さまざまな魅力を持つ堺ですが、街の魅力を生み出すものは、やっぱり人!
前回に続き、株式会社FELLOW ALL-PRODUCTSの藤本樹林さんをご紹介。後編では藤本さんが主催する「ヒト巡る、市場」への思いと、堺の魅力について深掘りします。
「私にもできるかも」の循環をつくる
「ヒト巡る、市場」は2022年10月に初開催されました。「いいモノを、愛されるモノへ」をテーマに、Z世代がセレクトした出店者が集まるマルシェと、若手アーティストによる音楽ステージを融合したイベントです。
これまで、堺旧港やザビエル公園、大浜公園など場所を変えながら計5回が開催され、今では約1500人が集まるイベントに成長しました。来場者の中には、その次の開催時に出店者や運営者として関わる人も。これこそ、藤本さんが狙っていたことでした。
「来場した人が『学生でもこんなことができるんだ』と感じることで、『自分にもできるかも』と思うかもしれません。その『できるかも』と思った人が今度は出店にチャレンジしてみる。そんな循環を生み出すことで地域は活性化すると思っています」
そんな考えから、第1回の開催当初は「できるかも、をサカイから」というテーマを掲げていたそうです。
このイベントが「できるかも」という自信を生み、ここでの出会いが価値観を広げる。そして前向きに新たな行動を起こす人が増える。そんなワクワクする光景が見えてきますね。
いいモノの価値を届けてファンを増やす
日々チャレンジを続ける藤本さんに、地元・堺の魅力を聞いてみました。
「堺は『何かを始めたい』という人を応援してくれる文化を持った場所だと強く感じます。
何の実績もなかった僕が熱意だけで『こんなイベントがしたい』と言うと、いろんな人が『じゃあ、この人を紹介するよ』と動いてくれました。その結果、『ヒト巡る、市場』ができ上がって、今も続いているんです。
この文化、すばらしいですよね!」
「堺にはいいモノがあふれているので、その価値をしっかりと伝えてファンを増やしていけば、もっと元気な街になると思います。
そんな未来をめざして今後も多くのことにチャレンジしたいですね。
特に『Z世代』といわれる若者に向けた発信は僕たちが一番力を発揮できることなので、ぜひ貢献したいと思います!」
最近では堺の伝統産業とコラボした商品開発も手がけるなど、新たな挑戦を続ける藤本さん。
そのエネルギーが広がることで堺が今まで以上にワクワクする街になる。そんな未来が楽しみです!
藤本樹林さん
- ・株式会社FELLOW ALL-PRODUCTS 代表取締役(2024年10月設立)
・関西学院大学 経済学部
・ヒト巡る、市場実行委員会 委員長
・堺区政策会議構成員
・堺環濠まちづくり推進協議会 会員
(2025年1月現在)
※写真は全て提供です
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この記事を書いたのは…
ジモトミンフーキー
泉北でフリーライターをしています。町の小さな会社や、そこで働く人たちのストーリーを紡ぎながら町の魅力を紹介したいと考えています。泉北が「明るい未来に向かって積極的に挑戦する人」であふれる町になればいいなぁ、などと思いつつ。よろしくお願いします。