【柏の葉】スムージーと木と本と。オモイでつながる!「グリューン」OPEN!

【柏の葉】スムージーと木と本と。オモイでつながる!「グリューン」OPEN!

昨年末、柏の葉キャンパス駅の近くに誕生した「KOIL LINK GARAGE」に、「健康」「環境」「コミュニティ」をテーマに掲げ、観葉植物やガーデングッズ、スムージーやフレッシュジュースを販売する「Grün(グリューン)」さんがオープンしました。

柏駅前にあるkamonかしわインフォメーションセンターの「シェアする本棚」の2拠点目も、同店内に設置され、スムージーを手掛けるのはkamon卒業生のマルテさん!
同じくkamon卒業生の私としては、いてもたってもいられず、グランドオープン初日の3月12日(土)、取材に伺いました。

オープン初日のグリューンさん。お子さん連れのファミリー、シニア夫婦、カップル、友人同士など、たくさんの方々がいらっしゃいました。

オープン初日のグリューンさん。お子さん連れのファミリー、シニア夫婦、カップル、友人同士など、たくさんの方々がいらっしゃいました。

おいしくてヘルシー!「スムージー&ジュース」

Grünのスムージー&ジュースバーを手掛けるのは、ドイツ出身のマルテ・デッドジェンスさん。
ビーガンのマルテさんだからこその思いを伺ってみました。

Q:本日はおめでとうございます。現在はGrünを運営するグリーンテック㈱の社員さんなんですね?

マルテ:はい。ブランドマネージャー/フードコーディネーターとして仕事をしています。

Q:Grünってドイツ語ですよね。ということは…?

マルテ:そう、ぼくが提案しました。ドイツ語で「緑」という意味です。

Q:なぜスムージーを?

マルテ:スムージーは体にやさしいし、おいしいし、環境にもやさしいでしょ? 流行るのではないかと思ったんです。そんなことを考えていたとき弊社の社長と出会って、スムージー事業に興味をもっていただいたので、東京大学大学院の卒業を機に就職しました。

スムージーを作るマルテさん。スムージーはオーダーごとに、一つひとつ丁寧に作られます。

スムージーを作るマルテさん。スムージーはオーダーごとに、一つひとつ丁寧に作られます。

定番のピニャグリーン。一口飲んだ瞬間に、ココナッツの風味がふわっと広がり、あとから、パイナップルやバナナの自然な甘味が…❤

定番のピニャグリーン。一口飲んだ瞬間に、ココナッツの風味がふわっと広がり、あとから、パイナップルやバナナの自然な甘味が…❤

スムージーとホットドリンクのメニュー。アーモンドミルクやココナッツミルクが入っているのはウレシイですね!

スムージーとホットドリンクのメニュー。アーモンドミルクやココナッツミルクが入っているのはウレシイですね!

Q:今日の手ごたえはいかがですか?

マルテ:スムージーは完売しましたし、朝10時から先着100名様に「モーニンググローリー」というジュースを100円で販売したのですが、こちらは1時間余りで完売してしまいました。

Q:どんなジュースなんですか?

マルテ:ニンジン300g、大2本程度ですね――それとリンゴ150g、1個の半分くらい――あとは、ショウガ・レモン・オレンジの汁を入れたものです。

Q:うわー、それも飲みたかったな(笑)。

フレッシュジュース「モーニンググローリー」。通常は650円で販売。お店のロゴの下の半円は鉢やコップを、上の棒は枝やストローを表しているそうです。

フレッシュジュース「モーニンググローリー」。通常は650円で販売。お店のロゴの下の半円は鉢やコップを、上の棒は枝やストローを表しているそうです。

スムージー&ジュースの次は…食事も提供!

Q:今後はどんな展開を考えていらっしゃいますか?

マルテ:近々、ジュースの種類を5種類に増やして、それからスチームサラダも提供していきたいと思っています。

Q:スチームサラダ??

マルテ:日本風にいうと、“野菜どんぶり”みたいな感じです。野菜を蒸すので栄養が流れない。野菜の甘みを感じられるし、油を使っていないのでヘルシーで、しかも、キヌアなどの穀物も入っているので、食べごたえもあるんですよ!

Q:すごく楽しみです! 今日はお疲れさまでした!

