【吹田】人と猫が暮らせるまち　～Part1～　地域猫活動

2023年9月26日

イベント

吹田市の特派員SUITA Colors

またまたお久しぶりになっちゃいました・・・

SuitaColorsのシアンです。

秋はイベントシーズンということもあって、瞬きしている間に一日が終わるかのような感覚です！

そんな忙しい日々を過ごすシアンのちょっとした日々の楽しみが、「動物の動画・SNS」をみること。特にネコが好きなので、ついつい長時間見てしまいます。

見ているとかわいいし、癒しになるし、でいいのだけど・・・

外で暮らすネコたちの生活がとっても過酷だし、この季節になると増える仔ネコたち。ちょっと色々気になったので、調べてみました。

地域猫活動

調べてみると出てきたワードは「地域猫活動」

地域の中には、外で暮らすネコを「大切にしたい」と思う人、「迷惑だ」と思う人そのどちらもいるので、地域社会の中でネコたちにまつわるトラブルが起こらないように、地域とネコとの共生を目指した活動の事だそうで、

決まった場所・時間で「餌やり」をする

糞尿の始末をする

避妊・去勢手術をして外で暮らすネコを今以上に増やさないようにする

この3つを地域の合意のもと行うそうです。

単に「ネコがかわいいから餌をあげる」というような無責任なものではなく、外で暮らすネコの生活と命に責任を持つということが地域の中できちんと行われているそうです。

吹田市では、この地域猫活動を支援するため、「地域猫活動支援事業」というものを行っているそうです。

※詳しくは、吹田市ホームページの地域猫活動支援事業のページをご覧ください。

地域での合意形成や活動計画・ルールの作成の支援、避妊・去勢手術の実施支援（手術にかかる費用の補助）、トイレ用プランターや砂のほか保護猫活動をしているということを示すビブスなどの支給や貸与をされているということで、行政も一緒になってネコと地域の共生を目指しています。

それだけネコにまつわるトラブルも多いし、ネコを大事にしたいと思う人も多いということなのでしょうか？

担当の職員さんに聞くと、現在地域猫活動を行っているグループは全部で9グループあるそう。

地域猫活動の様子

地域猫活動（トイレ掃除）の様子

あるグループの代表の方は「コロナ禍で地域のつながりがなくなる中、あいさつ程度のソフトなつながりができればと思い始めました。今では餌を与えていた方ともよい関係になりました。猫が減るまでには時間がかかりますが、はじめて良かった」とおっしゃっておられるようです。

地域猫活動をとおしてできる新たな地域のつながりは、地域の中で起きる様々な出来事にもいい影響を与えるのだろうなと、お話を伺って感じました。

TNRを考えてみた

世界的に有名な猫のキャラクターが避妊・去勢手術をした野良猫である「さくらネコ」に関するCMをしていたので、「避妊・去勢手術をして外で暮らすネコを今以上に増やさないようにする」という「TNR（Trap（捕獲）・Neuter（避妊・去勢）・Return（猫をもとの場所にもどす）」という活動についても考えてみました。

※SNSでもTNRはよくでてくるんですよ～

いろいろ調べていると、手術によってネコが増えなくなるだけでなく、雄ネコのマーキングや発情期の鳴き声（すごい大きな声で鳴きますよね！）といった行為も減らすことができるということなので、ネコと地域の共生にとても大事な事だと思いました。

とはいえ、手術をするという事が「かわいそう」と思う人もいるかもしれません。

でも、外で暮らすネコが不幸なのかどうかは分からないけど、飼いネコとの平均寿命の差は10年もあるようなので、それだけ外で暮らすことが危険も多く過酷であることがうかがえますね。外で暮らすネコたちの命を一代限りにすることで、過酷な生活をおくるネコを減らすという事にもなるので、決して「かわいそう」なことではないことだなと感じたシアン。

そしてそれ以上にもっと大切なのは「かわいいから」「かわいそうだから」という気持ちだけで餌やりをしないという、ニンゲン側の意識を上げること。「かわいいから」だけの餌やりはかえって地域の迷惑者にネコをしかねないということを知っておく必要もありますね。