬。現地で公開制作もされました

ローズWAMの名にぴったりな、大輪の薔薇

ローズWAMの名にぴったりな、大輪の薔薇

ローズWAMのエントランスを制作した3か月後には、地下ホールでグループ展と公開制作もされました。(Woman Artist Meet)

ローズWAMのエントランスを制作した3か月後には、地下ホールでグループ展と公開制作もされました。(Woman Artist Meet)


そんな藤本さんから、画家を夢見る子どもたちにメッセージをいただきました。

画家を夢見る子どもたちへ

画家になるには特別な免許や資格はいりません。
絵を一年で100枚描いて100枚売れる画家、一年で100枚描いて1枚も売らない画家、一年で1枚だけ描いてそれを売るだけでお金持ちの画家など、本当に1人ずつ違います。
私も何が画家として正しいやり方なのかずっと悩みながら絵を描き続けています。

好きなことを仕事にすると逃げ場がなくなり苦しいこともありますが、誰のせいにもせず自分だけの責任でやりたいことを追求するのはとてもやりがいがあります。

そしてそれは仕事じゃなく趣味として続けても尊いことに変わりはないと思うので、何か1つ「自分にはこれがある!」と思えるものを持てたらそれでいいのではないかな、と思います。


茨木から世界へ

幼少期から、茨木でたくさんの創造性を育んだ藤本さん。
市内の自宅アトリエで制作していましたが、のちに関東との2拠点で制作をスタート。
今年の夏からはなんと中国に移住し、現在新しいアトリエを準備中です。
今後は国内外で制作をしていく予定とのことで、これからの活動にもぜひ注目していただきたいと思います。

春からは金沢・三重・広島3会場での巡回展「金魚美抄2024」を予定しているそう。
詳細はホームページをチェックしてみてくださいね。

金魚絵師・深堀隆介を筆頭に、金魚をモチーフにアート作品を手がけるアーティストが一堂に集う展覧会

金魚絵師・深堀隆介を筆頭に、金魚をモチーフにアート作品を手がけるアーティストが一堂に集う展覧会

藤本絢子 Ayako FUJIMOTO

  • 1985年
    大阪生まれ
    2008年
    京都市立芸術大学美術科油画専攻 卒業
    2011年
    京都造形芸術大学修士課程 芸術表現専攻洋画領域 修了

    主な受賞歴
    第二回うたづ Art Award 2015 大賞受賞
    Young Creators Award 2015 優秀賞受賞など

    ホームページ

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ジモトミンこころあそび

茨木で生まれ育ち、いまは石川県で手づくり本屋をしています。帰省するたびに進化していく茨木にわくわくしつつ、失われていく風景もここに残していけたらなあと思います。

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