 日本語堪能なマルテさん。スムージーへのこだわりは、kamon在籍時にご本人が書いた記事からも伺えますので、下記URLのkamonのホームページも併せてご覧ください。

日本語堪能なマルテさん。スムージーへのこだわりは、kamon在籍時にご本人が書いた記事からも伺えますので、下記URLのkamonのホームページも併せてご覧ください。

植物でコミュニティづくり!まちづくり!「ボタニカルガーデン」

昨年秋、柏駅東口自由通路が「ソラニワテラス」として、緑豊かに彩られていたのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
この植栽の設置を手掛けたのが、グリーンテック㈱の社員で、Grünの店長を務める草野真也さん。
柏の葉での出店についての思いを伺いました。

木々に囲まれ、スムージーを飲みながら読書もできる2階のスペース。鳥の声や川のせせらぎも聞こえ、リラックスできる空間になっています。

木々に囲まれ、スムージーを飲みながら読書もできる2階のスペース。鳥の声や川のせせらぎも聞こえ、リラックスできる空間になっています。

Q:まずグリーンテックという会社について教えてください。

草野:はい。観葉植物レンタル事業や造園事業をおこなっていまして、私はブランドマネージャー/グリーンコーディネーターをしています。

Q:店内には、個性的な植物がたくさん置いてありますね。

草野:沖縄、八丈島、鹿児島などの植物を買い付けているのですが、「堀り物」といって、山に埋まっているのを堀りだしてくるんですよ。それを一回鉢におこして、温室で育てて、原生林みたいに自然な形にするんです。

Q:野性味あふれる感じですよね。

草野:その方が植物の魅力を感じてもらえるかなと。今はコロナ禍で遠方にも行けないので…。また、植物の個性を伝えることで、植物を通して、その後ろにいる生産者さんの思いも伝えたいんです。「この植物、〇〇産で、こんな人が作っているんですよ」などとご説明することで、愛着を持っていただけらと思います。

自転車廃材をリサイクルしたディスプレイ。「空間を通して、お客様に環境への配慮についてお伝えできれば」と草野さん。

自転車廃材をリサイクルしたディスプレイ。「空間を通して、お客様に環境への配慮についてお伝えできれば」と草野さん。

店内の階段は木々に覆われ、ワクワク感いっぱい!

店内の階段は木々に覆われ、ワクワク感いっぱい!

まるで宝石をちりばめたように、美しい植栽グッズが並んでいます。

まるで宝石をちりばめたように、美しい植栽グッズが並んでいます。

Q:お店の3つのテーマのひとつがスムージーの「健康」、そして2つ目が「環境」ですが、どんな取り組みをされていますか?

草野:例えば、このブロックは、間伐材を55%使っているんです。イスになったり鉢カバーになったり、いろいろなものに作り替えることができるので、エシカルな(倫理的な)消費につながります。

Q:しかも、オシャレですよね。

草野:実際、今日いらしたお客さまからも「オシャレ!」というご感想をたくさんいただきました。「オシャレ」というワードをきっかけに、「自分たちも環境にいいことができる」と思っていただけたらうれしいです。

「一つひとつの小さな一歩を積み重ねていけば、地球に明るい未来がくるかも…」と草野さん。後ろの壁が間伐材で作られたブロック。

「一つひとつの小さな一歩を積み重ねていけば、地球に明るい未来がくるかも…」と草野さん。後ろの壁が間伐材で作られたブロック。

天井からはたくさんのグッズが吊りさげられています。「どれがうちに合うかな…」と話しながら眺めていく若いご夫婦もいらっしゃいました。

天井からはたくさんのグッズが吊りさげられています。「どれがうちに合うかな…」と話しながら眺めていく若いご夫婦もいらっしゃいました。

人と人が交わるタッチポイントに!

Q:3つのテーマの最後が「コミュニティ」ですが…。

草野:多様な人が交わる場ということをコンセプトに、いろいろなものを置いてお店をレイアウトしました。
例えば、あちらのパブリックボード。今は、ぼくの好きな絵を飾っているのですが、今後は市民の方々の写真作品などを展示して、「隣の家のあの人はこういう作品を撮っていたんだ…」などと、お店を通じて、身近な人たちの仲がより深い関係になるお手伝いができたらいいなと思っています。

奥の壁が「パブリックボード」。お店に足を運ぶたびに、どんな作品が展示されているのかチェックする楽しみもありそう!

奥の壁が「パブリックボード」。お店に足を運ぶたびに、どんな作品が展示されているのかチェックする楽しみもありそう!

Q:お子さんたちも探検しているような気分を味わえ、生き生きとしていますよね。

草野:子どもたちと触れ合うことで勉強になることがたくさんあるんです。例えば、植物から樹液が出ていることがあるんですけど、あるお子さんがそれを数えて「樹液5個もあったよ~!」と言っていたり…(笑)。

Q:見方がユニークですよね、

草野:植物とか野菜とか自然にふれたときの子どもたちの発想力ってすごいなと思います。お子さんたちから「ここをもっとこうした方がいい」などと、いろいろな意見が出ることを期待しています!

