【柏】七福神めぐり&グルメ①大洞院から旧吉田家住宅へ(前半)

【柏】七福神めぐり&グルメ①大洞院から旧吉田家住宅へ(前半)

2018年に柏市民待望の「かしわ七福神」が誕生しましたが、コンプリートしたという話はまだあまり聞かれないのではないでしょうか?

というのも、一つひとつのスポットまでの距離が遠く、一日で回るのはやっぱりむずかしい…。
だったら、何回かに分けて訪問し、(あくまでもそのついでに)各地の魅力的なスポットと美味しいお料理やスイーツを楽しんじゃいましょう!

第1回目は、かしわ七福神のコース内で一番北にある「大洞院」。ご近所の「旧吉田家住宅」(国指定重要文化財)にも足をのばして、2週にわたって見どころをご紹介します!

地域に開かれたお寺「大洞院」

花井山 大洞院は、花野井にある曹洞宗のお寺です。
創建年代は不明ですが、14世紀の板碑が多数出土していて、元々は天台宗の寺院であったといわれています。
ギャラリーで絵画等の展示をしたり、寺コンを開催したりするなど文化事業に力をいれる傍ら、昨年からは、子育てカフェや、認知症カフェ「花福」を運営。“地域に開かれたお寺”をモットーにしています。

大洞院本堂。ちなみに私も、昨年秋にここで寺コンを開催しました!

大洞院本堂。ちなみに私も、昨年秋にここで寺コンを開催しました!

かしわ七福神「毘沙門天」にお参りして記念の御朱印を!

毘沙門天は、商売繁盛・福徳円満・家内安全の神様。大洞院には2016年10月23日に設置されました。
インパクトのあるビビッドカラーの彩色は、柏在住の画家・長縄えい子さんによるものです。

本堂左側に凛々しいお姿で佇んでいらっしゃいます。左手に持っているのは宝塔、右手は宝棒。ともに財産付与の象徴です。

本堂左側に凛々しいお姿で佇んでいらっしゃいます。左手に持っているのは宝塔、右手は宝棒。ともに財産付与の象徴です。

印判料200円、色紙500円。寺務所で購入できるので、ぜひ七福神めぐりのお供に! コンプリートの記念になりますよ~!

印判料200円、色紙500円。寺務所で購入できるので、ぜひ七福神めぐりのお供に! コンプリートの記念になりますよ~!

色紙と朱印のデザインも長縄えい子さんが手がけています。 オシャレな封筒がついているのもウレシイ!

色紙と朱印のデザインも長縄えい子さんが手がけています。 オシャレな封筒がついているのもウレシイ!

境内の見どころ①大イチョウ

毘沙門天にお参りしたら、境内をたっぷり散策しましょう!
大洞院のシンボルである大イチョウは、樹齢450年以上とされ、柏市内で幹回りが一番太いイチョウ(5.32m)といわれています。柏市指定保護樹木になっています。

葉が落ちたこの季節には、幹の中ほどに、大日如来を祀った祠が見えるので、ぜひチェックしてみてください!

葉が落ちたこの季節には、幹の中ほどに、大日如来を祀った祠が見えるので、ぜひチェックしてみてください!

境内の見どころ②水琴窟(すいきんくつ)

手水鉢からひしゃくで水をすくい、石を敷き詰めたところにかけると、地中に埋まった水瓶に共鳴して、澄んだ風雅な音が聞こえます。
その音色が琴に似ていることから水琴窟(すいきんくつ)と呼ばれ、弁天様が奏でているといわれます。

音色のキラキラ感に癒されますよ~! 試してみる価値あり!

音色のキラキラ感に癒されますよ~! 試してみる価値あり!

すぐ近くにある弁天堂には、八臂座像の(つまり八本の腕を持ち座っている)弁才天像が祀られています。この弁天様、宇賀神と鳥居を頭上にのせていらっしゃるんです。平将門の持仏だったという伝承も…。

すぐ近くにある弁天堂には、八臂座像の(つまり八本の腕を持ち座っている)弁才天像が祀られています。この弁天様、宇賀神と鳥居を頭上にのせていらっしゃるんです。平将門の持仏だったという伝承も…。

境内の見どころ③2つの大壁画

全長30メートル以上にもわたる、柏ゆかりの2人の作家さんによる壁画は圧巻!
内側の壁に描かれているのは長縄えい子さん作「遊戯(ゆげ)」、外側の壁は版画家・大野隆司さん作「猫ほとけ」です。

「遊戯(ゆげ)」では、子どもたちがこの世とあの世を往来しながら、無邪気に遊ぶ姿が描かれ、人には生と死があることを表しています。

「遊戯(ゆげ)」では、子どもたちがこの世とあの世を往来しながら、無邪気に遊ぶ姿が描かれ、人には生と死があることを表しています。

大野隆司さんおなじみの猫シリーズ。一匹一匹の猫ちゃんの表情の違いにも注目! 寺務所では、大野グッズも購入できますよ!

