【箕面市】季節や歳時記を練り切り菓子に閉じ込める! 練り切り講師、津田 孝子さんにお話しを伺いました。

【箕面市】季節や歳時記を練り切り菓子に閉じ込める! 練り切り講師、津田 孝子さんにお話しを伺いました。

みなさん「練り切り」ってご存じですか? 

正確には、[白餡(しろあん)に求肥(ぎゅうひ)や山芋などをつなぎとして加えて練り上げた「練り切りあん」を主原料とする和菓子である。また、菓子の素材としても、和菓子の種類としても練り切りと呼ぶため留意が必要である。日本の伝統的な和菓子の中でも、特に芸術性の高い上生菓子に分類される。] ※出典:ウィキペディア

とある。実際に、熱いうちに白あんと求肥などを混ぜ、練って切り分ける作業名がお菓子名になっています。

「春の訪れ」 春の訪れを告げる桜と芽吹きの色を重ねて。ほんのりと季節の風がほどけていくイメージ

「春の訪れ」 春の訪れを告げる桜と芽吹きの色を重ねて。ほんのりと季節の風がほどけていくイメージ

練り切り教室 「柚菓」 主宰の津田 孝子さん

箕面市の東南部、小野原エリアご出身の津田さんは、子どものころからお菓子作りが好きで主に洋菓子を作っては友達に配るということをよくされていたそうです。

ご結婚後も趣味でお菓子作りをしていたが、7年前の2018年に友人に誘われ、シフォンケーキ作りの教室に誘われた。その教室がある講師の自宅にズラッと並んでいた練り切り菓子に心を奪われた。小さな形に季節を繊細に閉じ込めるお菓子の虜になり、すぐに習い始めた。

2019年には、JSA練り切りアート®認定講師に、また練り切り界で権威のあるHALE認定練り菓師(認定講師)と立て続けに資格を取得されました。

現在は、小野原にあるマンションの一室で練り切り教室を開き、練り切りの普及に努めている。

明るく、元気で、前向きな津田さん

明るく、元気で、前向きな津田さん

練り切り菓子は小宇宙⁉

津田さんが語る、練り切り菓子の魅力は、約4.5㎝角、45gの中に季節感のある色や植物、生き物を表現したり季節ごとの歳時記、ひな祭りや七夕、お月見など和のものにとどまらず、ハロウィンやクリスマスなど何でも題材になり、表現できること。

ただ形が違えど味はすべて同じなどと侮ってはいけない。中の餡をフレーバー餡として季節の果物をジャムのように煮て混ぜ合わせたり、また秋には焼き芋と合わせたり、はたまた餡をコーヒーで煮て風味を変えたりと形、味ともに季節感や表現したいモノ、コトとの親和性を創出することが津田さんのこだわり。

和菓子=日本茶にとどまらず、お菓子ごとにコーヒーやワインなどにも合うような設計にもなっている。

「春のはじまり」 春浅い日に元気をくれるミモザをリースに編んだものと膨らみかけたチューリップ。待ちわびた春の光がそっと差し込むようなデザイン

「春のはじまり」 春浅い日に元気をくれるミモザをリースに編んだものと膨らみかけたチューリップ。待ちわびた春の光がそっと差し込むようなデザイン

「小さな森の秋」 森の実りを抱えたリスと静かな森の奥をイメージ。森の静かな彩りが手のひらから生まれるような、、

「小さな森の秋」 森の実りを抱えたリスと静かな森の奥をイメージ。森の静かな彩りが手のひらから生まれるような、、

津田さんのこれから。

教室名称はいろいろ考えた末、「柚菓」とした。これは箕面市PRキャラクター「滝ノ道ゆずる」を見てひらめいたもの。

箕面特産の実生柚子に因んでのものであり、生まれ育った `箕面’ を感じてもらいたい、地元に恩返しをしたいと考えたから。また師匠である、練り切り専門教室HALE 代表の藤本ひろみさんの「家庭に練りきりを広め、そこから美しい日本の文化、行事、暦などを知り日々に彩を持たせること」という考え方に共感したことが土台となり、今の活動となっている。

毎月の教室の題材を考えることは大変でも前年と同じモノはしない。自転車で移動しながら自分の目で季節の移ろいを感じて作品に反映させていく。その大変さも楽しみのうち。

もっともっと練り切りの普及、引いては日本文化の継承に邁進してください!

「初夏のたより」 紫陽花とツバメが彩る初夏の練り切り。雨の日もふと目を向ける先を変えると心も軽やかに。梅雨を楽しむ余白をイメージ。

「初夏のたより」 紫陽花とツバメが彩る初夏の練り切り。雨の日もふと目を向ける先を変えると心も軽やかに。梅雨を楽しむ余白をイメージ。

お知らせ。

練り切り教室は練り切りが初めての方にも楽しんでいただけるように、基本的な技法を学びつつ、可愛く仕上げてもらえるよう工夫されています。

毎月の教室の案内は以下のインスタグラムよりご覧ください。

練り切り教室 柚菓

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ジモトミンM’ckirie

約20年箕面に住んでいました。現在は宝塚住民です 小学校から高校まで市内の学校に通学。 青春時代を過ごした箕面を中心に北摂の魅力を自分自身再確認しながら寄稿していきます!

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