「自由な、枠にはまらないストリートのカルチャーが好き」と草野さん。「男女年齢を問わず、みんなで楽しく一つのことをやるっていいなと思います。」

「自由な、枠にはまらないストリートのカルチャーが好き」と草野さん。「男女年齢を問わず、みんなで楽しく一つのことをやるっていいなと思います。」

本を通して人と人がふれあえる!「シェアする本棚」

Q:kamonかしわインフォメーションセンターの「シェアする本棚」も設置されましたが、きっかけは?

草野:マルテさんから聞いて、とても面白い取り組みだと思ったんです。本のシェアリングを通して、帯に書かれたメッセージを読み、書いた人はどんな人かなと思いをはせますよね。いつもと違うワクワク感があって、一人で読んでいるんじゃなく、みんなで読んでいるような気持ちになるのが興味深いですね。

Q:柏駅と柏の葉キャンパス駅、なかなかそれぞれの拠点で活動している人たちがお互いを知る機会ってないですよね。

草野:はい。ですので、これをきっかけにkamonさんのことを知っていただいて、柏駅に行ったときはkamonさんに立ち寄って、柏のいろいろな情報を得る機会になったらいいですよね。うちのお店がそのハブになれればと思っています。みんな考えていることは一緒だと思うんです。自分が住む街だから、その街を好きになるように盛り上げていきたい。そんなスタンスでまちづくりに関わっていければと思っています。

Q:人と人とのつながり、まちづくりへの関わり、ステキですね。 今日はありがとうございました!

「シェアする本棚」の特徴①寄贈の際に、特製の帯に、自分の感想や思いを書きます。

「シェアする本棚」の特徴①寄贈の際に、特製の帯に、自分の感想や思いを書きます。

「シェアする本棚」の特徴②寄贈本2冊につき、特製しおり(写真)1枚がもらえ、そのしおりと“シェア本”を交換できるというシステムになっています。

「シェアする本棚」の特徴②寄贈本2冊につき、特製しおり(写真)1枚がもらえ、そのしおりと“シェア本”を交換できるというシステムになっています。

おまけ…

柏駅南口から徒歩1分のファミリかしわ内にあるkamonかしわインフォメーションセンターの「シェアする本棚」も、今年で3年目。寄贈本は3000冊以上にもおよびます。
Grünさんで交換した「しおり」は、もちろん、kamonでも利用できるので、ぜひ双方の“シェア本”をご利用ください!

柏駅前kamonの「シェアする本棚」。“シェア本”担当、統括マネージャーの本間明さんが手にしているのは、谷川俊太郎作『へいわとせんそう』。「このような時期だからこそ、特に、胸にくるものがあります」と本間さん。

柏駅前kamonの「シェアする本棚」。“シェア本”担当、統括マネージャーの本間明さんが手にしているのは、谷川俊太郎作『へいわとせんそう』。「このような時期だからこそ、特に、胸にくるものがあります」と本間さん。

ボタニカルガーデン スムージー&ジュースバー Grün(グリューン)

  • 【住所】
    千葉県柏市若柴中央146街区1
    KOIL LINK GARAGE 101/201

    【営業時間】
    〈スムージー&ジュースバー〉8:00~16:00
    〈ボタニカルガーデン〉10:00~18:00

    【定休日】(4月以降)月曜日

    【電話】
    〈スムージー&ジュースバー〉04-7136-7861
    〈ボタニカルガーデン〉04-7136-7863

    【Instagram】
    https://www.instagram.com/gruen.jp/?hl=ja

kamon かしわインフォメーションセンター

  • 【住所】千葉県柏市柏1-1-11 ファミリかしわ3階
    【電話番号】04-7128-5610
    【開館時間】9:00~19:00

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「ちゃーりんぐ柏」代表石井雅子

柏生まれ柏育ち。編集者・箏(こと)奏者。市民活動家の両親が2015年前後に他界したことをきっかけに、柏に興味を持つようになる。2021年、柏の歴史スポットを自転車で巡る「ちゃーりんぐ柏」プロジェクトを立ち上げ、2022年市民公益活動団体として登録。2023年5月、補助金申請や情報発信、連携などをサポートする中間支援団体「ジセダイ歴史文化継承研究所」を設立、事務局長を務める。

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