箕面駅から箕面大滝までの滝道を歩いていると、写真のような赤い橋が見えてくる。正確には瑞雲橋というらしい。
橋の左手が瀧安寺 観音堂でさらにその奥、石段を上がると本堂 弁天堂があり、右手には鳳凰閣と客殿がある。
赤い橋が印象的で写真を撮られている方が多くいらっしゃいます。
しかしそれだけではもったいない。
瀧安寺って、かなりすごいんです!
日本最古がゴロゴロ
瀧安寺は658年、役行者が箕面大滝の下に堂を建立し、弁財天を祭祀したのが始まりと伝えられている。
弁財天は水の神様。豊かな水が溢れる大滝から弁財天を祭ったと考えられている。
この弁財天が日本最古と言われており、以降は修験道の聖地として全国から修行者が訪れていた。
その中には行基、空海、法然といった高僧の名も多く見られる。
【修験道(しゅげんどう)とは、古代日本において山岳信仰に仏教(密教)や道教(九字切り)等の要素が
混ざりながら成立した、日本独自の宗教・信仰形態。山へ籠もって厳しい修行を行うことで悟りを得ることを
目的とする ※出典:ウィキペディア】
また瀧安寺の「箕面富」は、宝くじの元となった富くじを最初に行ったと言われている。
その歴史は平安期にまで遡り、現在も毎年10月10日に古式に則った形で行われている。
ここで当たりを引いた人が年末ジャンボでも高額当選をし、それをSNSで上げたことから運試しとしても
人気が出ているそうだ。
苦難を乗り越えて、、
古くは慶長年間(1596-1615年)の地震でも大きな被害があったそうだが、平成30年(2018年)には
台風で元禄年間(1688‐1704年)に建てられた本坊に裏山のケヤキの大木が折れ、大屋根を直撃し陥没。
未だに再建は果たせていない。
しかし老朽化した建物の修繕工事を行い、城壁を思わせる高い石垣の上にある客殿、鳳凰閣は紅葉が
美しい時季に拝観ができるようになった。また著名な建築家、武田 五一氏によって設計された鳳凰閣は
開祖役行者尊の巨大な御影を安置。客殿は、約100畳の広間を襖絵によって12の部屋に仕切られ、その一間は
皇室のご来訪のために設けられた玉座となっている。
拝観料は修繕の叶わなかった本坊の再建、周辺整備の費用に充てられている。
瀧安寺に行ってみよう
住職の山本さんは11月中旬から12月初旬の紅葉が美しい時季の客殿、鳳凰閣の拝観を可能にし、
ゴールデンウィークのころには箕面市観光協会が主催してヨガ等のイベントを行うなど、
積極的に寺を開放している。
気軽にお寺や修験道のことを知ってもらい、瀧安寺が地元民、観光客にとってかけがえのない場所として
盛り上がることを願っておられます。
できれば有名な小説家の方に伝説の多い、開祖 役行者の本を出版してもらい、
役行者のメジャー化も夢見ている。
箕面の滝やもみじ狩りへ行く際に訪れるもよし、箕面富で運試しも良し、山伏姿の修験者を見に行くも良し。
瀧安寺を訪れ、古の修験者に思いを馳せるのはいかが⁉
※拝観の時期やイベントは箕面市観光協会のホームページでご確認を。
URL: 箕面市観光協会のホームページはこちら
箕面山瀧安寺
- 〒562-0002 大阪府箕面市箕面公園2-23
毎年4月15日、7月7日、11月7日には大護摩法要があり山伏姿の修験者が集まります。
10月10日は前述の箕面富(9時受付開始)があります。
詳しくは箕面市観光協会のホームページでご確認ください。
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この記事を書いたのは…
ジモトミンM’ckirie
約20年箕面に住んでいました。現在は宝塚住民です 小学校から高校まで市内の学校に通学。 青春時代を過ごした箕面を中心に北摂の魅力を自分自身再確認しながら寄稿していきます!