【柏市】【流山市】〈アートラインかしわ2025②〉22の連携団体とアートシーズンを盛り上げます!

芸術の秋には、アートイベントがいっぱい!

そこで、アートラインかしわでは同時期に開催しているアート団体と連携して、柏や近郊のアートを盛り上げるという取り組みもしています。

早速、この時期開催しているアートイベントのいくつかをご紹介しましょう。

↓アートラインかしわ2025①の記事はこちら↓

静かな癒しの世界「西房浩二展」

雲のゆったりとした動き、水の揺れ、風の音、空気のにおい…。

展示室に足を踏み入れると、一瞬にして穏やかな自然に囲まれたような気持ちになる洋画家・西房浩二さんの世界。

「斬新で目新しいものよりも、普通の場所を綺麗に描ききりたい。」

西房さんの絵に描かれた風景は、いわゆる名所といわれているような景色ではなく、ただ作者がその瞬間に感じた静かな世界が広がっています。

ヨーロッパの風景や静物画から、気持ちの安らぎを感じるのはなぜなのか…。

森館長とお話したときに、西房さんが能登町でお寺の住職も務めていらっしゃると伺い、その異例の経歴も理由のひとつではないかと感じました。

ぜひ森の美術館で、西房さんの深い世界観を全身で感じてみてください。

西房さんの世界へ。中学時代から近年までの作品約30点が展示されています。11月5日から始まる後期の作品も楽しみ!

西房さんの世界へ。中学時代から近年までの作品約30点が展示されています。11月5日から始まる後期の作品も楽しみ!

縦長の窓と一体化した展示も、森の美術館の楽しみのひとつ。

縦長の窓と一体化した展示も、森の美術館の楽しみのひとつ。

私のイチオシはコレ(右)。「Rye-River Rother」。水の輝き、揺らぎをずっと眺めていたくなります。

私のイチオシはコレ(右)。「Rye-River Rother」。水の輝き、揺らぎをずっと眺めていたくなります。

ギャラリールミエールの旬な季節?「白と黒の部屋展」

ハロウィンのプチダークな雰囲気は、ルミエールさんによく似合う…。

それでも、決して品を損なわず、ネガティブにも陥らず、テーマから導き出されたさまざまな華麗な作品を鑑賞できるのがルミエールさんの展示の魅力です。

「色を想像しながら見てほしいです。ハロウィンを楽しんでください」とオーナーの高良麗美さん。

空間ごとハロウィンの世界にどっぷりつかりたい人には、ぜひルミエールさんへ!

仮装しての来廊も歓迎だそうですよ!

↓ギャラリールミエールさんについての過去の記事はこちら↓

いつもの重厚な展示スペースがハロウィンと絶妙なコラボ!

いつもの重厚な展示スペースがハロウィンと絶妙なコラボ!

こちらはモノトーンを基調とした世界が広がります。

こちらはモノトーンを基調とした世界が広がります。

私のイチオシはコレ(右)。ナカオカズマさんの作品「眠りの園」。

私のイチオシはコレ(右)。ナカオカズマさんの作品「眠りの園」。

「伝説巨神イデオン」イラスト原画も!「樋口雄一回顧展」

80年代ロボットアニメ・ファンにはたまらない、メカニックデザイナー・樋口雄一さん。

柏在住の樋口さんの個展が、今年も「コーヒーBOB」で開催されています。

今回は、「ミクロマン」から最新作「平和のOS」まで約20点の作品から、約50年のイラストレーター・デザイナー・アーティストとしての樋口さんの画業の変遷をたどります。

「平和のOS」シリーズのAIガールについてお話を伺うと、「社会の正義を守る公務員みたいな存在かな」と、樋口さん。

先生のお話を伺っているうちに、昨今の社会情勢とリンクしたSFの世界が、身近に感じられるようになりました!

毎日1回はコーヒーBOBを訪れるという樋口さん。

伝説のメカニックデザイナーに会えるかも!

「伝説巨神イデオン」(1980年)イラストの原画(右端)。“イデオン”はアニメ業界の中でも伝説的な作品です。

「伝説巨神イデオン」(1980年)イラストの原画(右端)。“イデオン”はアニメ業界の中でも伝説的な作品です。

気さくにお話しくださる樋口雄一さん。アニオタの夫を連れていったら、話が止まらない!!

気さくにお話しくださる樋口雄一さん。アニオタの夫を連れていったら、話が止まらない!!

おなじみ「平和のOS」シリーズのAIガールは、奥の部屋の上部の壁にズラリ!

おなじみ「平和のOS」シリーズのAIガールは、奥の部屋の上部の壁にズラリ!

