<Profile>
近藤造酢代表取締役社長。1952年大阪生まれ。当初子ども服のメーカーに就職し、独立をしようとしていた矢先、先代の社長(実父)が病に倒れ、近藤造酢の営業部門に入社。平成21年から現職。趣味は山登り。血液型はA型。
- 明治42年創業の老舗。吹田市・江坂へは昭和41年に移ってこられました。
最初はね、道修町のほうでやっておりました。その次は梅田の兎我野町。梅田の新道あたりでした。今ではビルがたくさん建っていて、考えられませんよね。江坂に移ってきたわけですが、まあ便利でしょう? 大阪にも近いし、新大阪や大阪国際空港もアクセスがいいじゃないですか。それに北摂はやはり、住んでいる人が穏やかだと思います。だから、ずっと会社は北摂です。
当初からお酢を造っていました。明治42年創業です。その前まではお酒も造っていたそうです。「富久娘」というお酒のブランドがありますが、当時同じ名前のお酒をうちでも造っていたようなんです。そこで、紛らわしいということで、お酢一本でいこうと。そのときに、富久を取って、ムスメにしたんですね。今でもムスメ酒酢があります。うちの商品の中で最も古いブランドですね。
- 一貫して長期熟成にこだわったお酢をずっと造り続けておられますね。
お酢の醸造はそう簡単にはできないんですよね。昨日造って、今日売ってますというところはありません。何カ月もかかかる。うちでは、熟成期間の長い、機械化していないお酢をつくっています。熟成期間の長いお酢は、確かにおいしいんですよ。ただし、コスト的に高くなりますよね。でも、そこはこだわりたい。もはや他社ではあまりやっていませんので、うちの強みです。
業務用の主力商品は、米酢。純米酢ですね。その純米酢を使ってつくりあげたのがすし酢「雅」。日高昆布をつかってます。これと先ほどのムスメ酒酢がうちの人気商品ですね
- 一般消費者向けの商品はどんなものがありますか?
ぽん酢、ノンオイルドレッシング、生姜焼きのたれ、どんぶりのたれなどの家庭用調味料などアイテム数でいえば、500ほどあります。人気は、各地の特産品をアレンジしたノンオイルドレッシングですね。淡路島産のタマネギを使った、玉葱ドレッシング、高知産のショウガを使った生姜ドレッシング、信州産の赤味噌を使ったごま味噌ドレッシングとかね。売上全体の30%ぐらいがこれら商品が占めています。
どれももちろん、ドレッシングの原料としてお酢が入っています。お酢を口にしない日はありませんから。毎日の食事に欠かさず何らかの形で取り入れています。生まれ育った味ですからね(笑)。
― 社長が考える〝会社のしあわせ〟とはどんなことでしょうか?
私ね、若いとき、30代、40代はね自分中心みたいなところがありました。自分が何もかもやるっていう感じですね。でも老齢の域に入ってきたときに、自分が、ではなく、会社があって、私がいる。そして、今こそ、お得意先やエンドユーザーまで支持されるような商品をつくらないといかんなと心から思うようになりました。お客さまに支持される商品。その商品はそれをつくっている社員が一番幸せでないといかんかなと思うんです。幸せな社長と社員がつくったその商品で、購入していただくお客さまにも幸せをお届けしたいと思います。
近藤造酢から、抽選で5人にプレゼント!
近藤造酢から、ノンオイルの玉葱ドレッシング、柚子こしょうドレッシング、ごま味噌ドレッシング(計1140円・税別)分を抽選で5人にプレゼント。
2019年3月20日(水)締切。発表は発送をもってかえます
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