おはこんばんちわ。
まちっと編集部のナタリーです。
気付けばセパ両リーグの優勝も決まり、例年よりやや遅い日本シリーズが始まっていた今日この頃。(この記事を書いている11月下旬現在)
毎年、日本シリーズからM-1を経て紅白歌合戦までが体感的には一週間くらいなので、今から恐れおののいております。
この記事がネットの海に放流される頃には、今年のプロ野球日本一が決まっているんでしょうかね。
そうなると、いよいよ冬の入り口という気になりますな。
で、結局創業何年なのよ?
その日は松戸駅前でリモートワーク。
根は真面目なので一応定時までちゃんとお仕事し、すっかり日が短くなっちゃったなぁ…とどこか寂しく思いつつ夕方の街をふらふら歩いていると、レンガっぽい外壁にガス燈を彷彿とさせる灯りの、なんだかレトロな外観のお店を発見。
近寄っていくと、これまた年季の入った看板には「創業六十余年」の文字が。(「余年」て書いちゃうふわっとした表現がいいよね)
光に群がる蛾のように、砂糖に集まる蟻のように、半ば本能に従って不可抗力で入店。
素通りという選択肢はなかった。
昔ながらの大きなショーケースの中は、夕方6時過ぎという時間帯もあってやや寂しいラインナップにはなっていましたが、生菓子や大福、どら焼き、ようかんなどの上位打線はまだ残っている模様。
それにしても手書きの札が可愛い。
そして店内のあちこちに置かれた大量の水槽の中で泳ぐ、育ち過ぎた金魚やメダカたち。
老舗の格式高い外観と田舎の親戚の家みたいなアットホームな店内との様相のギャップにくらくらしながら、お店のご主人に、とりあえず会話のきっかけとして、
「創業六十年なんですね」
と水を向けてみると、
「いや、あの看板は三十年以上前に作ったんですよね」
とのこと。
……ん!? 何!?
ということは、本当は創業九十年余年ってこと!?
「昭和2年の創業なので……」
昭和2年すなわち西暦1927年。
モボ・モガの全盛期であり、芥川龍之介の没年であり、日本で初めて地下鉄が開通した1927年。
なんとこちらの「さがみ屋」さんは、その年から九十余年、もとい、九十四年もの間松戸の地でお菓子屋さんを営んでらっしゃるのでした!
ご長寿!
和菓子打線におけるDH的存在
和菓子打線におけるクリーンナップは、やはり、大福、どら焼き、薄皮饅頭であろうと思っています。
しかし、その通年安定した打順には組み込まれないものの、期間限定でとにかく高打率をたたき出すやつらがいるのが、このチームの魅力であり、面白いところ。
そう。
夏のかき氷と、冬の焼き芋です。
チーム相模屋は、その辺もきっちりおさえております。
ひとくちに「焼き芋」といってもこの充実のラインナップ。
ドラフト一位指名級のエリート芋が勢ぞろいです。
また、夏は自家製シロップを使ったかき氷がいただけるそう。
夏の陣・冬の陣のダブルヘッダー両方獲りにいく最強打線、おみそれしました。
芋ようかんと栗きんつばは、ほっこり優しい秋の味
無理やり日本シリーズにこじつけてあーだこーだ言いましたが、結局この日は旬の素材を使った芋ようかんと栗きんつばを購入し帰宅。
最近陶器市にてゲットしたキュートなお皿に盛りつけて、しばし目でも秋を味わわせていただきました。
どちらも、程よい甘さで優しいお味。
九十四年間松戸住民の舌を喜ばせてきた歴史と品格を感じました。。
現場からは以上です。
相模屋菓子店
- 営業時間・09:30〜19:30[月・火・木・金・土・日・祝]
定休日・毎週水曜日
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この記事を書いたのは…
まちっと編集部ナタリー・ティエン
「まちっと」コンテンツプロデューサー。三度の飯と酒をこよなく愛する、ソロ活の求道者。宝くじが当たったらラム酒の風呂に入りたい。三千世界の酒場を巡り、いつか運命の一杯と相まみえる日が来ることを願ってやまない夢見がちな三十路です。よろしくお願いします。