5月18日(土)、パレット柏の市民ギャラリーで開催されている小川兄弟写真展~極彩四季~を見に行ったので、そのご報告レポートです。
前編は、気になった作品のうち、お兄さんの小川元貴さんに解説いただいた作品について。
まずはトップ画像。
向かって左側の方が小川兄弟(兄)の元貴(もとき)さん、右側の方が小川兄弟(弟)の晃希(こうき)さんです。
画像に写る写真は、遠目で見ると上下対称の模様。
近くで見ると、小さい島を残雪が覆い、その島に桜が咲いていて、それが水面に写っている、印象的な作品です。
風雨が強い中、2,3時間待って、一時的に風雨が収まったタイミングで撮影したとのこと。
いやー、さすが、粘りますね。
ちなみに場所は、新潟県十日町市の津南中子ダムで、この桜は「中子の桜」と呼ばれています。
次の作品は、夏山の稜線。
花崗岩の白い砂に緑の這松が映える、北アルプスの燕岳(つばくろだけ)です。
ちなみに元貴さんが指さしているのは鳥。
遠目ではわかりませんが、近くでよく見ると鳥がたくさん飛んでいます。
続いて3点目は、滝の流れと雪が印象的な作品。
カラー写真ですが、滝の流れの白さと雪の白さが印象的なので、遠目には白と黒の世界にも見えます。
天気予報を見て雪が降りそうなタイミングで撮りに行かれたそうです。
撮影場所は島根県の龍頭が滝。
日本の滝百選に選ばれており、中国地方随一の名瀑とも称さています。
老杉に囲まれ、約40mの高さから激しくしぶきを飛び散らせながら流れ落ちる滝は、まさにうねりをあげて昇天する龍のように見えるとか。
滝の裏側には、滝観音が祀られている見事な岩窟があり、「裏見の滝」を眺めることもできます。
続いて4点目の作品は、遠目には薄い青地に緑の線の模様。
顕微鏡で見た微生物の拡大図のようにも見えます。
この写真、上半分は空、下半分は池で、中央の緑の部分は池の周りの陸地。
上部の景観が池の水面に写り込んで、上下対称になっています。
場所は富山県の桜ヶ池です。
5点目の作品。
照明のせいもあってか、遠目には丸っこいハートにも見えます。
全体的に淡くて優しい色合いのこの写真、鳥居の真上に月が出て、左右対称になっています。
月が真上に出る時期を調べて訪れたとのこと。
1枚にかけるこだわりが感じられますよね。
鳥居の上の部分で、薄いオレンジ色の下の層は「地球の影」だそうです。
場所は栃木県の那須連峰の主峰、茶臼岳の山頂です。
6点目は、遠目に全体を眺めると緑色系の抽象画。
よく見ると、森と池と鳥の写真です。
鳥にピントを合わせているので、後ろの森や水面に写った緑がぼけて見え、中央に写った、杭に止まっている鳥(ひよどり)が引き立ちます。
水面に写った木々の方が、陸上の木々よりシャープに見えるのも不思議です。
場所は、鳥海山の麓、山形県遊佐町にある丸池様。
丸池様というのは一般的な呼び名で、正式には鳥海山大物忌(おおものいみ)神社の境外末社に当たる「丸池神社」という神社。
古くから池そのものが御神体として崇められてきたそうです。
以上、たくさんの作品が出展されている中、素敵な作品の一部をご紹介させていただきました。
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この記事を書いたのは…
koji-koji
柏市在住。四季折々の季節の良さ、歴史的な名所・史跡・行事、メジャーなのからマイナーのまで様々なイベントなどを巡ったりするのが好きな千葉県民・柏市民です。農園を借りて野菜や花を育てています。