5月17日(金)~20日(月)にパレット柏の市民ギャラリーで開催された小川兄弟写真展~極彩四季~のご報告レポート後編です。
前編ではお兄さんの小川元貴さんに解説いただいた作品についてご紹介しましたが、後編では弟さんの小川晃希さんに解説いただいた作品についてご紹介します。
(トップ画像の向かって左側が弟の小川晃希さんです。)
広々とした緑の湿原の中に青い湖。
青い空に白い雲。
心癒される1枚です。
風光明媚なこの場所は、岩手県と秋田県の県境に位置する八幡平(はちまんたい)。
日本百名山の一つでもある名勝で、山というより、所々にピークのある、緩い傾斜を持った高低のある高原です。
晃希さんがこの写真を撮影し、その場を後にしてほどなく事件が発生。
なんとツキノワグマに遭遇したとのこと。
熊というと「森の熊さん」の歌が思い浮かびますが、実際、山や森で熊に出会うことはそうのどかで悠長なものではなく、時として人を襲う獣ですので、できれば会うのを避けたいものです。
晃希さんがどのようにこの危機を乗り越えたかは気になるところですよね。
で、どうやって対処したのかお伺いすると、熊もびっくりして急いで逃げて行った、ということでした。
いやー、幸いでしたね。
次は滝の流れの白さと苔の緑が印象的な作品。
滝の流れの分岐もいいですし、立体的にすら見える苔の雰囲気もいいですよね。
「苔のモフモフ感を撮りたくてここに行きました」と晃希さん。
場所は秋田県の「元滝伏流水」。
鳥海山の溶岩の末端崖から溢れ出す湧水がつくる滝です。
夏になると、冷たい湧水と周囲の気温との温度差によって滝の周りに霧が生じ、コケに覆われた溶岩の表面が霧の中に浮かんだような、幻想的な景観をつくり出すそうです。
続いては、潮が満ちて半ば水中に隠れた桟橋の写真。
海の中に続いている道のようで、不思議な感じがします。
そして、海の向こうには山が聳えています。
色合いも素敵で、印象に残る1枚です。
場所は長崎県の天草で、海の向こうに聳える山は、雲仙普賢岳です。
最後は、星空の下の溶岩。
この溶岩、月の岩の似た成分だそうです。
無機質な溶岩に星空にと、確かに宇宙や月を思わせます。
場所は栃木県、那須連峰の主峰、茶臼岳。活火山です。
「写真展に行く。ではなく 旅に行く。」
「写真展に行く。ではなく 旅に行く。」
「頭で覚えたものは忘れてしまったりするけれど、心で覚えたものは一生記憶に残る。」
そんなキャッチコピーどおりの写真展でした。
以上、小川兄弟写真展~極彩四季~訪問レポートの後編でした。
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この記事を書いたのは…
koji-koji
柏市在住。四季折々の季節の良さ、歴史的な名所・史跡・行事、メジャーなのからマイナーのまで様々なイベントなどを巡ったりするのが好きな千葉県民・柏市民です。農園を借りて野菜や花を育てています。