世界遺産・百舌鳥古墳群をはじめ、歴史ある街・堺の魅力を伝える「堺観光ボランティアガイド」。現在、33期生の募集が行われています。
「実際にどんな活動をしているの?」「未経験でも大丈夫?」「どんな人が向いている?」そんな疑問を解消すべく、今回はNPO法人堺観光ボランティア協会 研修部長の伊庭浩之(いば ひろゆき)さんに、活動の魅力やボランティアのやりがいについて詳しく伺いました。ボランティア活動に興味のある方はぜひご一読ください!
ボランティアガイドの活動内容とは
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33期生の募集は2025年3月8日まで!
――まずはボランティアガイドの活動内容について教えてください。
活動としては、「定点ガイド」といって、市役所展望ロビーや大仙公園エリアなど、決まった11か所に立って案内する活動があります。また、お客さんと一緒に街を歩くツアーガイドもしていて、2024年12月だけでも定点ガイドとツアーを合わせて8000人、年間では約10万人の方にボランティアガイドをご利用いただいています。そのほか、堺市の行事への協賛・参加や、研修会・講演会も開催しています。
年末年始の数日を除き、ほぼ年中活動しています。ガイド以外にも、研修や人事などの事務を担当する方もいます。ボランティアなので儲けはないですが、交通費は実費支給しています。
――定点ガイドの場所は希望を出せるのですか?
基本的にはコンピューターによって自動で割り振られます。全員が11か所すべての研修を受け、どこでもガイドできるようになります。最初は先輩がついて教えてくれるし、マニュアルもあるので安心。慣れてくると、自分なりに工夫しながら楽しく案内できますよ。
また、コンピューター任せだと偏りが出たりもするので、そのときは要望を出していただくこともできます。ときどきツアーやガイド以外のイベントも行っているので、そういった際もご希望いただければ参加できることもあります。
――ボランティアの活動頻度や1日の流れは?
だいたい月に4〜5回入る方が多いです。少ない人だと月1~2回、多いと10回以上になる方も。もちろん、回数は希望を聞いて決めます。事前にボランティアに参加できる日を出してもらうので、それを元にコンピューターが自動で場所を割り振ります。あとはそれぞれが、ガイドする場所に着いたら連絡を入れるだけです。午前・午後の半日で交代するので、負担は少ないと思います。
「人付き合いが好き」ならボランティア向き!
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活動の様子(堺観光ボランティア協会HPより)
――どんな人がボランティアガイドに向いていますか?
普通にコミュニケーションが取れる方なら大丈夫だと思いますが、資質としては人付き合いが好きな人には向いています。事前に、堺のことを深く知っている必要はありません。お茶や古墳などが好きでガイドをされる方もいますが、どなたでもガイドをするうちに堺のことには詳しくなれますよ。
逆にいえば「堺のことをもっと知りたい」という方にもいいかもしれません。堺出身である必要もありません。実は私も、出身は南河内ですからね。
――ボランティア同士のつながりはありますか?
あります。「ここでできた友達のほうが濃い」って言う人も多いです。なかにはボランティアを通じて「人生で初めて友達ができました!」なんて言ってくださる方も。もちろん自分のペースを大切にしたい人もいますし、そこはあまり踏み込みすぎないようにもしています。
――堺の魅力はどこにあると感じますか?
堺は貿易港だったので、外国からの文化を吸収しながら自分たちで街を作ってきました。大阪の近くにはあるけど、大阪に従属せず独自の文化や歴史を築いている点は面白いです。また、歴史でいえば大仙古墳ができた5~6世紀ごろ、もっと遡れば縄文時代から人が定住し、歴史を刻んでいます。ですから、“ものの始まりなんでも堺”と言われるように、堺から全国に文化が広がっていった。そういう歴史が長く深いという点が堺の魅力ですね。
気負いせず、まずは気軽に参加してみて!
――興味はあるけれど迷っている方へ、一言お願いします。
まずは気軽に説明会に参加してみてほしいです。ボランティアであって仕事ではないですから、合わないと思えばやめても大丈夫です。最初は難しそうに見えますが、回数を重ねれば自然とできるようになります。皆さん60歳や70歳からでも参加されてガイドをされていますから、その点はご安心いただけます。ボランティアガイドをしていると体も健康になりますよ。
――年齢制限はありますか?
制限は設けていません。ですが、80歳を超えたら活動回数を調整するなど、無理がないようにしています。若い人にも来ていただきたいですし、働いておられる方もOKです。無理のない範囲でご参加ください。
――堺観光ボランティア協会としての、今後の展望をお聞かせください。
今ある観光資源を組み合わせるような取り組みを作っていければ、新しい展開が見えてくると思いますね。ボランティアガイドをされている方は、皆さん違う人生経験を積まれています。新しい方がどんどん入って、その方々の発想も活かすような動きができればと思っています。
まとめ
世界遺産・百舌鳥古墳群をはじめ、歴史と文化が息づく堺の街を支えているのが、NPO法人堺観光ボランティア協会のガイドの皆さん。退職後の生きがいや仲間づくりにピッタリで、「堺の魅力を知る楽しさ」も味わえると思います!
ボランティアガイド 33期生募集は2025年3月8日(土)が締め切り!少しでも興味がわいたら、まずは飛び込んでみるのも一つの選択肢だと思います!
堺観光ボランティア協会
- 【住所】堺市堺区南瓦町2-1 堺市総合福祉会館2F
【電話】072-233-0531
【メール】sakaikvk@axel.ocn.ne.jp
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※記事に掲載した内容は公開日時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけ、サービス利用の際はHP等で最新情報の確認をしてください
この記事を書いたのは…
ジモトミン宮原 史知
フリーのライター・編集者として活動している宮原です!生まれも育ちも大阪・堺、泉北ニュータウン!堺の「ヒト・モノ・コト」が持つ魅力を紹介し、皆さんが堺をもっと好きになれるような記事を目指します!