大野隆司さんおなじみの猫シリーズ。一匹一匹の猫ちゃんの表情の違いにも注目! 寺務所では、大野グッズも購入できますよ!

境内の見どころ④大洞院ギャラリー

本堂に併設されているギャラリーでは、東葛地域で活躍する作家さんたちの作品を展示し、地域の文化や芸術を発信しています。
1月31日(月)までは、「地井紅雲 新春版画展」を開催しているので、この機会にぜひご覧になってください!

地井紅雲さんは柏市在住の版画家。四方を地井さんの作品で囲まれた空間は迫力ありますよ!

地井紅雲さんは柏市在住の版画家。四方を地井さんの作品で囲まれた空間は迫力ありますよ!

やっぱりオシャレなカフェに行きたい!

たっぷり散策したあとは、お腹がすいてきますよね?
大洞院から10分ほど歩いたところに、旧吉田家住宅歴史公園があるので、長屋門カフェのランチやスイーツでまったりするのがオススメです!(カフェ利用のみの場合は入場料がかかりません。)

江戸時代に造られた長屋門を利用したカフェ。長屋の真ん中に門があるように見えることから、こう呼ばれるようになり、柏には様々な特徴の長屋門が各地に点在しています。

江戸時代に造られた長屋門を利用したカフェ。長屋の真ん中に門があるように見えることから、こう呼ばれるようになり、柏には様々な特徴の長屋門が各地に点在しています。

長屋門の内部を利用した古民家風の店内もオシャレでステキですが、今日は屋外で、情緒ある景色を眺めながらランチ!

長屋門の内部を利用した古民家風の店内もオシャレでステキですが、今日は屋外で、情緒ある景色を眺めながらランチ!

柏市民に愛された西洋料理店「冨士見軒」のメニューを同店シェフにより再現。運ばれた瞬間、赤ワインで煮込んだドミグラスソースの香りが漂い、それだけでもうメロメロ! テーブルのガラスに写っているのは正面に見えている景色…。

柏市民に愛された西洋料理店「冨士見軒」のメニューを同店シェフにより再現。運ばれた瞬間、赤ワインで煮込んだドミグラスソースの香りが漂い、それだけでもうメロメロ! テーブルのガラスに写っているのは正面に見えている景色…。

次週は…

やっぱりカフェだけではもったいないので、“今さらだけどしっかり知りたい「旧吉田家住宅」鑑賞ポイント”をご紹介いたします!
現在、「ひな人形展」も開催されているので、そのレポートもお楽しみに!

今年から大洞院ギャラリーと合同で、「花野井ひなめぐり2022」として開催されています。

今年から大洞院ギャラリーと合同で、「花野井ひなめぐり2022」として開催されています。

花井山 大洞院

  • 【住所】千葉県柏市花野井1757
    【電話番号】04-7132-5868
    【Eメール】daitou@daitoin.net
    【ギャラリー開館時間】10:00~16:00

    【アクセス(バスを利用する場合)】
    JR柏駅西口より東武バス5番乗り場「柏市立高校」「東急柏ビレジ」「柏たなか駅」行きのいずれかに乗り「花野井神社」下車、徒歩10分

旧吉田家住宅歴史公園「長屋門カフェ」

  • 【住所】千葉県柏市花野井974-1
    【電話番号】04-7135-7007
    【営業時間】10:00~16:00(※ラストオーダー15時30分)
    【定休日(休園日)】月曜日

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「ちゃーりんぐ柏」代表石井雅子

柏生まれ柏育ち。編集者・箏(こと)奏者。市民活動家の両親が2015年前後に他界したことをきっかけに、柏に興味を持つようになる。2021年、柏の歴史スポットを自転車で巡る「ちゃーりんぐ柏」プロジェクトを立ち上げ、2022年市民公益活動団体として登録。2023年5月、補助金申請や情報発信、連携などをサポートする中間支援団体「ジセダイ歴史文化継承研究所」を設立、事務局長を務める。

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