モノクロ写真と懐かしさと人々の表情の輝き「小口隆志写真展」

中村美術館の白い壁面に整然と並べられた35点のモノクロ写真。

写真家・小口隆志さんが30年前にネパールの首都カトマンズを訪問した際に撮影した作品です。

実は、小口さんは高校在学中、写真部に所属していたそうですが、その顧問を務めていたのが、館長・中村勝さん。

今年、写真部メンバーの集まりがあったとき、館長から個展の誘いを受け、美術館内にネパールの学校支援の募金箱があることから、大学時代に訪れたネパールをテーマに選んだそうです。

プロカメラマンである現在との違いについて伺うと、「何かを感じた瞬間、素直に撮っている」と即答してくださいました。

「一旅行者として市井の人々の表情を撮った」という小口さん。

フィルム撮りした、昭和を感じさせる懐かしい風合い。

そして、今より安定した時代の子どもたちの生き生きとした表情。

ぜひご覧ください。

小口さんと中村館長。「高校時代、実際に教科を教えていただいたことはなかったので、年上の友だちのような関係です」と小口さん。

小口さんと中村館長。「高校時代、実際に教科を教えていただいたことはなかったので、年上の友だちのような関係です」と小口さん。

中村順二美術館の常設展では順二さんのカラフルな絵が展示されますが、モノクロの世界も似合いますね。

中村順二美術館の常設展では順二さんのカラフルな絵が展示されますが、モノクロの世界も似合いますね。

私のイチオシはこれ(左)。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」のようなアングルにハッとします.

私のイチオシはこれ(左)。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」のようなアングルにハッとします.

色彩豊かな西洋・日本の風景「松谷登 作品展」

アンニュイな表情、アンニュイな風景…。

柏市布施在住の画家・松谷登さんの作品は、その独特の雰囲気と色の鮮やかさが印象的です。

留学経験のあるスペインをはじめヨーロッパの風景を題材にした作品が多いですが、その中でも「夢で見た風景」のように、長野・戸隠の空に浮かぶ満月を描いた作品もあり、松谷さん流の色彩豊かな日本の風景も楽しめます。

ぜひご覧ください。

入口から入ると、すぐに「夢で見た風景」が目に飛び込んできます。

入口から入ると、すぐに「夢で見た風景」が目に飛び込んできます。

松谷さんのスイス人の奥様が故・長縄えい子氏と親しかったというエピソードもほっこりします。

松谷さんのスイス人の奥様が故・長縄えい子氏と親しかったというエピソードもほっこりします。

私のイチオシはこれ(右)。「月」。鮮やかな青い色に釘付けです!

私のイチオシはこれ(右)。「月」。鮮やかな青い色に釘付けです!

「西房浩二展」空間と色彩 espace et couleur

  • 【開催期間】〈前期〉9月10日(水)〜11月2日(日)
    〈後期〉11月5日(水)〜12月21日(日)
    ※ギャラリートーク11月15(土)13:00~(予約不要)
    【開館時間】10 :00~ 16:00(最終入館15:30)
    【休館日】月・火曜日 ※10/18(土)はイベント開催の為、通常営業はありません
    【会場】森の美術館
    【住所】千葉県流山市大畔315
    【電話】04-7136-2207
    【料金】大人 600円、中人 300円、小人 0円

白と黒の部屋展

  • 【開催期間】10月4日(土)~ 11月22日(土)
    【開廊時間】11:00 ~ 17:00
    【休廊日】日曜、月曜、祝日休館
    ※画廊の都合により、急遽、休廊する場合がありますので、SNSやGoogleにてスケジュールをご確認のうえご来廊ください。
    【会場】ギャラリールミエール
    【住所】千葉県柏市柏中央1丁目2-18秋元印刷ビル202
    【電話】04-7126-0662
    【料金】無料

樋口雄一回顧展 ~ミクロマンから平和のOS(方程式)まで~

  • 【開催期間】10月1日(水)~10月31日(金)
    【開館時間】9:00 ~ 19:00
    【会場】コーヒーBOB
    【住所】千葉県柏市加賀3-17-13
    【電話】04−7174ー9393(コーヒーBOB)
    【料金】お一人何か一点以上のメニューの注文をお願いします。

カトマンズ -光と影- 小口隆志写真展

  • 【開催期間】10月1日(水)~10月12日(日)
    【開館時間】10:00~18:00
    【休館日】月曜日、火曜日
    【会場】中村順二美術館
    【住所】千葉県柏市大津ヶ丘1-41-5
    【電話】04-7191-2299(中村順二美術館)
    【料金】無料

松谷登 作品展

  • 【開催期間】9月17日(水)~10月26日(日)
    【開館時間】10:00 ~ 16:00
    【会場】大洞院ギャラリー
    【住所】千葉県柏市花野井1757
    【電話】04-7132-5868(大洞院寺務所)
    【料金】無料

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「ちゃーりんぐ柏」代表石井雅子

柏生まれ柏育ち。編集者・箏(こと)奏者。市民活動家の両親が2015年前後に他界したことをきっかけに、柏に興味を持つようになる。2021年、柏の歴史スポットを自転車で巡る「ちゃーりんぐ柏」を立ち上げる(2022年市民公益活動団体登録)。2023年5月、補助金申請や情報発信、連携などをサポートする中間支援団体「ジセダイ歴史文化継承研究所」を設立、事務局長を務める。2024年8月柏に特化した観光会社「かしわグリーン観光社」を設立、代表を務める。

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