【豊中市】柴原浄水場で安心・安全な水づくりを学ぶ!

【豊中市】柴原浄水場で安心・安全な水づくりを学ぶ!

豊中市の第2回上下水道モニター会議は、柴原浄水場で施設見学です。
浄水場とは、水源から取り入れた水を飲めるように安全な水質に処理する施設です。

どのように水をきれいにするか、きれいであることを管理するのか、しっかり学びます。

会場

柴原浄水場

柴原浄水場

6月14日(土)と16日(月)の2回に分けて行われ、私は14日(土)の回を選びました。
当日は雨降りでしたが、職員の方々ができるだけ濡れずに見学できるよう工夫してくださいました。

上下水道モニター会議

会議室

名札がある机に向かうと、資料、ヘルメット、軍手、実験用具、飲料水が置かれていました。
今回の施設見学ではモニターの家族も同伴できるとあって、小さな子供たちを含めた25名ほどの参加でした。

 

会議

水道施設概要説明

上下水道モニター会議
最初の20分ほどは、前のモニターに投影した資料を使って、水源である猪名川から蛇口までの水の流れや、水をきれいにする設備についての説明がありました。

柴原浄水場は、1964年に作られてから、1991年の中央管理棟の建物や集中監視制御システム等の更新を経て現在に至ります。

猪名川の川底(河床)の下に流れる伏流水を、軍行橋の辺りからポンプでくみ上げて持ってきています。
この水はきれいでにおいもほぼ無いため、浄水しやすいそうです。

ここで豊中市の約13%の水を作っています。
配水エリアは、大阪大学や豊中駅周辺、蛍池、刀根山、末広町、岡町、北桜塚など。

コストは、大阪広域水道企業団から購入するものに比べて約半分。
これは、施設を大切にメンテナンスをしながら使ってきているからとの説明がありました。

 

浄水体験

続いての30分は、「浄水」の仕組みを学ぶ実験です。

最初に「凝集沈でん」の実験です。

浄水体験

試薬①を入れてにごった水を作ります

ペットボトルの水に細かな粉末を入れて白くにごった水を作ります。
これが汚れた水の代わりとなります。

浄水体験

凝集剤②を入れて混ぜます

そこに浄水場でも使っている凝集剤を入れて振ると、モロモロとしたかたまりができて沈んでいきます。
参加者から「おぉー」「わぁー」という声が上がります。

 

次に「ろ過」の実験です。

浄水体験

凝集沈でん実験をした水の上の方だけを静かに注ぎます

凝集沈でんで実験したペットボトルの水はまだ白くモロモロも見えます。
それの上のほうにある水だけを、砂の入った簡易ろ過装置の上から静かに注ぎ入れます。

浄水体験

にごった水が砂を通って、透明な水になって落ちてきます

すると下からは透明な水が流れ出てきて、またしても「おぉー」「わぁー」という声が上がります。

実際の「急速ろ過池」の中の様子を模型で説明。粒の大きさが異なる砂・石が層になっています。

浄水体験

ろ過装置

浄水体験

実際のろ過池で使われている砂・石

 

続いては「残留塩素」についての実験です。

一見するとにごりも無くとてもきれいに見える水でも細菌・ウイルスがある可能性があります。そのため、水道水には消毒用の塩素を少し入れています。

浄水体験

水道水に試薬③を入れると、微量の塩素に反応してピンク色に変化します(これが「正常」)

塩素に反応するDPD試薬を水に入れると、ピンク色に変化しますがこれが「正常」です。

同じようなことをして、無料点検と称して「お宅の水はこんなにも汚れていますよ」と言う悪質な浄水器販売業者がいるそうです。「だまされないでくださいね」と注意喚起がありました。

 

施設内見学

実験が終わった後はいよいよ施設内の見学です。

フィッシュモニター

フィッシュモニター

フィッシュモニター

水源である猪名川の水質に異常がないことを確認するために金魚を飼っています。

理化学試験室

理化学試験室

理化学試験室

水質検査などの各種試験機をおこないます。

理化学試験室水道GLP

水道GLP(水道水質検査優良試験所規範)

豊中市上下水道局は、第三者機関から51項目について水道GLP(水道水質検査優良試験所規範)の認定を受けています。

中央監視室

中央管制室

中央監視室

中央の大きなモニターが印象的な中央監視室では、猪名川の取水地から浄水システムまでと市内の配水状況のすべてを、365日24時間無休で監視しています。

高速凝集沈でん池

高速凝集沈でん池

高速凝集沈でん池

急速ろ過池

急速ろ過池

急速ろ過池(中央の濃い緑色の屋根の施設)

急速ろ過池

急速ろ過池の内部

 

浄水場を見学して

9時半から11時半までの約2時間、水を作ることについて学びました。

今回のモニター会議での、私にとっての学びTOP3です。
・水源の猪名川の「伏流水」は、河床の下でろ過されるため、にごり・においが少ない
・「凝集沈でん」「ろ過」が、安全でおいしい水を作る秘訣
・確かな管理体制で、24時間365日、水質をモニターしている

安心・安全でおいしい水を作っていることを体感できて、安心感にもつながりました。
次のモニター会議も楽しみです。

 

柴原浄水場

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ジモトミンSora Yoriko

大阪市内育ちの宙よりこ。 子供の頃にあこがれた北摂での生活を大人になって叶えました。 北摂くらしも気がつけば人生の半分近く! 大好きな北摂の街や人をもっともっと知りたい。 変わりゆく北摂と一緒に、ゆったり変わっていきたい。 毎日が最良の日となりますように。

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