令和2年5月に誕生した松戸市図柄入りナンバープレート。
そこには、常盤平さくら通りの桜の花、本土寺の紫陽花、そして矢切の渡しが描かれています。
矢切の渡しは、松戸市民歴30年になろうとしている私が未踏の地。
というわけで、いざ、矢切の渡しへ!
「里見公園」からスタート
まちっと柏のエリアから少しだけ外れますが、江戸川に面した台地上、市川市国府台(こうのだい)にある「里見公園」は桜の名所でもあります。
ここは、足利義明が武将・里見義堯(よしたか。里見家5代目当主)等を率いて北条氏綱軍と戦った古戦場。
82ヘクタールあるという広大な園内には、夏休みですが昼近くということもあり、人っ子一人おらず。
でも、灼熱の太陽の下で咲くバラの花と噴水が、しばし暑さを忘れさせてくれました。
園内には国府台城跡など、史跡や古墳などもあります。
URL: 市川市公式サイト(里見公園)
市川市から松戸市へ
公園のはずれにある、おでんや飲み物を売る「おおた」で、道を教えてもらい、歩き進めます。
公園を出て、土手を目指して歩くこと10分。
水門が見えてきました。
柳原橋から見渡せるのが、近代の土木遺産、レンガ造りの柳原水閘(やなぎはらすいこう。明治37年建設)が当時のまま保存されている親水広場。
ここは、もう松戸市です。
URL: 松戸市公式サイト(柳原親水広場)
江戸川の堤防を歩く
柳原排水機場付近からは、堤防が続きます。
江戸川やスカイツリー、富士山まで見通せる日もあるそう。
遊歩道は、ジョギングやサイクリングを楽しむ人、緑地でピクニックやバーベキューを楽しむ人が多い人気スポットですが、炎天下では、出会う人もわずか。
こんな暑い日に・・・と、途中後悔し始めましたが、水分を補給しつつ、遮光率100%の日傘に守られて歩き続けます。
URL: 松戸市公式サイト(矢切地域の自然・風景)
やっと矢切の渡し場に到着!
里見公園から歩くこと30分強。
ついに矢切の渡しという看板が見えてきました。
土手を下り、進むと渡し場が。
この辺りは伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の舞台としても知られ、近くには石碑や文学碑もあるようです。
やぎり? やきり?
エアコンもない場所で船頭さんが待機していて、すぐ乗船させてくれました。
乗船客は私だけ。
松戸市下矢切と対岸の東京都葛飾区柴又の間を、手漕ぎの艪の和舟で折り返し運行する、江戸川で唯一残る渡し舟。
「やきり」か「やぎり」か。公称地名等はいずれも「やきり」と清音で、駅名(矢切駅)、バス停留所名は「やぎり」と濁音に。
歌謡曲『矢切の渡し』も「やぎり」と読んだため、濁音で発音されることが多くなったとのこと。
松戸市の公式サイトでは「やきり」のようです。
URL: 松戸市公式サイト(松戸キッズ)
松戸市から東京都への船旅
暑さを一瞬忘れさせてくれた、心地よい川風に吹かれながらの、対岸までの短い舟旅。
乗客は一人なのに、船頭さんはずーっとユーモラスな解説を続けてくれました。
そして葛飾区へ
舟を下りると、そこは東京都葛飾区。
花火大会の会場
7/25に葛飾納涼花火大会を鑑賞したばかりの、まさにその会場!
3日後に訪れたわけですが、まだ後片付けをされていました。
花火大会の余韻に浸る
今年は各地で4年ぶりに花火大会が開催され、どこもすごい人出のようですね。
葛飾納涼花火大会も大盛況。
最後に観客がそろってスマホのライトで、花火師さんや主催者に感謝の気持ちを表していたことと、対岸の松戸側でもライトが光っていたことが印象的でした。
帰りは、京成金町線「柴又駅」も、JR「金町駅」周辺も大混雑でしたが、松戸矢切側の混雑具合はどうだったのでしょう。
意外と穴場だったりするのでしょうか。
そして柴又観光
土手から「葛飾柴又寅さん記念館」を経由して、柴又帝釈天にお参り。
参道の「髙木屋老舗」で草だんごを堪能して、のんびりと旅の締めくくり。
みなさんも、ぜひ矢切の渡しでプチ旅を楽しんでみてください。
夏よりも、秋か春に!
矢切の渡し
- 松戸市下矢切1257
3月中旬~11月:毎日※休航日あり
12月~3月上旬:土・日曜、祝日のみ
※1/1~7、帝釈天縁日は運航
※荒天の場合は運休(その他不定休あり。要電話確認)
■運航時間:10:00~16:00
■料金:中学生以上200円、小人(4歳~小学生)100円
■アクセス:
「松戸」駅西口から市川行きバスで「下矢切」バス停下車、徒歩約20分
北総鉄道「矢切」駅から徒歩約25分
※土・日曜、祝日の一部時間帯で、松戸駅西口から「矢切の渡し」行き路線バスが運行
■問い合わせ:℡047-363-9357(矢切渡船) URL:https://www.city.matsudo.chiba.jp/miryoku/kankoumiryokubunka/odekakemap/sanpo-map/yakiri-nogiku.html
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この記事を書いたのは…
ジモトミンきたこ
松戸市在住。万年ダイエッターですが、おいしいものにはアンテナ立ててます! 地元のおいしいお店、スイーツ、季節を感じられるネタなど発信していきたいな。