【流山市】6月の理窓公園の散歩道で見つけたかわいい野草たち

2025年6月5日

こんにちは！　野草フォトクラブ19のポコです。今回も6月の理窓公園で見かけた野草の紹介です。

草花はもう初夏で、春の野草はあっという間に終わってしまいました。

理窓公園は、東京理科大学野田キャンパスに併設されている理窓会記念自然公園のことです。

ビロードモウズイカ

和名（日本での植物名）は草全体が、ビロードのような灰白色の毛に覆われ、しかも雄しべの花糸に白い毛が多いことから名付けられました。

地中海沿岸原産の2年草で、明治初期に観賞用として渡来しました。それが逸出して現在では荒れ地や草地、川原に見られるようになりました。

草丈は背が高く1～2mほどになり、茎葉は上部になるほど小さくなります。花は直径2～2.5cmで5裂します。

東葛飾（柏・流山・松戸）での開花期は6～8月です。

ビロードモウズイカの花

ビロードモウズイカの全体の姿　下部の葉は大きく上部の葉ほど小さい

ヘラオオバコ(箆大葉子)

和名はオオバコに似るが、葉がへら形になることから付けられました。

ヨーロッパ原産の1年草で、乾燥した草地や空き地によく見られます。

理窓公園はもちろんですが、この辺では利根運河や江戸川の土手でも元気に繁殖しています。草丈は30～80cmほどになります。

最近では同じ仲間の外来種であるツボミオオバコも増え、在来種のオオバコがあまり目立たなくなってしまいました。

花茎は直立し、先に花穂をつけ、花は下から上へ順に咲き上がります。よく見ると白色の雄しべが円盤のように輪になって出て結構かわいいですよ。

東葛飾（柏・流山・松戸）での開花期は5～6月です。

ヘラオオバコの花序　白色の雄しべが目立ちます

ヘラオオバコ　葉の形がへら状になります

ミヤコグサ(都草)

和名は昔、京都に多く見られたことからつけられました。

草地、海岸などに生えるマメ科の多年草です。

草丈は15～35cm。葉は5枚の小葉からなるが３枚に見えます。

花は茎の先に1～3個つきます。似た仲間の外来種、セイヨウミヤコグサは花が輪状に3～8個出るので見分けられます。

花の大きさは1～1.5cmで、ふっくらした感じの黄色です。

東葛飾での開花期は5～6月です。

ミヤコグサの花　ふっくらした花の形がいい感じです　一度優しく触ってみてください

ミヤコグサ　理窓公園では日当たりのよい草地にひっそりと咲いています

キショウブ(黄菖蒲)

和名は花が黄色で、葉がショウブに似ることから付けられました。

水辺や湿った空き地、荒れ地に育つヨーロッパ原産の多年草です。

葉は線形で、葉の中央脈が目立ち、長さは50～100cmになります。草丈は60～100cmになります。花の大きさは約8cm、外側の花弁は大きく、内側の花弁は小さく直立します。

きれいな花ですが繁殖力が極めて強く、場所によっては厄介者になっています。

東葛飾での開花期は5～6月です。

キショウブ　水辺に見られます

キョウブの花　外側の花弁は大きく下に垂れる　内側の花弁は直立して形は小さい　左下の植物はヤエムグラで、種が出来ています

コウゾリナ(髪剃菜)

和名は、茎に生える堅い毛が手や皮膚に触れるとカミソリで切ったように痛いことから付けられたといいます。自己責任で試してみてください。

日当たりのよい野原や空き地などに生えるキク科の2年草です。

草丈は30～80cm。茎の上部で枝分れし、多数の頭花をつけます。花（頭花）の大きさは2～2.5cmで、ブタナの花に似ます。ブタナってご存知ですか？

東葛飾での開花期は5～8月です。

コウゾリナ　花はブタナに似ています