【柏市】地元在住の日本画家・福永明子さん個展開催。最終日はピアノとのコラボも

【柏市】地元在住の日本画家・福永明子さん個展開催。最終日はピアノとのコラボも

「桜を描いていると、生きている実感が得られるんです」

4年前、日本画家・福永明子さんを取材したとき、その言葉が印象に残り、以来、桜の季節になると、その刹那の美しさを意識するようになりました。

そんな福永さんの個展「福永明子展LIVE LIFE」が8月1日~10日にパレット柏で開催されると伺い、早速取材にうかがいました。

↓↓福永明子さんの詳細についてはこちらもご覧ください↓↓

樹齢400年を超える印西市の「吉高の大桜」を描いた、今年の作品《大桜》。今回の個展の目玉のひとつ!

樹齢400年を超える印西市の「吉高の大桜」を描いた、今年の作品《大桜》。今回の個展の目玉のひとつ!

見どころ①幼少期からの作品約80点を展示

――毎年秋にパレット柏で開催される「共晶点」では福永さんの作品を拝見していますが、個展というのは?

福永さん:パレット柏での個展は初めてです。近年、個展の開催は銀座柳画廊が中心となっていますので、柏での大きな個展自体、初の試みとなります。

――どんな展示になるのですか?

福永さん:80数点の作品から、これまでの私の半生を辿る、回顧展のようなものになります。日本画制作を本格化した15年だけでなく過去作を全部出そうと考えているうちに、幼少期からの変遷を辿ったら面白いのではないかと思い、子ども時代の絵やマンガ原稿、携わった仕事やライブペインティング作品なども展示します。

――少女漫画雑誌『りぼん』の当時最年少(中2)デビュー作品も?

福永さん:いえ、デビュー作品はさすがに恥ずかしくて…(笑)。その代わり、高校1年生・2年生のときの原稿は展示します。

――それは楽しみです! 本当に盛りだくさんですね!

福永さん:結果、今回の個展は、私を育んでくれた柏へのご恩返しのような内容になりました。

――キャッチコピーの「絵を描くことは 生きること」には、どんな意味が込められているのですか?

福永さん:この言葉は、以前ある方が私をそう評してくださったのです。「私が生きること」=「絵を描くこと」だと捉えています。今世は、思う存分絵を描くことが目的の人生なのだと思っています。

生まれは日本橋ですが、赤ちゃんのときに柏に引っ越してきたという“柏っ子”の福永さん。

生まれは日本橋ですが、赤ちゃんのときに柏に引っ越してきたという“柏っ子”の福永さん。

見どころ②ピアニストとのコラボ

――最終日の8月11日にピアニストの小川紗綾佳さんとコラボされますが、どんな経緯で実現したのですか?

福永さん:2021年の銀座柳画廊での個展で4.5mの大作「蒼天」を発表したときに、これまでライブペインティングでコラボしてきた紗綾佳さんに、絵の前でライブをやってもらいたいと考えていましたが、諸事情により叶わなかったんです。

――私も個展に伺いましたが、「蒼天」の前で小川さんのCDが流れていましたね。

福永さん:はい。この作品のために制作された楽曲を、絵と一緒に鑑賞していただき、とても好評を得たんです。

――そこで今回…ということは、4年越しの夢が柏で叶うわけですね!

福永さん:実は、2年半前、今回の個展のお話をいただいたとき少し迷ったのですが、パレット柏の前所長から「コンサートやっていいよ」と言われて、「じゃあ個展やります」と決めたほど、このコラボが個展の大きな目的でもあるんです。

――では、今回の個展に対する抱負を教えてください。

福永さん:幼少期から現在に至るまでの作品を振り返って、やはり私は絵を描きに生まれてきたんだなあと思いました。私自身がそれらを眺めてみたい。そして、良いも悪いもなく、自分の人生を丸ごと肯定して、とくと味わってみたいです。

――福永さんの人生が詰まっているということですね。最後にお客様へのメッセージをお願いします。

福永さん:作品を通じて、ご来場いただいた方々にも自己肯定感を持っていただける、ご自身の人生を生きることが嬉しくなるような機会となれば幸いです。

盟友・小川紗綾佳さんとともに「蒼天」の前で撮影したショット。2021年銀座柳画廊にて。

盟友・小川紗綾佳さんとともに「蒼天」の前で撮影したショット。2021年銀座柳画廊にて。

最後に

4年前のインタビューで「私にとっての桜は『人生』という感じがする」とお話しくださった福永さん。

そんな彼女自身を投影するような、桜を描いた大作「蒼天」と、「蒼天」のために制作された楽曲の生演奏というスペシャルコラボの実現に、今からワクワクしている筆者です。

最終日のコンサートも含めて、柏市ゆかりの画家の作品を、この機会にたっぷりご堪能ください!

「日本画 福永明子展LIVE LIFE」チラシ

「日本画 福永明子展LIVE LIFE」チラシ

同時開催「小川紗綾佳コンサート」のチラシ。各回先着50名なので、早めにお申し込みください。

同時開催「小川紗綾佳コンサート」のチラシ。各回先着50名なので、早めにお申し込みください。

「日本画 福永明子展LIVE LIFE」

  • 柏市在住の日本画家・福永明子さんの個展。日本画を中心とした約70点の作品のほか、子供の頃の絵や漫画、ライブペイント作品などを展示。
    【日時】8月1日(金)~10日(日)10:00~19:00 
    【会場】パレット柏「柏市民ギャラリー」
    【住所】柏市柏一丁目7番1-301号 Day Oneタワー3階
    【電話】04-7157-0280
    ※入場無料

同時開催「小川紗綾佳コンサート」

  • 福永氏の盟友・小川紗綾佳氏をむかえ、大作「蒼天」のために制作された楽曲を同作の前で演奏するスペシャルコンサート。
    【日時】8月11日(月祝)11:00~12:00/14:00~15:00
    【定員】各回50名
    【参加費】1000円(事前予約制)

    申し込みフォームはこちら

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「ちゃーりんぐ柏」代表石井雅子

柏生まれ柏育ち。編集者・箏(こと)奏者。市民活動家の両親が2015年前後に他界したことをきっかけに、柏に興味を持つようになる。2021年、柏の歴史スポットを自転車で巡る「ちゃーりんぐ柏」を立ち上げる(2022年市民公益活動団体登録)。2023年5月、補助金申請や情報発信、連携などをサポートする中間支援団体「ジセダイ歴史文化継承研究所」を設立、事務局長を務める。2024年8月柏に特化した観光会社「かしわグリーン観光社」を設立、代表を務める。

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