柏市の公共施設などに展示されている絵画やオブジェ。
なんとなく目にはしていても、どんな作家の作品で、どんな思いが込められているのかは、あまり知られていないのではないしょうか。
10月26日(日)開催の「街なかにある この絵なんの絵?」(主催:柏観光プロダクション)は、そんな、ふだんあまり意識されない、柏駅周辺のアート作品を解説付きで巡り、柏のまちへの愛着を深めていただこうというツアーです。
早速、見どころをご紹介しましょう!
①ゲスト・むらいゆうこ氏の作品でスタート
スタート地点は、パレット柏。8:30集合。
ここには、柏市在住の日本画家・むらいゆうこ氏が手掛けた柏市文化祭のポスターの原画が飾られています。
作品への思いや技法について、ご本人の解説を伺いながら鑑賞しましょう!
むらい氏の作品《不可視の森》が使われている柏市文化祭ポスター。
むらいゆうこ氏。10/10(金)~10/14(火)開催の「共晶点」(JOBANアートラインかしわ主催)でも、むらい氏の作品はご覧いただけます!
②ハウディモール、柏市役所、ラコルタ柏…そして?
パレット柏を退出したあとは、10月10日から始まる「アートラインかしわ2025」の屋外展示を見学し、二番街を通ってハウディモールへ。
さらに、旧水戸街道を通って柏市役所・ラコルタ柏へ向かいます。
その間、長縄えい子氏、塩水流功氏、早川義孝氏、喜屋武貞男氏、神野義衛氏など、柏ゆかりの作家の絵画や彫刻をたっぷりお楽しみいただけます!
平日の柏市役所本庁舎1階では、洋画家・長縄えい子氏の作品《アンコールバイヨン》をご覧になれますが、ツアー開催日は日曜日!
でも、意外なところで長縄氏の作品をご覧いただけます! それは、当日のお楽しみ!
柏駅東口のハウディモールにある2つのカラフルなモニュメント。これは造形作家の喜屋武貞男氏の作品。果たしてその意味は?
柏市役所玄関前に飾られたオブジェ。これも喜屋武貞男氏監修の平和記念碑。深~い意味があるんですよ!
柏図書館前にある神野義衛氏の彫刻《青春の譜》。神野氏の彫刻はラコルタ柏でも見られます。その共通した特徴とは?
③こまいぬブルワリーでクラフトマンシップを体感!
「こまいぬブルワリー」は、2017年に設立した家族経営のクラフトビール醸造所。
地元の食材を使いながら、個性的かつ飲みやすいビール造りに取り組んでいる、同社の醸造所を解説つきで見学します。
今回は試飲はありませんが、「柏はじめIPA ~ふくら雀~」「将門ビール」など、同社自慢の様々なビールをご購入いただけます。
柏のふるさと産品に認定されている同社のビール。地元のこだわりの醸造所をこの機会にぜひご覧ください。
ビールラベルもオシャレ! 同社の様々なビールラベルの美しさも併せてお楽しみください。
④故・長縄えい子氏の作品をアットホームなギャラリーで
2023年、交通事故で逝去された洋画家であり、絵本作家としても知られる長縄えい子氏。
柏二番街のいしどアートスクールで45年講師を務め、柏をはじめとする東葛地域の文化団体や商店会等のポスターやチラシも数多く制作されました。
生前「見えないもの、自分にしか見えないものを描く」と語った長縄氏の画業を、公私にわたるパートナー・竹島いわお氏の解説とともに振り返ります。
↓長縄えい子氏についての詳細はこちら↓
URL: “かしわ文化知り隊”班長まちゃ子の「柏ゆかりの芸術家を訪ねて」3: 洋画家・長縄えい子氏
2020年にパレット柏「柏市民ギャラリー」で開催された個展での長縄氏。
長縄氏の代表作のひとつ《今昔物語 幻想Ⅰ》(竹島氏のご許可をいただいて、2020年発行『長縄えい子の画業』より掲載)
⑤絶筆となった塩水流ブルーを間近で
1996 年に 71 歳で生涯を終えるまで、44年間、柏を拠点に創作活動された塩水流功氏。
