妊娠・出産を経験した約5割の女性が発症するといわれている「骨盤臓器脱」って知っていますか?
出産や加齢、慢性的な咳や重労働が原因で、骨盤を支える筋肉の力が衰えることで起こり、おもな症状は、腹部の不快感のほか、頻尿、残尿感、尿が出にくい、尿漏れなど。
適切な診療によって症状を改善できる可能性があるのに、正しい知識がないために、受診をためらい、治療が遅れてしまうことが多い病気なのだとか。
そんな「骨盤臓器脱」に 悩む人々が受診・相談しやすい社会をつくることを目指して、大阪大学大学院医学系研究科では、2022年11月末にクラウドファンディングをスタートしています。
女性ならば誰しもが経験する可能性が 適切な治療で症状は改善できる!
骨盤内にある膀胱や子宮、腸などが、下がったり膣から出てくる「骨盤臓器脱」。
腹部の不快感のほか、膀胱が下がることによる、頻尿、残尿感、尿が出にくい、尿漏れのほか、便が漏れる、便が出にくいなどの症状が出ることもあります。
日常生活を大きく制限されてしまう症状もあり、中には、尿もれや頻尿を気にするあまり近所への買い物にさえ安心して出かけられなくなる人もいるのだとか。
早期で発見できれば、生活習慣の改善、骨盤底筋訓練(骨盤内の臓器を支える筋肉を鍛える運動)で症状の改善も可能ですが、病気と気づかずに治療が遅れ、子宮などを摘出する手術を受けなくてはならないケースも。
多くの人が、正しい病気についての知識を得られたら、そんな悲しい状況が改善されるはず。
また、恥ずかしいなどが理由で、相談できずに悩んでいる人も減らせるはず。
だれにも相談できずに我慢をしている人が多い現状をなんとかしたい!
そんな思いから始まったのが今回のクラウドファンディングプロジェクトです。
情報発信を通して悩む女性が受診しやすい社会へ すでに第二目標もクリア!
今、症状を抱えている人だけでなく、将来骨盤臓器脱になる可能性がある全ての女性、さらに女性の周囲にいる全ての人に骨盤臓器脱を知ってもらうことで、相談しやすい環境・社会をつくることが目標。
●第一目標はー
分かりやすい動画やホームページの作成の資金調達。
●第二目標はー。
オンライン・紙のリーフレットの作成、動画・写真撮影、SNSの運営などの資金調達。
このプロジェクトの代表を務める、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻教授の遠藤誠之さんは、
「専門家の力を借りて、動画・ホームページ等でわかりやすい資料を作成し、Web・SNSを通じて幅広い方々に向けての情報発信を目指しています。骨盤臓器脱に悩む方々が受診・相談しやすい社会をつくることために、皆様からのご寄附・応援をよろしくお願いいたします。骨盤臓器脱に関する情報を発信し続ける活動にご賛同いただき、伝え続けるための仲間になってください」
と話します。
クラウドファンディングは、「大阪大学×READYFOR」内で公開中。
開始7日ですでに、第二目標の500万円をクリア。
今は、継続的に活動を続けるための寄附を募っています。
女性が社会で活躍しやすい社会を作るため、骨盤臓器脱の知識を広めることを目指すプロジェクト。
プロジェクトページでは、「骨盤臓器脱」がどんな病気かも説明されているので、病気を知ることからでも始めてみて!
期間は、2023年1月26日(木)までです。
URL: 骨盤臓器脱で悩む女性が受診しやすい社会へ|大阪大学医学系研究科
「大阪大学×READYFOR」では、ほかにもさまざまなプロジェクトが紹介されています。
■大阪大学クラウドファンディング
大阪大学クラウドファンディング
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この記事を書いたのは…
まちっと北摂編集部てんこ
大阪・北摂(豊中・吹田・池田・箕面・茨木・高槻)で地域密着の生活情報紙「リビング新聞」を発行する株式会社サンケイリビング新聞社が展開する地域情報プラットフォーム「まちっと北摂」の編集部、てんこです。 北摂に住んだことはないけれど、北摂の街の雰囲気は大好き! 一番好きなのは、太陽の塔。定期的に会いに行きたくなる存在なんです。まちっとでは、北摂の街にまつわることを調査したり、ヒアリングしたりしながら、記事をアップして行きたいと思っています。プロフィール画像は1歳の頃のワタシです。