【流山市】4月の理窓公園の散歩道で見つけた【6種類】の野草たち

【流山市】4月の理窓公園の散歩道で見つけた【6種類】の野草たち

こんにちは! 野草フォトクラブ19のポコです。

今回も4月の理窓公園で見かけた野草の紹介です。

冬が終わり、やっと「春」を感じたら、なんともう初夏模様。

特に今年は、春~初夏の野草の入れ替わりが早いようです。

春の野草が終わる前に、お知らせしたいと思います。

理窓公園は、東京理科大学野田キャンパスに併設されている理窓会記念自然公園のことです。

キランソウ(金瘡小草)

和名(日本での植物名)の由来にはいろんな説がありますが、はっきりしません。

別名は、ジゴクノカマノフタと言います。

葉が地面に張りつくように広がることから「地獄の釜の蓋」になったとか、咳、解熱に薬効があり、病魔に犯された人がこの草を煎じて飲んだ結果、地獄の窯の蓋が閉まって救われたからなどの説があります。

名前を付けた人の発想、面白いですね。

山麓や草地など生える多年草で、地を這うので草丈は低く、10~15cmほどです。

根生葉はロゼット状で粗い鋸歯があり、紫色を帯びることが多いです。

花は長さ約1cmの唇形で濃い青紫色になり、下唇が大きく3裂します。

東葛飾(柏・流山・松戸)での開花期は3~4月です。

キランソウの花 下唇が大きく3裂します

キランソウの花 下唇が大きく3裂します

キランソウの全体の姿 地を這って広がります

キランソウの全体の姿 地を這って広がります

キンラン(金蘭)

和名は、花の鮮やかな黄色を金色に見立てたことから付きました。

丘陵や明るい林の中、林縁に生えるランの仲間で、よく目立ちます。

茎は直立し、草丈は30~50cm。葉は互生して10枚ほど出ます。

花は茎の先に3~12個ほど上向きに半開きで咲きます。全開することはほとんどありません。

花が美しく、目立つため盗掘されることが多く、一時期数を減らしましたが近年では復活してきたように思います。

菌根菌と共生しており、移植しても育たないことが知られるようになったからでしょうかね?

東葛飾(柏・流山・松戸)での開花期は4月です。

キンラン 絶滅危惧種に指定されています

キンラン 絶滅危惧種に指定されています

キンランの花 内側に赤い筋が見られます

キンランの花 内側に赤い筋が見られます

ジュウニヒトエ(十二単)

和名は、花の様子を平安時代の貴族の女性が正装する時に着た「十二単」に見立てたことから付きました。

丘陵、またはやや明るい林の中や隅に生える多年草です。

草丈は10~25cm。茎や葉には毛が多く、茎につく葉は対生します。花穂の長さは4~8cmで、唇形の小さな花が輪生します。

花の大きさは約1cmで白色。前出のキランソウの花は濃い紫色で、形は似ています。

葉も花もキランソウとよく似ていますが、花が立ち上がらないのがキランソウ。

本種とキランソウが交雑して生まれたジュウニキランソウという野草もあります。

写真のジュウニキランソウの撮影地は残念ながら理想公園ではありません。ただ、理窓公園でジュウニキランソウが発生する可能性はゼロではありません。

そんな発見も花探索の楽しみですね。

東葛飾での開花期は4~5月です。

ジュウニヒトエ 今が旬のようで群生していた

ジュウニヒトエ 今が旬のようで群生していた

ジュウニヒトエの花(花穂)

ジュウニヒトエの花(花穂)

(参考)ジュウニキランソウ

(参考)ジュウニキランソウ

セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)

和名は、花の姿が燕の飛ぶ姿を思わせることから付けられました。

やや明るい林の中や、少し湿り気のある草地に見られる越年草です。

去年,一昨年は少なくなりましたが、今年は復活していました。

草丈は20~40cm、群生していました。もう少しで満開です。

東葛飾での開花期は3~4月です。

セリバヒエンソウ

セリバヒエンソウ

セリバヒエンソウの後ろ姿  落ち着いた品のある姿が綺麗です

セリバヒエンソウの後ろ姿  落ち着いた品のある姿が綺麗です

シロバナタンポポ(白花蒲公英) 

日本在来種のタンポポで、利根運河や江戸川の土手にも多少見られます。

この辺りではあまり見かけませんが関西に多いと聞きます。東葛飾での開花期は4月です。

タンボボはサラダになる野草の一つです。一度試されてみては?

シロバナタンポポ 花中央の黄色は雄しべの色です

シロバナタンポポ 花中央の黄色は雄しべの色です

ヒトリシズカ(一人静)

和名は、白い花穂を静御前の舞う姿に見立てて付いたようです。別名はヨシノシズカと言います。

山野の林の中や縁に生える多年草で、草丈は10~30cm、茎は直立し、すらっとしています。

茎の上部に2対の葉が対生してつき、4枚の葉が輪生するように見えます。

茎の頂上に1個の花穂がつきますが、花には花弁も萼もなく、白い糸のような花は雄蕊(おしべ)です。

東葛飾での開花期は4月です。

この写真の横に、新しく土を掘った跡がありました。去年まで出ていたヒトリシズカの盗掘された後のようでとても残念なことです。

ヒトリシズカは数が少ないので採らないでください。撮るのは写真だけにしましょう。

ヒトリシズカ 白い雄しべが細い花弁のように見えます

ヒトリシズカ 白い雄しべが細い花弁のように見えます

4月の理窓公園の様子

訪れたときの理窓公園の様子と、園内に設置されている案内板です。

4月の理窓公園

4月の理窓公園

理窓公園内の案内板

理窓公園内の案内板

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野草フォトクラブ19

撮影対象を山野草に絞ったちょっとユニークな写真クラブです。 東葛地区で咲く四季折々の花やその花についての楽しい説明など、発信していきたいと思います。

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