豊中市の第3回上下水道モニター会議のテーマは「災害発生と上下水道」。
災害に関しての講義と、災害などで断水した時におこなう応急給水訓練です。
地震や大雨などの災害は他人事ではありません。
災害と水について、しっかり学びます。
会場
9月19日(金)と20日(土)の2回に分けて行われ、私は19日(金)に参加しました。
会場は第2回会議に続いて柴原浄水場です。
会議室の前面にはスクリーン、参加者は20名ほどです。
机の上には名札、資料、ヘルメット、軍手、飲料水、そして非常用給水袋が置かれています。
講義
災害発生と上下水道~その時どうする?
最初の30分ほどは、防災対策の基本的な考え方「自助」「公助」「共助」に沿って講義が行われました。
「自助」
災害が発生すると、ライフラインの復旧や支援物資の到着までに時間がかかることを考慮して、最低でも3日分、できれば7日間分の準備が望ましいです。
ひとりひとりが防災の知識を持ち、備えることが大切です。
断水時に飲み水や生活用水をまかなうための備蓄水、トイレ対策など、具体的にご紹介いただきました。参加者も真剣にうなずいたりメモを取ったりしていました。
「公助」
上下水道局では、「水を止めない」ために、耐震型の水道管への交換、配水小ブロック化、隣接する市との水の相互融通などの対策をしています。また、「応急対応」として、給水タンク車や組立式仮設給水タンクの配備、応急給水ポータルでの情報発信をおこなっています。
「共助」
後半の訓練で実際に体験することになりますが、災害時に仮設給水タンクの組み立てや応急給水に協力したり、周囲の人たちと助け合います。
訓練
動画で組立式給水タンクの組み立て方を学んだ後は、屋外に出て組み立ての訓練です。
災害時には給水班として活動する、窓口課・給排水サービス課の方々が、実際に組み立てながら、ポイントを説明してくださいました。
いよいよ、自分たちで組み立てます。
全部で4チームに分かれ、協力して進めました。
組み立て

協力してパーツを組み立てていきます

給水口の取り付け
容量1,000リットルの仮設給水タンクが完成しました!
給水口の取り付けは少し注意が必要でしたが、思っていたよりも簡単でした。
周囲の人たちと声を掛け合いながら進めると、15分くらいで組み立て終わりました。
この仮設給水タンクは、市内の37全ての小学校に配備されています。災害時には、被害状況に応じて市内の小・中学校などに開かれる応急給水所に設置します。
給水タンク車から水を配る
続いて、給水タンク車の出番です!

能登の被災地でも活躍した給水タンク車
私は、給水タンク車から人々へ直接水を配るのだと思っていました。
給水タンク車が1か所で留まってしまうと他の場所へ水を運べなくなってしまうので、仮設給水タンクに水を移し替えて回るのだそうです。
わが街の給水車は2台です。
給水タンク車が必要になった場合、近隣の自治体と助け合いをするそうです。
大きな災害発生時には、全国の自治体から給水タンク車が集まってくれます。
頼もしいですね。

給水タンク車から仮設給水タンクへ水を送る
応急給水
いよいよ、仮設給水タンクからひとり一人へ給水をおこなう訓練です。

人々へ水を配るための給水バルブを取り付ける

給水バルブの開閉や水量調整も協力しておこないます
今回のモニター会議では、容量6リットルの非常用給水袋ももらいました。

非常用給水袋(6リットル用)は、ひもを通すと運びやすい
災害時の水についてを体験して
今回のモニター会議での、私にとっての学びTOP3です。
・断水リスクは身近にあり、備蓄水・トイレ対策は必須
・耐震型水道管や配水小ブロック化などで「水を止めない」取り組みをしている
・配水場→給水タンク車→仮設給水タンク→各自の非常用給水袋の順で水を配る
仮設給水タンクの組み立てとそこからの応急給水を体験したことで、被災することがあったとしても、慌てず行動することができると思います。少しでも安心感を高められるのは心強く、とてもよい体験ができたことを感謝しています。
次のモニター会議も楽しみです。
\街のWebサイトからも情報発信中/
「配水ブロック化」ってなあに?(とよなかの上下水道No51うら面)
組立式給水タンクを組み立てよう(とよなかチャンネル 豊中市公式)
応急給水所から給水してみよう(とよなかチャンネル 豊中市公式)
柴原浄水場
- 住所:〒560-0056 大阪府豊中市宮山町3-20-1
電話番号:06-6841-0070
アクセス:モノレール柴原阪大前駅下車 徒歩約20分
阪急宝塚線石橋阪大前駅下車 徒歩約20分 URL:https://www.city.toyonaka.osaka.jp/jogesuido/okyakusama_joho/moshikomi/shisetsukengaku/kengaku.html
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この記事を書いたのは…
ジモトミンSora Yoriko
大阪市内育ちの宙よりこ。 子供の頃にあこがれた北摂での生活を大人になって叶えました。 北摂くらしも気がつけば人生の半分近く! 大好きな北摂の街や人をもっともっと知りたい。 変わりゆく北摂と一緒に、ゆったり変わっていきたい。 毎日が最良の日となりますように。