新年を迎えて

皆様におかれましては、新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年は5月に新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類へと移行し、多くのイベントや行事が再開されるなど、アフターコロナに向けて世の中が動き出す様子が感じられた一年だったように思います。

堺市にとっては挑戦の年でもあり、10月28日、29日には「G7大阪・堺貿易大臣会合」が開催されました。G7や招待国の閣僚、国際機関の代表者など堺市を訪れた多くの方々に、世界遺産である仁徳天皇陵古墳や千利休が大成した茶の湯をはじめ、堺の歴史や文化の魅力に触れていただくことができたと考えています。

この度の貴重な経験を活かし、会合を契機として実施した子どもたちの可能性を伸ばす取組や更なる都市魅力の向上、地域活性化に向けた取組等を通じて堺の成長・発展につなげます。

持続可能な都市・堺へ

社会情勢のめまぐるしい変化や少子化に伴う人口減少の加速など本市を取り巻く環境は厳しさを増しています。持続可能な都市経営を実現するためには、次の時代の堺を担う子どもたちが家庭環境や経済状況にかかわらず健やかに育ち、安心して子育てをしていただくことができる環境が重要です。
市政運営の大方針である「堺市基本計画2025」では都市像に「未来を創るイノベーティブ都市」を掲げ、「将来に希望が持てる子育て・教育」を重点戦略として積極的に取組を進めています。

また、活力ある堺であるためには、女性がそれぞれの能力を存分に発揮していただくことが欠かせません。堺市では女性の視点を市政に適切に反映できるように女性管理職の登用に注力しています。民間企業や団体の皆様とも強力に連携しながら更に取組を前に進め、市民の皆様がこれからも堺で安心して暮らし続けることができ、将来にも夢と希望が持てる都市であるように挑戦し続けます。

結びに、本年が皆様にとりまして健康で幸多き一年となりますよう心より祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。