同氏の作品の特徴といえるのは、“塩水流ブルー”とよばれる美しい青空と、素朴な人々のふれあいの様子。
タイトルにはシーンを象徴する会話の言葉が付けられ、「会話絵画」という独自の作風のスタイルを確立しました。
塩水流氏のアトリエでは、画材や絶筆となった未完の作品を見学し、塩水流ブルーを間近でご覧いただきます。
↓塩水流功氏についての詳細はこちら↓
URL: “かしわ文化知り隊”班長まちゃ子の「柏ゆかりの芸術家を訪ねて」1: 画家・塩水流功(しおずる いさお)氏―塩水流聿子(しおずる いつこ)夫人に聞く―
宮城県出身の塩水流功氏。塩水流ブルーは故郷の青空への思いともいわれます。(塩水流功氏のご子息のご許可をいただいて掲載)
代表作のひとつ「あがったあがった!」(1992年)(塩水流功氏のご子息のご許可をいただいて掲載)
⑥最後は、長縄氏も愛した老舗喫茶店で
本ツアーは、12時15分に、旧そごう柏店前の老舗喫茶店「カフェ カルディー」前で終了。
同店は長縄氏が愛した喫茶店であり、筆者もこちらで長縄氏にインタビューさせていただいた思い出深いお店です。
ご希望の方は、同店でランチとコーヒーをお楽しみください。
筆者のおススメは「白いシーフードカリー」。まろやかなコクのあるカレーがコーヒーと絶妙にマッチしていて、カルディーさんを訪れるたびに、注文してしまいます!
柏のまちが新鮮に!
街なかにあるアート作品を巡り、その作家さんのアトリエまで訪問するツアー。
たくさんのアート作品を発見することで、柏のまちが新鮮に感じられるかもしれません。
ご興味のある方は、ぜひ下記フォームからお申し込みいただき、ご参加ください。
URL: 「街なかにある この絵なんの絵?」申し込みフォーム
ツアー詳細
- 【タイトル】
柏のクラフトマンシップ(職人気質)を体感するアトリエ・工房を巡る小さな旅vol.3
「街なかにある この絵なんの絵?」
【開催日】2025年10月26日(日)
【集合解散】8時30分パレット柏ロビー集合、12時15分「カフェ カルディー」前で解散。
【定員】14名(先着)
【参加費】1,000円(※喫茶代を含めない)(開催当日徴収)
【主催】柏観光プロダクション
【後援】柏市教育委員会
※アートラインかしわ2025の連携事業です。
【お問い合わせ】kashiwa.tourism@gmail.com
【柏観光プロダクションホームページ】https://kashiwa-tourism.jp/
カフェ カルディー
- 【営業時間】
平日(水曜日を除く):9時〜17時
水曜日:9時~14時
土日祝日:9時〜16時
【定休日】無休
【住所】千葉県柏市柏4-8-1 金子ビル2F
【電話番号】04-7164-1051
【Instagram】https://www.instagram.com/cafe.calldy/
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※記事に掲載した内容は公開日時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけ、サービス利用の際はHP等で最新情報の確認をしてください
この記事を書いたのは…
「ちゃーりんぐ柏」代表石井雅子
柏生まれ柏育ち。編集者・箏(こと)奏者。市民活動家の両親が2015年前後に他界したことをきっかけに、柏に興味を持つようになる。2021年、柏の歴史スポットを自転車で巡る「ちゃーりんぐ柏」を立ち上げる(2022年市民公益活動団体登録)。2023年5月、補助金申請や情報発信、連携などをサポートする中間支援団体「ジセダイ歴史文化継承研究所」を設立、事務局長を務める。2024年8月柏に特化した観光会社「かしわグリーン観光社」を設立、代表を務める。