2022年、パレット柏で開催された小川兄弟の写真展「極彩四季」を訪れたとき、一つひとつの作品から、音が、温度が、においが感じられるような気がして、そのとき以来、(元々ファンでしたが!)さらに大ファンになりました。
そんな小川兄弟の写真展が2年ぶりにパレット柏で開催。
開催を直前に控え、小川兄弟の兄・元貴さんに、インタビューさせていただきました。
(今回の記事で使用している写真は全て、小川兄弟さんからのご提供です。)
写真の面白さを語る!
――小川兄弟さんは柏市のガイドブックの写真を手がけたり、ご活躍ですが、元貴さんはそもそもなぜ写真家を志したのですか?
小川:遊びが仕事になるのは最高だと思ったからです(笑)。
――実際、どんな面白さがありましたか?
小川:撮影に行くときは、撮りたい画をイメージしてレンズを選び、明るいときなのか暗いときなのか時間帯を決めて出発します。でも、現場に行ったら急な夕立のあとに出る虹や、いくつもの流星など予想外のラッキーなことが起こって、想像していたものよりも良い作品が撮れることがよくあるんです。そういった事前に予測できないライブ感が楽しいです。
――非日常を楽しんでいらっしゃるんですね。
小川:はい。人の気配のしない大自然の中で自分の目と指先だけに集中し、ゾーン状態でシャッターを押す感覚は代えがたい快感です。
――その究極の感覚が写真を見る人たちに伝わるんでしょうね…。
小川:自然を撮影していると印象的なシーンは多々ありますが、曇り空の中で登山をはじめ、雲を抜ける標高までたどり着くと、眼下には雲海が広がっています。およそ普通に生活していたら見られないあの天国のような世界は、毎回見るたびに感動する風景です。
柏の魅力を語る!
――小川兄弟のお二人は柏在住ですが、元貴さんにとって柏ってどんなところですか?
小川:柏は日本のほぼ中心に位置していて、なおかつ高速道路のICがあるので、北にも南にも行きやすいのが一番の魅力ですね。さらに東京都の東側にあるので、大好きな北陸や東北へ旅するのに大渋滞の都内を通らずに行けるというのもかなりありがたいです(笑)。
――日本各地に写真を撮りに行かれる元貴さんならでの視点ですね(笑)。
小川:柏そのものでいえば、都会と自然のバランスが良く、思い立ったら気軽に散歩に行ってリフレッシュできるところも好きです。
――立地もよく、都会と自然が共存しているって、いい街ですよね~!
小川:実は、各地に撮影に行ったとき、現地の人と話すことがよくあるのですが、ものすごい確率で柏に縁のある人と出会うんです。昔働いていたとか、家族が住んでいるとか。日本全国どこへ行っても柏は有名だなと感じます。
今回の写真展の見どころを語る!
――2年ぶりの写真展ですが、今回の見どころはいかがですか?
小川:この時この場所には自分しかいない、というシーンの作品が多いです。
――というと?
小川:他の誰にも邪魔されない、全集中の状態。今の自分の感性が全力で表現されている、そんな作品です。
――小川さんのワクワクやドキドキを写真から感じ取れるんですね!!
小川:はい、きっと! そんな大自然を感じるグッドヴァイブスに触れて、元気になってもらえたら嬉しいです。
――2年前の写真展との違いはありますか?
小川:前回よりもA0サイズ(幅約1.2m)の大きな写真の数が多いので、迫力があると思います。
――それはますます楽しみですね! 最後に一言!
小川:見に来てくださる皆さんに、“旅をしに来た”気持ちを感じてもらえるといいなあと思います!
――ありがとうございました。ぜひ伺わせていただきます!
旅に行きましょう!
「写真展に行く。ではなく、旅に行く。」
2年前、パレット柏で開催された小川兄弟の写真展「極彩四季」の冒頭に掲げられていたテキストです。
まさか、そこまで…と思いながら、写真の前に立ったとき、その一つひとつの風景を、五感を使って眺めている自分がいて、小川兄弟の思惑どおりに、トリップしてしまったことを思い出しました。
小川兄弟といっしょに、柏で、旅をしに行きませんか?
小川兄弟 写真展「極彩四季」
- 開催期間:2024年5月17日(金)~5月20日(月)
開場時間:10時~20時
※初日は12時開場、最終日は18時閉場
会場:パレット柏 柏市民ギャラリー
(柏市柏1丁目7番1-301号 DayOneタワー3階)
入場料:無料
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この記事を書いたのは…
「ちゃーりんぐ柏」代表石井雅子
柏生まれ柏育ち。編集者・箏(こと)奏者。市民活動家の両親が2015年前後に他界したことをきっかけに、柏に興味を持つようになる。2021年、柏の歴史スポットを自転車で巡る「ちゃーりんぐ柏」プロジェクトを立ち上げ、2022年市民公益活動団体として登録。2023年5月、補助金申請や情報発信、連携などをサポートする中間支援団体「ジセダイ歴史文化継承研究所」を設立、事務局長を務める。