【柏】柏で撮影、三年越しの映画「長全寺」初日レポ

【柏】柏で撮影、三年越しの映画「長全寺」初日レポ

「まちっと柏」をご覧の皆様、グリフォンです。
こんにちは。

皆さんは、柏市で三年前に映画が製作されたことをご存知でしょうか?
柏市にある「長全寺」というお寺が舞台となった、その名も「長全寺」という映画です。
今回は12/24のクリスマスイブの映画公開初日の模様、実際に映画を見た感想、公開後の初日舞台挨拶の模様を完全レポートいたします!
*東葛地域を取り扱うニュースサイトでは「まちっと柏」の完全独占でご紹介します!
( ´ ▽ ` )ノ
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公開後の舞台挨拶の模様

実は公開まで三年も。

映画「長全寺」は、柏駅から徒歩10分程度の場所にある曹洞宗のお寺「長全寺」を舞台にした映画です。
飲食店では「竹の里」さんや「蔵゛っぱ 」さんが近くにあります。

大まかなストーリーは以下の通り。

長全寺の住職・僧侶は通常のお寺の僧としての仕事以外に、頭巾を被り柏市民の身近なトラブルを解決していくという裏の仕事を持っている。柏市民は僧たちを尊敬の念を込めて「説法頭巾」と予備、その存在は警察から一般市民まで周知されているが、皆は説法頭巾の存在を"アンタッチャブル"としてひた隠しにしている・・


製作は柏市にある「秋元印刷」の代表である秋元さん。
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製作総指揮の秋元さん


製作委員会を立ち上げ、自費やクラウドファンディングで約1,000万円の資金を調達。
「家族や先祖を大切にする映画を作りたい」という思いをうけて、秋元さんの友人の舞台演出家兼俳優の
川本淳市さんが監督を、「陰陽師(おんみょうじ)」「ジョジョの奇妙な冒険」などの代表作で知られる江良至さんが脚本を書き、任侠(にんきょう)作品を中心に三百本以上の映画に出演したベテラン俳優の川原英之さん(50)が主役を務めました。

撮影は感染症が騒がれる前の2019年には撮影を終えており、状勢が収束した2022年に柏市での公開にこぎつけました。実は2021年に長全寺での試写を終えたあと、音楽などに細かい変更がなされており、今回の上映が「完成版」となったようです。

今回が初監督となった川本監督はよっぽど撮影が大変だったようで「今回が最初で最後」「こんな大変なことはもうたくさん!」だそうです。(笑って言ってましたがまぁ本心かと)
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川本淳市監督


脚本の江良至さんは「好きに書かせてもらった」とのことでしたが、長全寺の本当の住職である「武田住職」は、「脚本が素晴らしくて本当に細かいところしか修正していない」とのこと。
最初はヒーロー物と聞いていたそうです・・・。
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脚本の江良至さん


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長全寺の武田住職。ちなみに住職は変身しません。


役者でもある川本淳市さんの細かい演技チェックに主演の川原さんも結構苦戦したそう。
「頭巾を被って階段を走ったり降りたりするところは怖かった」だそうです。
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主演の川原英之さん

映画を観ての感想

映画は1時間50分。
途中、映像のトラブルも3箇所くらいあったかな。

映像は現代、30年前、江戸時代の3つの時代を何度か行ったり来たりして進んでいきます。
正直、映画が始まってすぐ、中原防災公園のシーンにつながるシーンと、映画ラストのサンサン通りを使用したVFXのシーンの解釈にちょっと困ったのですが、それ以外はすんなり入ってきました。

お坊さんといえど、お酒は飲むし女性と話すのが好き。
そんなごく普通の欲を持った人間らしい一面を持ちながらも、僧として人々のトラブルを救い、道を踏み外してしまいそうな人には般若心経で救いを与える。
僧侶だけじゃなくて、住職も万能な人間ではない、悩みながらも懸命に生きていくという様を感じられました。
映画のクライマックス、最後出演者が全員揃っての般若心経読経のシーンは、映画ならではの音響効果も相まって迫力満点でした!
川本監督が「この迫力をどうにかして伝えたい!」とこだわっただけありますね!

江戸時代での初代説法頭巾と野盗たちとの戦闘シーン、今回殺陣師だけではなく出演者としても参加されている兼田玲菜さんはさすがというか、他の出演者との動きの違いが(目や体の使い方、タイミングなど)如実にわかりすぎてここはちょっと他の人が可愛そうだなぁと思った次第。

あとは、武川住職(演:川原英之さん)演じる住職も説法頭巾を被って30年前から活動していたわけですが、香織(演:藤岡範子さん)に正論をかまされる、蹴りを食らうなど、香織にはめっぽう弱い。
実は香織は若い頃から住職と関係がある方でとある事件を境に離れてしまった人。
30年後にある説教の場面で住職と香織はまた遭遇し住職はある傷を負うのですが、その後の香織との展開が若い僧侶達からの悩み相談に活きていて(足を●●●する場面)うわぁ、心情の変化が見て取れるー。と思いました。

香織には終盤の姿でもまたびっくりさせられました・・・。

公開は3週間。早めの鑑賞をオススメします

柏市に住む人は「あ!このシーンはこのお店!このシーンはあそこかな?」と思うシーンがたくさん。
ミニシアター作品として肩肘張らずに楽しめる映画でもありますので、ぜひ御覧ください。
お坊さんも人間なんだ!というのがよくわかりますよ~。

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最後は映画の出演者、スタッフが壇上に上がってフォトセッション!

映画「長全寺」

オフィシャルサイト

キネマ旬報シアター

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