「持続可能な〜」最近よく耳にするワードなのではないでしょうか?
持続可能なものづくりを実現するには、余分なものをつくらないことが重要です。そのためには、生活者にとって何が必要で何が余分なのかを知る必要があります。つまり「足るを知る」です。
このワークショップは、後で説明する基本ニーズを調査することで、何が必要なのかを理解しようという試みです。
茨木市山手台地域
※山手台地域では、共創ラボ@YAMATEDAIという活動も実施しています。こちらの活動も追々ご紹介します。
ここで、普段運転をされている高齢者の方、普段運転をされない高齢者の方を対象に基本ニーズに関するワークショップを実施しました。
サステナブルシステムデザイン
実施したのは、大阪大学大学院 工学研究科 機械工学専攻 サステナブルシステムデザイン学領域 小林研究室です。小林研究室では、持続可能な社会の実現のために、どのようなものづくりを行っていくべきなのかを研究しています。
小林教授は2月から「産業界におけるカーボンニュートラル研究会」の会長に就任し、産業界との連携を強化しています。市民の基本ニーズの理解という基礎的な研究から産業界との連携という応用的な研究まで実践されている研究者です。
基本ニーズ調査ワークショップ
人の基本的な欲求を「生存」「保護」「愛情」「理解」「参加」「無為」「創造」「アイデンティティ」「自由」の9つに分類し、これらの基本ニーズの充足のしかたが地域性や時代などに依存するという考え方です。
例えば、「生存」のニーズは先進国でも途上国でも同様に存在しますが、その充しかたが先進国では「健康の維持」のように充分食べられることが前提でその上で太りすぎないようにするという文脈で語られるところ、途上国では「食料の確保」のように充分食べられない中で生きるための食料を確保することがニーズを充たすことにつながる、という違いがあります。
この基本ニーズの充しかたを調査することで、少ない資源消費のものづくりで基本ニーズを充たすことが出来、持続可能な社会の実現に近づくという考え方です。
ワークショップでは3~4人1組になり、9つの基本ニーズをどのように充足しているかを議論しながらあげていきます。今回は、4組のグループで基本ニーズの充しかたをあげていただきました。
まとめ
今回の調査で得られた成果を活かして、持続可能な社会の実現に向けた研究活動をさらに加速させていきたいと思います。
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この記事を書いたのは…
大阪大学共創機構中村昌平
大阪大学共創機構で共創プロジェクトのコーディネートをしています。市民、地方自治体、企業等との協働により、地域社会における課題の解決、新たな社会価値の創出に取り組んでいきます。