【茨木市】川端康成が書く『私のふるさと』とは。いばらき朗読コンクールの課題作品を読んでみました

【茨木市】川端康成が書く『私のふるさと』とは。いばらき朗読コンクールの課題作品を読んでみました

こんにちは!手づくり本屋のこころあそびです。

先日、ふと目にとまった茨木のイベント案内
「第2回 川端康成のこころを詠む いばらき朗読コンクール」。
川端康成の作品を朗読し、録音して応募するというものだそうです。

ゆかりの地・茨木

日本初のノーベル文学賞を受賞した川端康成は、茨木市で幼少期を過ごしたことが知られています。
1985年には、ゆかりの地として茨木に「川端康成文学館」が開館しました。

この朗読コンクールは、その開館40周年を記念して、文学館が選んだ名作を声で表現してみようというもの。
今回初めて知りましたが、2022年に第1回が開催されていたようです。

上中条にある川端康成文学館

上中条にある川端康成文学館

8つの課題作品の中に気になる作品

コンクールで朗読する作品は、8つの課題作品の中から選びます。
どんな作品があるのかな?と見てみると・・・。

『伊豆の踊子』、『雪国』、有名な作品が並ぶなか、気になる作品がありました。

それは、『私のふるさと』というタイトルのもの。
ふるさとってことは、茨木のことが書いてあるのかも!と思い、どこに収録されているのか図書館で調べて読んでみることに。

8つの課題作品はこちら

8つの課題作品はこちら

川端康成の『私のふるさと』

収録されていたのは『川端康成全集 第三十三巻』。
『私のふるさと』は随筆で、やはり茨木のことも綴られていました。

この辺に住んでたんやな、昔はどんな風景やったんやろ・・・と想像しながら、昭和38年に書かれたその文を読み。
川端康成が誰かにふるさとの話をするときの、茨木の位置説明がおもしろい!
たしかにそうやなあと親近感がわく作品でした。

もうひとつ『故園』という作品も課題の中にあり、また図書館で調べてみると『川端康成と茨木』という本に収録されていました。

この本は、川端康成が書いた作品の中から茨木について触れているものをピックアップした作品集。
先ほどの『私のふるさと』はこの本にも入っています。

他の話も茨木のことだと思うと、なんだか親戚の文を読んでいるような気持ちになりました。

『私のふるさと』が収録されている全集

『私のふるさと』が収録されている全集

川端康成文学館発行の『川端康成と茨木』

川端康成文学館発行の『川端康成と茨木』

朗読コンクールの参加募集は6月30日まで

そんな課題作品を音読し、録音データを応募するコンクールの締め切りは2025年6月30日(月)17:00。
予選を通過すると10月の本選に出場できます。

25歳以下、初心者チャレンジ、経験者ステージと部門にわかれているので、興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

6月は川端康成の生誕月。
わたしも朗読コンクールは難しいけど、この機会に他の課題作品も読んでみたいなあと思っています。

川端康成記念館

  • ◾️所在地:茨木市上中条2-11-25
    ◾️電話番号:072-625-5978
    ◾️開館時間:午前9時~午後5時
    ◾️休館日:火曜日、祝日の翌日、12月28日~翌年1月4日、2月1日~2月10日(資料整理のため休館)

    ※展示替え、資料整理のため臨時休館あり
    詳しくは、開館カレンダーをご確認ください↓

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ジモトミンこころあそび

10年間の石川生活を経て、生まれ育った茨木に帰ってきました。進化した茨木にわくわくしつつ、失われていく風景もここに残していけたらなあと思います。小さな手づくり本屋をしています。

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