「風早南部かるた」をご存じですか?
風早南部地域住民から絵札や読み札を募集し、3年かけて制作された、地域の人々のオモイがこめられた郷土かるたです。
このプロジェクトは現在、増刷のためのクラウドファンディングをおこなっています。
実は、私もサポーターとして関わっている本プロジェクト。
様々な地域のエピソードとともに、このかるたについてご紹介していきましょう。
↓↓風早南部地域の歴史スポットについては、まちっと柏の下記の記事をご参照ください。↓↓
URL: 【柏】七福神めぐり&グルメ(最終回)文句なしのパワースポット神明社!!
URL: 【柏】十三塚にジャンボ海老天重! なかじーと行く“濃厚濃密”藤ヶ谷ちゃーりんぐ(前編)
私の好きな一枚!〈その1〉
まずは「風早南部かるた」46枚の中でも、私が大好きなかるた「高柳まつり」をご紹介しましょう。
高柳まつりは毎年7月下旬の土日に、高柳小学校の校庭で開催されます。
絵札は地域の中学1年生(当時)の作品。
2022年の高柳まつりの様子。久しぶりの開催だったので、ものすごい熱気でした!
会場となっている高柳小学校のわたり廊下「ゆめのかけはし」には、大判かるたが展示されています。
豊かな資源を後世に残したい!
風早南部地域は柏市の南部に位置し、豊かな歴史・文化・自然が残されている地域。
風早南部かるたは、地域住民のこの豊かな資源を後世に残したいという強い思いから始まりました。
2020年秋に地域の小中高生から大人まで、地域に残したいものについて募集したところ、646個の題材、537句の読み句が集まりました。
つぎに、絵札を募集して215枚が集まり、その中から絵札・読み札それぞれ46枚を選出。
読み札は沼南高柳高校書道部の生徒さんに書いていただき、2023年6月に地域の様々な組織の寄付により完成しました。
2023年9月に開催された記念イベントに出席した投稿者の皆さん。(まちっと柏ライター、『ちいき新聞』記者でもある小島氏の撮影)
スリルたっぷり!
このかるたの特徴のひとつは、ふつうのいろはかるたと違って、冒頭の文字が同一の札が複数あることです。
例えば、「た」は6枚、「あ」は4枚、「か」は5枚あります。
そのため、読み札を最後まで聞いて意味もしっかり考えないと、お手付きになってしまい、スリル感いっぱい!
裏面には解説もついているので、遊びながら地域のことを自然に学べてしまうという効果もあるんですよ!
実はこの“かぶり字”は狙ったものではないんです。しかし、結果的にこのかるたの面白さにつながりました。
私の好きな一枚!〈その2〉
もう一枚ご紹介したいのが、藤ヶ谷にある鮮魚街道の常夜燈です。
鮮魚街道は、銚子沖等でとれた魚類を江戸の魚河岸に運ぶための交通路で、藤ヶ谷の常夜燈は、明治12年(1879年)に、中間点の目印として建てられたものです。
絵札は地域の小学校5年生(当時)の作品。
鮮魚街道は柏市指定文化財。「なまみち」あるいは「なまかいどう」と読みます。
クラウドファンディングに挑戦!
「風早南部かるたプロジェクトチーム」代表・輿石邦夫さんは静岡出身。
その輿石さんは、風早南部地域を終の棲家と決めるほど愛着をもつようになり、精力的にこの地で活動しています。
輿石さんの夢は、一家に一つ、一人に一つ持つようになるまで、このかるたが、この地域に根付いて愛されること。
2023年9月に開催された記念イベントで司会をする輿石代表。
実は完成後、販売してほしいという声を多数いただくようになったのですが、第一版は投稿者や地域の学校、地域の拠点に配布して、現在ほとんど残っていません。
そこで、クラウドファンディングに挑戦することになりました。
55万円のご支援をいただくことを目標とし、かるたを増刷して地域活性化を目指します。
関係者のコメントも毎日更新しているので、ご興味のある方は、下記URLのクラウドファンディングのホームページをご覧になってみてください。
2月29日(木)まで実施しています!
また、プロジェクトチームでは、普及活動を一緒におこなうメンバーも募集しています。
まちづくりや地域活性化に興味のある方は、ぜひご連絡ください!
↓↓クラウドファンディングのページはこちら↓↓
URL: 地域のオモイが詰まった「風早南部かるた」を増刷して、地域を活性化させたい!
リターンは、かるたの他にも、金額に応じて、題材地めぐりご招待、サンクスクレジット記載などがあります!
最後に
私も何度かこの地を訪問するうちに、新しいものを拒まない大らかな風土、エネルギッシュな人々がとても好きになりました。
このような郷土かるたが、柏市で、東葛地域で、全国で作られるようになったら、そして、かるたを通じて、それぞれの地域に愛着をもてるようになったらステキだなと思っています。
もし風早南部地域に興味を持っていただき、高柳を訪れたときにお茶を飲みたくなったら「コミュニティカフェ茶論(サロン)」がオススメです。
おいしいコーヒーやケーキを味わいながら、地域の方々とおしゃべりをして、ゆったり過ごしてみてはいかがですか?
茶論には風早南部かるたも置いてありますので、お立ち寄りの際はぜひ手にとってみてください。
絵札は地域の小学4年生(当時)の作品。
茶論は、プロジェクトチーム代表の輿石さんが同じく代表を務める「多世代交流型コミュニティ実行委員会」が運営しています。
このケーキは地域の製菓会社「有限会社フォースウィーツ」さんの「トリュフショコラ」。少し温めていただくと、中のチョコレートがトロトロで絶品です!
「風早南部かるた」イベントのお知らせ
風早南部かるたプロジェクトチームでは、1月~2月に下記の日程で、かるたイベントを実施します。
■1月14日(日)10:00~12:00 高柳近隣センター 多目的ホール
■1月28日(日)12:00~15:00頃 ストリートパーティー(柏駅東口ホコ天)
■2月11日(日)13:30~15:30 藤ヶ谷区民館
■2月25日(日)13:30~15:30 しいの木台会館
ぜひ遊びにいらしてください!
1月14日(日)、高柳近隣センターでのかるた大会のチラシ。お子さんには参加賞のお菓子もありますよ!
コミュニティカフェ茶論
- 【営業日】火・水・木・土曜日
【営業時間】10:00~16:30
【定休日】日・月・金曜日
【住所】千葉県柏市高柳1652-1
クラウドファンディングについてのお問い合わせ
- 風早南部かるたプロジェクトチーム 輿石
koshiishigm@gmail.com
高柳近隣センター
- 【住所】千葉県柏市高柳1652-10
【アクセス】東武アーバンパークライン(野田線)高柳駅下車、徒歩8分
【電話番号】04-7193-1110
藤ヶ谷区民館
- 【住所】千葉県柏市藤ヶ谷558
しいの木台会館
- 【住所】千葉県柏市しいの木台4-20-4
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※記事に掲載した内容は公開日時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけ、サービス利用の際はHP等で最新情報の確認をしてください
この記事を書いたのは…
「ちゃーりんぐ柏」代表石井雅子
柏生まれ柏育ち。編集者・箏(こと)奏者。市民活動家の両親が2015年前後に他界したことをきっかけに、柏に興味を持つようになる。2021年、柏の歴史スポットを自転車で巡る「ちゃーりんぐ柏」を立ち上げる(2022年市民公益活動団体登録)。2023年5月、補助金申請や情報発信、連携などをサポートする中間支援団体「ジセダイ歴史文化継承研究所」を設立、事務局長を務める。2024年8月柏に特化した観光会社「かしわグリーン観光社」を設立、代表を務める。