こんにちは! 野草フォトクラブ19です。
今回は1月の理窓公園で見かけた野草などの紹介です。
冬なので花はほぼありませんが、芽生えのようすをお知らせします。
理窓公園は、東京理科大学野田キャンパスに併設されている理窓会記念自然公園のことです。
1月の理窓公園
1月の理窓公園は、樹木が葉を落とし、人を隠すほどに生い茂っていた草も枯れ果てて、思いのほか見通しが良くなっています。
でも、少しずつ日脚が伸びていく中で、一度姿を消したと思われた野草たちも着実に花咲く準備を進めていました。
1.サザンカ(山茶花)
草ではありませんが、サザンカが咲いていました。
花の時期の旬はやや過ぎて、綺麗に咲いているものはわずかでした。
サザンカは、ツバキ科の小高木で花期は10~12月。
花は白色か薄紅色で、花びらは1枚ずつ落ちます。
ツバキに似ているヤブツバキの花は、半開き状で、花ごと落ちる違いがあります。
2.オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
花はまだですが、芽生えの葉(写真4)が多く出ていました。
最近では2月ごろから花が咲くようになっています。(写真3)
これは温暖化のためと思われます。
柏・流山・松戸での花期は3~5月、花の大きさは7~10mm。
春先、ナズナと並んで道端や空き地、江戸川の土手などに多く見られます。
3.コゴメイヌノフグリ(小米犬の陰嚢)
地中海地方原産の2年草の帰化植物。
1961年に東京大学の小石川植物園に研究用として導入されたものが逃げ出して野生化したものと思われます。
流山では長崎付近の田の畔にも見られ、花の大きさは4~5mm、花の色は白色。
花は皿形で深く4裂します。
形はオオイヌノフグリと同じだが小さい。
東葛飾での花期は3~4月。
葉の形や様子はオオイヌノフグリの葉に似ています。
10年ほど前、理窓公園で初めて見た時はオオイヌノフグリの白花と思い、喜んだ覚えがあります。
4.ムラサキケマン(紫華鬘)
江戸川の川敷や湿った平地の日陰、または林の隅に生える2年草。
草丈は20~50cmなり、葉は細かく裂けてニンジンの葉のように見えます。
でも食べてはいけません。
花は美しいのですが毒草の一つです。
東葛飾での花期は4~5月。
花の長さは12~18mmの筒状唇形になる。
5.カキドオシ(垣通し)
やや湿った草地や林の隅に生えるつる性の多年草。
カキドオシという名は、つるが垣根を通して伸びることからつきました。
葉や茎を揉むといい香りがします。
茎は四角形になっています。
東葛飾の花期は4~5月。
花の長さは1.5~2.5cmの唇形。
野田市の三ツ堀里山自然園には綺麗に群生した姿が見られます。
また、漢方薬の一つ(生薬名は連銭草)で、湿疹に効能があると言われているそうです。
6.ヒメウズ(姫烏頭)
山麓の草地や道端に見られる多年草。
草丈は10~30cmでひょろっと伸びます。
花は小さく可愛い感じ。
ただし、毒草の一つで、トリカブトの仲間になります。
東葛飾での花期は3~4月。
花の大きさは4~5mmで、花弁のように見えるのは萼片です。
色は白く見えるが少し紅色を帯びています。
理窓公園の散策マップ
園内には図のような散策マップが掲示されています。
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この記事を書いたのは…
野草フォトクラブ19
撮影対象を山野草に絞ったちょっとユニークな写真クラブです。 東葛地区で咲く四季折々の花やその花についての楽しい説明など、発信していきたいと思います。