【茨木】持続可能な社会のために!基本ニーズ調査ワークショップ

【茨木】持続可能な社会のために!基本ニーズ調査ワークショップ

こんにちは!大阪大学共創機構の中村昌平です。

 

「持続可能な〜」最近よく耳にするワードなのではないでしょうか?

 

今回は、茨木市山手台地域で茨木市老人クラブ連合会のご協力を得て「持続可能なものづくりを目指す 〜基本ニーズに関するワークショップ〜」を実施したので紹介します。

 

持続可能なものづくりを実現するには、余分なものをつくらないことが重要です。そのためには、生活者にとって何が必要で何が余分なのかを知る必要があります。つまり「足るを知る」です。

 

このワークショップは、後で説明する基本ニーズを調査することで、何が必要なのかを理解しようという試みです。

 

茨木市山手台地域

茨木市山手台地域は、国道171号線から北に車で10分ほどいったところにあるニュータウンです。非常に緑のきれいな住宅街なのですが、坂が多く駅から離れているので車がないと少し不便な地域です。

 

※山手台地域では、共創ラボ@YAMATEDAIという活動も実施しています。こちらの活動も追々ご紹介します。

 

ここで、普段運転をされている高齢者の方、普段運転をされない高齢者の方を対象に基本ニーズに関するワークショップを実施しました。

 

サステナブルシステムデザイン

実施したのは、大阪大学大学院 工学研究科 機械工学専攻 サステナブルシステムデザイン学領域 小林研究室です。小林研究室では、持続可能な社会の実現のために、どのようなものづくりを行っていくべきなのかを研究しています。

 

小林英樹 教授

村田秀則 助教

 

小林教授は2月から「産業界におけるカーボンニュートラル研究会」の会長に就任し、産業界との連携を強化しています。市民の基本ニーズの理解という基礎的な研究から産業界との連携という応用的な研究まで実践されている研究者です。

 

基本ニーズ調査ワークショップ

このワークショップではチリの経済学者 Max-Neefが提唱した基本ニーズの枠組みを取り入れて実施されています。

 

人の基本的な欲求を「生存」「保護」「愛情」「理解」「参加」「無為」「創造」「アイデンティティ」「自由」の9つに分類し、これらの基本ニーズの充足のしかたが地域性や時代などに依存するという考え方です。

 

例えば、「生存」のニーズは先進国でも途上国でも同様に存在しますが、その充しかたが先進国では「健康の維持」のように充分食べられることが前提でその上で太りすぎないようにするという文脈で語られるところ、途上国では「食料の確保」のように充分食べられない中で生きるための食料を確保することがニーズを充たすことにつながる、という違いがあります。

 

この基本ニーズの充しかたを調査することで、少ない資源消費のものづくりで基本ニーズを充たすことが出来、持続可能な社会の実現に近づくという考え方です。

 

ワークショップでは3~4人1組になり、9つの基本ニーズをどのように充足しているかを議論しながらあげていきます。今回は、4組のグループで基本ニーズの充しかたをあげていただきました。

 

ワークショップ中の様子1

ワークショップ中の様子2

今回のワークショップの開催にご尽力いただいた田井康雄さん

 

まとめ

このワークショップでは、交通課題を持つ高齢者の方の基本ニーズの充しかたを調査しました。

 

今回の調査で得られた成果を活かして、持続可能な社会の実現に向けた研究活動をさらに加速させていきたいと思います。

 

研究の遂行には様々な方のご協力が不可欠です。OUエコシステムの構築にご協力ください。

 

大阪大学では持続可能な社会の実現に向けて他にも様々な研究を行っています。大阪大学のSDGsに関する取り組みはこちら

★この記事が気になったり、いいね!と思ったらハートマークやお気に入りのボタンを押してくださいね。

※記事に掲載した内容は公開日時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけ、サービス利用の際はHP等で最新情報の確認をしてください

  • facebookシェア
  • twitterシェア
  • LINEで送る

ライター一覧

この記事を書いたのは…

author avatar

大阪大学共創機構中村昌平

大阪大学共創機構で共創プロジェクトのコーディネートをしています。市民、地方自治体、企業等との協働により、地域社会における課題の解決、新たな社会価値の創出に取り組んでいきます。

公式LINEバナー

north