こんにちは! 「野草フォトクラブ19」です。
今回は、2024年11月6日に根木内歴史公園で見かけた野草の紹介です。
根木内歴史公園はその名からわかるように、根木内城跡の一部を公園にしたものです。
城郭の跡や空堀のほか湿地帯も広がっています。
この湿地帯にはザリガニ釣りで子供たちが親子連れでたくさん訪れます。
メダカもたくさん発生しています。
また四季折々、様々な野草が観察される楽しい場所でもあります。
その中で今回は晩秋の公園内の湿地やその周辺にある野草を取り上げました。
今回見つけた野草
11月に入り、公園の樹木も葉を落とし始めましたが、根木内歴史公園には元気に花を咲かせている野草がありました。
その中でもひときわ目についた、ミゾソバ、タコノアシ、ハコベホオズキ、カントウヨメナ、イヌタデを紹介します。
ミゾソバ
ミゾソバ(溝蕎麦)は、タデ科の多年草で、草丈は30~50cmです。
ピンクの花はとても美しく、群生する姿は圧巻です。
白花のミゾソバも見られます。
花の姿が金平糖に似ることから別名コンペイトウグサとも言います。
なるほど‼
また葉の形が牛の額に似ていて別名ウシノヒタイとも。
よく見るとそう見えてくるのが不思議。
時々、葉に紫色のV字模様が見られるものもあります。
花期は9月から10月で、枝先に10数個集まって花を咲かせます。
花がソバの花に似て、水辺に多く見られることから「ミゾソバ」の名が付きました。
タコノアシ
タコノアシ(蛸の足)は、湿地や休耕田に生える多年草で草丈は30~80cmです。
東葛地区では湿地という自生地が次第に失われ、数少なくなった野草の一つです。
この花があるところは豊かな自然が残っている証と言えます。
花期は8~9月ですが、秋になり果実が熟すと赤くなり、ユデダコの足のように見えるようになります。
これが花名の由来で、果実の姿がタコの足の吸盤のように見えます。
本当です。
今日のタコノアシは全く上記の説明通りで、赤くなっていました。
ハコベホオズキ
ハコベホオズキ(繁縷酸漿)は、南アメリカ原産の多年草でナスの仲間です。
渡来年代はよくわかりませんが明治時代ともいわれます。
繁殖力が強く、道端や荒れ地に集団になって生えます。
でもその繁殖力の強さの割にはあまり見かけることはありません。
生育条件が少し難しいのでしょうか?
根木内歴史公園では大群生してますよ。
花期は5~10月で、花は白色のつぼ形で下向きに咲きます。
長さ約1cmの小さい花ですが、よく見ると結構かわいいですよ。
葉や草姿がハコベの仲間に似ることから名付けられました。
カントウヨメナ
カントウヨメナ(関東嫁菜)は、キクの仲間の多年草で、田のあぜや川べりなどやや湿ったところに生えます。
いわゆる白菊の仲間で、よく似た仲間にノコンギクやユウガギクがあります。
ヨメナに似ているけれど関東地方に多いことが名前の由来です。
そのヨメナは関西から九州地方に多く見られます。
草丈は50~100cmで、7月から11月にかけて開花します。
花の色は白いものから淡い青紫色まで変化に富みます。
根木内歴史公園のカントウヨメナは美しい青紫色をしています。
ぜひご覧になって下さい。
イヌタデ
イヌタデ(犬蓼)の別名はアカマンマ。
こちらの方が有名でなじみ深いですね。
タデの仲間の1年草で道端、畑、荒れ地に普通に生えているので皆さんもよくご存じのことと思います。
イヌタデの名は、葉に辛味のあるヤナギタデ(ホンタデ)に対し葉に辛味がなく、役に立たないという意味から名付けられました。
ヤナギタデはかじってみると本当に辛く、ピリッとした辛さは人気が高く、川魚料理のタデ酢や芽タデとして刺身のつまなどに利用されており、「蓼食う虫も好き好き」ということわざの語源にもなっています。
イヌタデの草丈は20~50cmで、6月から10月にかけて花を咲かせます。
根木内歴史公園内で今回散策したところ
今回野草を探して散策したのは主に、田のあぜ、水辺あたりです。
みなんさんも訪れた際には、ぜひ足元の野草を探してみてください。
根木内歴史公園
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この記事を書いたのは…
野草フォトクラブ19
撮影対象を山野草に絞ったちょっとユニークな写真クラブです。 東葛地区で咲く四季折々の花やその花についての楽しい説明など、発信していきたいと思います。