SMILE編集部員Mです。
SMILE26号の「元気ママインタビュー」のページに登場してくださった、榎原理絵(えばらりえ)さんが、「STK」というアーティスト名で、大丸大阪梅田店7階で6月25日(火)まで個展を開かれています。
榎原さんは、豊中市でさつきデザイン事務所を運営。
SMILE26号では、シングルマザーで子育てをしながら起業したいきさつに加え、大学院での学び直しを始めた矢先に襲った乳がんのことなど、運命に立ち向かう力強いお話が印象的でした。
その乳がんの闘病生活の中で得た気づきや思いをアートとして発信されているとのこと。
どんなアートなのか、目で見て触れたくてさっそく行ってきました。
娘さんと乗り越えた闘病生活 アートのもつ力
榎原さんは、「WE ARE...好奇心に満ち溢れた出会い直し」をテーマとして「Osaka Art & Design 2024」に参加する形で出展されています。
会期中平日の16時まで、金土日は20時まで個展の場にいらっしゃると聞いていたので、いらっしゃる時間に訪れました。
抽象的ではあるけれど、色彩あふれるアートで、そこに絵があることで光があふれてくるような空間。
アルコールインクを使ったアートなのだそう。アートをスカーフにプリントしたものも展示販売されています。
デザイン事務所をしておられるのは知っていたけど、昔から絵も描いていたのでしょうか?
「家族は娘と2人きりなんで。コロナ禍でもあり、外にもいけないし。それで2人で絵を描こうと。その絵で家の中を明るくしようと思ったんです。」
そうやって話を聞きながら個展を見ると、あんなに光あふれる絵だと思っていたのに、そこには不安や迷い、祈りがこめられていることに気づきます。
それぞれの絵にはキャプションがついていて、榎原さんの絵にこめた思いが綴られています。
ぜひじっくりそのキャプションを読みながら鑑賞してみてください。
“遊び心を持って愛のある芸術活動”に邁進中
SMILE26号でもお話されていましたが、榎原さんはデザインの価値を学び直したくて京都芸術大学大学院の門をたたき、MFA(芸術修士)を取得されています。
大学院で研究されたのは「遊び心を共有するためのコミュニケーションデザイン」。
榎原さんにとって、デザインも芸術もコミュニケーションの手段として、言葉だけでは伝わらないものを伝えるツールになりうるということ。
「私の遊びごころを共有することで、生きる力の源となる喜びや幸せを感じてもらえるように。言葉にはできない気持ちをアートで表現し、関係性のケアにつなげます」
今回の個展も、自身が死に向きあった中から得た命の大切さ、生きる意味をアートを通して伝えたい、広がってほしいという思いがあります。
「がん患者が来られるクリニックなどに飾ってもらえたら嬉しい」という榎原さん。
あふれる色彩が、闘病中の患者さんの小さな光になるかもしれません。
作品の中には、額装作家の多喜博子さんとのコラボ作品もあります。
体の中の細胞を意識したという絵には、ポコポコと凹凸のあるガラスを重ねた額装で存在感を放っていました。
“遊びごころあふれる作品”を楽しめます。
大丸梅田店での個展は6月25日まで
「Osaka Art & Design 2024 」は大阪の街を巡ってアートやデザインとの出会いを楽しむイベント。大阪府内のさまざまな場所でアートに出会えるそうです。
大丸梅田店でも、榎原さんの個展だけでなく各階でいろいろなアーティストが出展されていました。
STK個展「WE ARE...好奇心に満ち溢れた出会い直し」
期間 2024年6月12日(水)~ 6月25日(火)
営業時間 10:00 - 20:00
会場 大丸梅田店 7階 南エスカレーター前
URL: さつきデザイン事務所
今回は「Osaka Art & Design 2024」というイベントに参加する形で個展を開かれましたが、ぜひ北摂でも開いてほしいですね。
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この記事を書いたのは…
ジモトミンSMILE編集部員(豊中ママ)
豊中市で子育てする親子を応援するフリーマガジン「とよなか子育て応援マガジンSMILE」。創刊から11年になりました。ボランティアのママ部員が地元豊中で見つけた子育て情報をシェアしていきます♪編集部員募集中。