地元がイヤだ(イヤだっ)出ていくんだ(出てく)って♪
キミはボクの気持ちも(なんにも)知らずに♪
出ていってしまったんだね(カムバック)♪
謎だらけの出囃子で始まりましたが、毎回こんな感じで参ります。
どうぞ最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします!
ピッピッピッ チィーーーチィーーー 鳥たちが鳴いている。
サササァーーーー 木々の葉擦れが心地よくて、自然に包まれている感覚になる。
ここは小さな森。
深井駅を降りて徒歩5分の場所にある「野々宮神社」だ。
400年以上の歴史がある神社なんです。
別名「火(ほ)の宮」。
境内には下記4つの社が合祀(ごうし)されています。
・稲荷神社
・春日神社
・八幡神社
・厳島神社
写真はありませんが、伊勢神宮の遥拝所もあります。(ちょうど神社から向かって伊勢神宮の方角にありました)
御祭神は下記の3神です。
・素盞嗚命(すさのとのみこと)
・火産霊命(ほむすびのみこと)
・菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
発火と鎮火、文字の神々を祀っているので、お詣りしたらご加護があるかもしれません。
まずは本殿にお詣り(二礼二拍手一礼)、ご挨拶してから境内散策してみると……
1万平方メートルもある敷地内の「常陵郷(とこはか)の森」は『堺市保存樹林』に指定されている場所なだけはあって、まさに「小さな森」です。
この看板にも書かれてあるのですが、その中でも一本だけ異彩を放つ樹木があります。
カイヅカイブキ(貝塚伊吹)
と呼ばれる木です。
見つけた瞬間、ものすごく惹かれました。
なんだコレは! と。
まさにイブキ=息吹、を想起させるように樹から「生命力」が溢れ出ています。
近づいてみます。
え! ウソっ! 木の幹が螺旋状に渦巻いている!? よく見ると、木の表皮が「ウロコ」のよう。
本物の龍は見たことがないですが、長年生きているとしたらこんな風なのかもしれないと思いました。
きっと見る人に何かを感じさせるものがあると思います。ぜひ直接あなたの目で見て欲しいのです。
境内にて
境内のベンチに座って記事を書こうと思い立ち、「どっこいしょ」と座りました。
持ってきていたノートパソコンを開きながら本文を書いていたら、ご夫妻や中年男性おひとり、おじいちゃんから孫まで3世代揃ったご家族がお詣りに来られていました。
向かい側斜め奥のベンチをみたら、おばあちゃんが大きな買い物袋をベンチの上に置いて「どっこいしょ」と。座ってお茶か何かのペットボトル飲料をグイっと飲んでフゥーーーっと一息。
一服を終えたおばあちゃんは立ち上がり、臥牛(がぎゅう)の像に近づいて立ち止まり、優しい手つきで撫でては微笑んでいました。
私のとなりのベンチをみたら、震える手つきで500ml缶のアルコール飲料をプシュと開けて、グビグビのんでるおじいちゃん。
そのあと美味そうにタバコをすって境内の景色を見回していました。
これが神社。本来の姿なんだと思う。
来るものを拒まず、去るものを追わず。
ここに若いひとたちの姿があればなおのこと「いい場所」だなぁと思う。
4−500年前からここは神社として変わらずに在り、地域の人々が通う場所だった。
境内をよく見ると人々の想いが重なって、その時代時代の人たちが財を投じて整備してきたあともある。
本堂前には「寛文三年」(1663年)や、「貞享三年」(1686年)と刻字された石灯籠がある。
長年雨風に耐えてきたものに敬意を感じながら、近づいてまじまじと眺めてみる。
何気なく石灯籠の穴を覗き込んだら……
500年前の景色が見えた気がした。
龍の木に出合って、なんだか得した気分で鳥居をくぐって神社横の道路を歩きはじめた。
向かい側から5〜6人の女の子たちが自転車に乗って走ってきたので端に寄った。
通り過ぎる瞬間に「なぁなぁ、野々宮神社で休憩してこーやー」という声が聞こえた。
あ、若い人たちも普段使いしてるやん……
歴史があり、小さな森があり、多世代にわたる人たちが出入りする、可能性に満ちた場所。それが野々宮神社。
【アクセス】
●電車→徒歩での行き方・・・
大きな道路沿いの道は交通量が多いため、車で来られる方以外はオススメしません。
これから紹介するルートの方が車が少ないので良いと思います。
泉北高速鉄道「深井駅」のプラットホームを降りたら、中百舌鳥・難波方面の出口へ向かってください。そのまま1階出口からロータリーを左側に道なりに大きな道路まで出ます。
信号を渡ってすぐの道を左に曲がります。
少し直進すると鳥居が見えてきます。
「火(ほ)の宮」と呼ばれる野々宮神社さんに、昇り龍のようなカイヅカイブキが1本あることに意味がある気がしてなりません。
またふらりと行ってみたいと思います。
みなさんもよろしければどうぞ☆
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野々宮神社
- 〒599-8273 大阪府堺市中区深井清水町3839
URL:https://osaka-jinjacho.jp/funai_jinja/dai10shibu/sakai-city/10010nonomiyajinja.html
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この記事を書いたのは…
ジモトミンたつのこ龍次郎(りゅうじろう)
AIには書けない、体温とユーモアを大切にした文章を書きたい四十歳代後半の男です。ジモトミンならではの超ローカルな有益情報だったり、面白いものを見つけたらここでシェアさせていただきます☆