このところ、柏のまちなかで「只見高校」の文字を目にすることが多くなりましたが、「なぜ只見?」という疑問をお持ちの方が大半ではないでしょうか?
そこで今回は、只見高校のセンバツ高校野球初出場(初戦3月22日)、そして、写真展開催(3月20日~23日)を機に、只見と柏の関係を探っていきましょう!
只見町との40年来の交流!
福島県只見町と柏の関係について、「柏市ふるさと交流協会」会長の嶋田英明さんにお話を伺いました。
Q:そもそもなぜ只見と交流が始まったのでしょうか?
嶋田:永楽台地区の方々が観光で訪れたことをきっかけに、昭和56年(1981年)から交流が始まりました。今年で40年になるそうです。
Q:ふるさと交流の方はいつ始まったのですか?
嶋田:平成6年(1994年)に両市町が「ふるさと交流都市」を締結して、翌年、柏市ふるさと交流協会が設立されました。
Q:どんな交流をしているのですか?
嶋田:市の委託事業として、40名程度を公募して「只見ふるさと雪まつりツアー」を実施しています。コロナ禍でこの3年は中止していますが、リピーターも多いんですよ。雪の中は花火は本当にステキですよ。
URL: 【柏】由緒ある旅館をリノベ。温もりと癒しの古民家カフェ「YADOYA」
只見高校、甲子園出場! 柏発の横断幕に、募金箱の設置!
Q:甲子園は行かれるんですか?
嶋田:はい。協会の会員3人で行きます。横断幕も用意しました。「千葉県柏市」という文字も入れてあるんですよ。
Q:テレビに柏の文字が映りそうですね!?
嶋田:びっくりする人もいるでしょうね(笑)。
Q:募金もおこなっているそうですね?
嶋田:はい。「山村教育留学制度」で、全校生徒86名のうち、3名の柏市の生徒が只見高校で学んでいます。柏の子どもたちも行っているんだから、遠征費用の支援を考えましょうと市役所にご相談して、市内の何か所かに募金箱を設置しました。甲子園で町長さんにお会いしたときに、目録をお渡しし、あとから寄付金を贈る予定です。
Q:甲子園をきっかけに、只見の知名度がアップしそうですね。只見のスゴイところって何でしょう?
嶋田:とにかく雪がスゴイ! 7~8メートル降ったときは、みなさん「こんなに降るの?」とびっくりしてましたね。日本屈指の豪雪地帯ですから。
Q:想像できません!!
嶋田:あと自然がスゴイ。「自然首都・只見」を宣言しているでしょう? 春の新緑、夏の只見ダム、秋のブナ、冬の雪まつり…と季節ごとに見どころがいっぱいあるんです。それと、人情がいいですね、昔ながらのもてなしの心があるんですよね。
Q:自然も人もステキな場所なんですね! 嶋田会長、今日はありがとうございました! 22日の試合、テレビで応援します!
3月22日(火)は只見高校野球部を応援!
只見高校野球部は、昨秋の県大会でベスト8に進出し、練習方法の工夫により環境のハンデを克服したことが評価されて、21世紀枠で第94回選抜高校野球大会に初出場します。
「只見の住民(約4000人)の1割が甲子園に応援に行っています。みんな自分の子どもみたいなものなんです。柏の人たちが応援していることは、動画などを通じて野球部員も知っています。ふだんの3~4倍の大きさのグラウンドで、大きな歓声の中ですが、がんばってほしいです。」(只見町観光商工課長の目黒祐紀さん)
柏に縁のある只見高校の初舞台をぜひ応援しましょう!
【初戦日時】3月22日(火曜日) 午後5時開始予定(第3試合)
※18日に開幕予定だった開会式などが雨天により翌日に順延となったため、21日に予定されていた本試合も22日に順延となりました。
※(3/22追記)午後2時→午後5時に変更されました。
【初戦対戦校】大垣日本大学高等学校(岐阜)
「只見大好き写真展」で只見の美しい自然を満喫!
只見の魅力は、何といっても、日本屈指の豪雪地という厳しい環境が育んだ美しい自然。
平成の大合併を選択せず、豊かな自然、伝統的な生活や文化・産業をいかした独自のまちづくりを推進しています。
平成19年(2007年)に「自然首都・只見」を宣言。平成26年(2014年)には、自然と人々の共生するモデル地域としてユネスコエコパークに登録されました。
そんな只見の美しい自然を紹介する「只見大好き写真展」が3月23日(水)まで、柏市民ギャラリーで開催されています。
「只見に入ると、空気のにおい、山のにおい、雪のにおいが感じられるんです。今回の写真展では、それぞれの視点でそれぞれの季節を撮ったものが集められていて、只見のいろいろな面を紹介できると思います。」(只見写真愛好会代表・猪又かじ子さん)
只見ファンになってしまうこと間違いなし! ぜひこの機会にご覧ください!
【開催期間】令和4年3月20日(日)~3月23日(水)
【開館時間】10:00~18:00(初日は13:00から。最終日は17:00まで)
【会場】柏市民ギャラリー(パレット柏)
【後援】柏市、柏市教育委員会、只見町、パレット柏
市立図書館永楽台分館にも只見コーナー!
只見町との交流のきっかけを作ったのは永楽台。そこで、同館では、只見町の資料の展示コーナーを設置し、町史や郷土資料、旅行ガイド、只見町を舞台にした小説などの配架、パネル展示やPR映像上映により、只見町の情報発信をおこなっています。
また、現在、只見高校への応援メッセージボードも設置しているので、ご来館の際にはぜひご記入ください!
こんなにステキな町が、柏の交流都市だというのはうれしいですね!
来年の「只見ふるさと雪まつりツアー」、応募しちゃおうかな~!
※今回の記事執筆にあたっては、「只見町ふるさと大使」の所英明氏、「只見写真愛好会」の山本修史氏、柏市役所関係各課のご担当者様より多大なご協力をいただきました。この場を借りて、御礼申し上げます。
柏市立図書館永楽台分館(永楽台近隣センター内)
- 【住所】千葉県柏市永楽台2-11-25 永楽台近隣センター内
【電話番号】04-7163-1232
【開館時間】午前10時~午後5時(火曜日~日曜日、祝日・休日)
【休館日】月曜日(祝日・休日の場合は開館 ただし第3月曜日が祝日・休日に当たる場合は休館)、年末年始(12月28日~1月4日)、蔵書点検期間
只見大好き写真展
- 柏市民ギャラリー
【住所】千葉県柏市柏1-7-1-301 パレット柏
【電話番号】04-7157-0280
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この記事を書いたのは…
「ちゃーりんぐ柏」代表石井雅子
柏生まれ柏育ち。編集者・箏(こと)奏者。市民活動家の両親が2015年前後に他界したことをきっかけに、柏に興味を持つようになる。2021年、柏の歴史スポットを自転車で巡る「ちゃーりんぐ柏」を立ち上げる(2022年市民公益活動団体登録)。2023年5月、補助金申請や情報発信、連携などをサポートする中間支援団体「ジセダイ歴史文化継承研究所」を設立、事務局長を務める。2024年8月柏に特化した観光会社「かしわグリーン観光社」を設立、代表を務める。