【豊中】絵本だけじゃない！地域の文化とコミュニケーションの拠点へ「カルチャー＆ブックカフェPICO」

2025年6月15日

　SMILE編集部員Mです。SMILE25号の絵本屋さん特集で取材させていただいた“えほんサロンPICO”さん。実は昨年” カルチャー＆ブックカフェ PICO“として大変身していました。
　ただの絵本屋さんじゃない？！　コミュニケーションスペースとして生まれ変わったお店の魅力をご紹介します。

玄関先には前の店舗からのシンボル、ティラノサウルス

とにかくおどろく広さ！

　以前の店舗は、お店の入り口が小道にちょっと入り込んだところにありました。その同じ建物なのに、リニューアルしたお店は道路沿いで入り口も広く、ウエルカム感でワクワク。中に一歩入ると、楽しいディスプレイで絵本が並べられています。
　以前から、PICOさんは絵本と絵本グッズを揃えておられましたが、店内左奥にはグッズがぎっしり。右奥には絵本の棚。
　そして「カフェ」と屋号についているように、奥にテーブルと椅子を並べたカフェスペースがあります。テーブル席が５台ぐらいあり、ゆったりと広くなっています。
　カフェはフリードリンク制。
「うちはカフェとはいえ、飲み物しか置いていません。でも、飲み物の種類はちょっとこだわっているんです」と原店長。
ブレンドが選べるコーヒーや、ココアラテ、抹茶ラテなど。子どもたちは種類豊富なジュースに目移りしそう。
　ちなみにカフェ利用にはPICOの会員登録が必要ですが、登録はなんと無料。
　LINEにお店で開かれるイベント情報がいち早く届くのも嬉しいですね。
　

入り口から見えるかわいい絵本のディスプレイ

ドリンクは、大人550円、小学生275円、3歳〜未就学児110円、0〜2歳児は無料

雨の日も暑い日も遊べる！

　原店長に「ここがオススメなのでぜひぜひ見てください」と言われ、カフェのさらに奥へ向かうと、思わず「わあ」と声をあげそうになりました。
　遊び場が広くてびっくり！
　靴を脱いで上がる芝生の部屋にはおもちゃや絵本、知育玩具、ボードゲームなどがいっぱい。
　さらにその奥にも芝生カーペットが広がっていて、奥の部屋の壁にはいろいろな絵本作家さんの壁画が。実はこの場所は以前の店舗。店舗一面が室内の遊び場に大変身していました！
「子どもさんが奥の遊び場でたっぷり遊べて、親御さんはお茶を飲んでちょっとホッとできる。雨の日や暑い日の遊び場として使ってもらえたらいいなと思っています」と店長さん。
　公園の外遊びには行けないけど、ちょっと家から出て息抜きしたい親子にぴったり。
　お友達と待ち合わせて遊ぶのもいいですよね。お母さん同士はお茶もできて親も子も笑顔に。こんな場所が、息子が小さい時にほしかった！

靴を脱いで遊べるのでくつろげます。木のおもちゃや、ボードゲームなど棚にもぎっしり

毎月第３土曜日には、絵本専門士などによる「絵本のおはなし会」も開かれています

「カルチャー」をキーに、コミュニケーションの場へ

　「カルチャー」を柱に据えて、地域の人たちが集まって交流できる拠点にしたい、というのがこのお店のもうひとつのコンセプトなのだそうです。
　実はこの日もカフェコーナーで、豊中市出身の絵本作家、きどまやさんの原画展とワークショップが開かれていました。
けれど、絵本だけではなく、シニアの英会話教室やヨガスクールなど、さまざまなカルチャースクールがスペースを利用して開かれています。地域の多世代の人が集える場所にしたいとのこと。

ちょっとおもしろいと思ったのは、大人のためのNightイベント「世界のボードゲーム体験」です。
講師の方がえりすぐりのボードゲームを持ってきて紹介してくれて、その日出会ったメンバーとボードゲームで盛り上がるというイベント。
そんなふうに大人も子どもも気軽に集って、さまざまな文化を発信していく拠点を目指しているとのこと。PICOさんはまだまだ進化していきそうですよ！
ぜひ一度出かけてみてください。

カフェの壁面を使って原画展が開かれていました