【柏市】子どもたちの下校を見守るサンタ、戸張街道に参上!

12月18日(木)、柏市戸張地域で、画期的な交通安全イベントが開催されました。

サンタのコスプレをして通学路で旗振りをする、その名も「サンタクロース トオリニ タッテイル!」。

主催の「戸張街道交通安全イニシアチブ」の発起人、柏第五小学校PTA地域安全副委員長・小齋隆宣さんと戸張町会会長・西川裕子さんへのインタビューとともに、イベントの様子をご紹介しましょう。

小学生の下校時間に合わせたこの企画。戸張街道を通る人たちの反応は?

小学生の下校時間に合わせたこの企画。戸張街道を通る人たちの反応は?

柏五小PTA地域安全副委員長にきく「交通安全と地域連携」

――「戸張街道交通安全イニシアチブ」とはどんな組織ですか?

小齋氏:柏五小の学区を見渡したときに、戸張街道の通学路が際立って危険な状況であることがわかったのですが、これを改善するには従来の組織ではやりにくい。そこで、この問題に特化した活動をするために立ち上げたのが「戸張街道交通安全イニシアチブ」です。

――どんな方が参加されているのですか?

小齋氏:お声がけしたのは、柏五小PTA、柏第五小学校、羽黒台町会、戸張町会、沿線地権者、日本体育大学柏高校、開智国際大学。オブザーバーとして東台町会、宮前町会、柏市道路総務課、道路保全課、道路整備課、柏市教育委員会児童生徒課、柏警察署交通課規制係。さらに有識者として、国士舘大学の寺内先生にも携わっていただいています。

――多くの方が関わっているんですね。戸張街道はどんな点が問題なのですか?

小齋氏:道路幅員に対して総合交通量が多く、四輪、二輪、自転車、歩行者の密度が高いんです。また、大型サイズの路線バスも通行するので、非常に交通事故のリスクの高い道路だと認識しています。

サンタのコスプレをした柏五小PTA地域安全副委員長・小齋さん。サンタのボディには通行する人向けに、この企画に関する注意書きが貼られています。

サンタのコスプレをした柏五小PTA地域安全副委員長・小齋さん。サンタのボディには通行する人向けに、この企画に関する注意書きが貼られています。

戸張街道の入口では2人のサンタが下校する児童をお出迎え。少年は戸惑いながらも何が書いてあるのか気にしている様子。

戸張街道の入口では2人のサンタが下校する児童をお出迎え。少年は戸惑いながらも何が書いてあるのか気にしている様子。

2人のサンタのあとは、日本体育大学柏高等学校の生徒さんが続きます。最初の文字は「交」。

2人のサンタのあとは、日本体育大学柏高等学校の生徒さんが続きます。最初の文字は「交」。

お次は「通」。

お次は「通」。

「安」。通りの反対側でも生徒さんが旗を振っています。

「安」。通りの反対側でも生徒さんが旗を振っています。

「全」は同高校の先生。約60メートルの間隔で、文字プレートを付けたスタッフが戸張街道に立っています。

「全」は同高校の先生。約60メートルの間隔で、文字プレートを付けたスタッフが戸張街道に立っています。

戸張町会会長にきく「なぜサンタ?」

――イベント実施のきっかけを教えてください。

西川氏:国士舘大学の寺内先生から、旗振りの活動として、人数を動員して1回実施してみるのもよいのではないかというアドバイスをいただき、「それなら、サンタのコスプレで!」という話になりました。

――ステキですね! 実際、通学路はどんな状況なのですか?

西川氏:子どもが横断歩道を渡ろうとしているのに、通り抜けてしまう車が後をたたないんです。ドライバーにルールを守る意識を持ってもらうことも活動の一つです。

戸張町会会長・西川さん。「子どもたちの安全のため、頑張って旗をふります!」

戸張町会会長・西川さん。「子どもたちの安全のため、頑張って旗をふります!」

「あ」。日体高校の生徒さんと先生の次には、町会やPTAの方々が続きます。

「あ」。日体高校の生徒さんと先生の次には、町会やPTAの方々が続きます。

「り」。一人で歩いているお子さんは、各サンタの間や横を恥ずかしそうに通っていきます。

「り」。一人で歩いているお子さんは、各サンタの間や横を恥ずかしそうに通っていきます。

「が」。集団で歩いているお子さんたちが、サンタの数を数える声も聞こえてきます。

「が」。集団で歩いているお子さんたちが、サンタの数を数える声も聞こえてきます。

「と」。実は、皆さん、前だけでなく背中にもプレートを貼っているんです。

「と」。実は、皆さん、前だけでなく背中にもプレートを貼っているんです。

「う」。終点の戸張ふるさと会館の前では、恐竜がお出迎えということで小学生たちも大はしゃぎ! 「ふだん小さなお子さんと触れ合い機会がないので楽しい」と恐竜に扮する学生さん。

「う」。終点の戸張ふるさと会館の前では、恐竜がお出迎えということで小学生たちも大はしゃぎ! 「ふだん小さなお子さんと触れ合い機会がないので楽しい」と恐竜に扮する学生さん。

イベントを終えて

――イベントの手応えはいかがでしたか?

西川氏:20人以上の学生さんたちが参加してくださったお陰で、沿道の皆さんにかなりアピールできたと思います。

小齋氏:速度を落として走る車が見られましたし、街道入口ではサンタのボディに貼られたメッセージプレートをしっかり読んでくれる子どもたちも多く、目的としていたドライバーへのアピールをはじめ、通行する人、子どもたちにまで、この取り組みの意図が広がった実感があります。この成果は大きいですね。

――スタッフの方々の反応は?

西川氏:「大成功!」「次もまたやりましょう」などと力強い感想をもらえました!

――今後、この活動をどのように続けていきますか?

小齋氏:地域の人たち、同じ課題意識を持った人たちと、無理なく楽しい対話や企画で、関わる人をつなぎながら進めていきます。また行政や警察と連携した提案も考えているので、一つひとつ形にしていこうと思っています。

――キャッチ―な企画とともに賛同者がどんどん増えるといいですね。今日はありがとうございました。

最後は主催者より、参加者にコーヒーとお菓子が振る舞われました。モザイクが残念ですが、高校生の皆さん、いい表情をしています! 実は、筆者もサンタのコスプレで写真のどこかに…?

最後は主催者より、参加者にコーヒーとお菓子が振る舞われました。モザイクが残念ですが、高校生の皆さん、いい表情をしています! 実は、筆者もサンタのコスプレで写真のどこかに…?

戸張ふるさと会館

  • 【住所】千葉県柏市戸張1307-5

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「ちゃーりんぐ柏」代表石井雅子

柏生まれ柏育ち。編集者・箏(こと)奏者。市民活動家の両親が2015年前後に他界したことをきっかけに、柏に興味を持つようになる。2021年、柏の歴史スポットを自転車で巡る「ちゃーりんぐ柏」を立ち上げる(2022年市民公益活動団体登録)。2023年5月、補助金申請や情報発信、連携などをサポートする中間支援団体「ジセダイ歴史文化継承研究所」を設立、事務局長を務める。2024年8月柏に特化した観光会社「かしわグリーン観光社」を設立、代表を務める。

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