これまで、
シチリア料理の間借りレストラン「Quantobasta」、
パン屋さんによる創作フレンチ「Wine not ? by Kuu」
にてご紹介してきた、松戸駅東口のシェアレストラン「tiny kitchen and counter」。
本当に魅力的な方々、お店ばかりが営業されているのですが、今回は週末の昼間に登場するこだわりコーヒーのお店「Little Trip to Paraiso」にお邪魔してきました。
きっかけは、アムステルダムで飲んだミャンマーのコーヒー
この日のスペシャリティコーヒーは京都で焙煎されたエルサルバドルの豆。
店主のじゅんさん(と私が勝手に馴れ馴れしくお呼びしている。笑)が、ロースターから直で仕入れています。
じゅんさんがコーヒーに目覚めたきっかけは、数年前に仕事で訪れたアムステルダムのカフェで飲んだ、ミャンマー産のコーヒーでした。
「コーヒー=黒くて苦い」という固定概念を覆す、華やかな香りと爽やかな口当たりに衝撃を受けたのだとか。
それから数年の間にコーヒーの世界に浸かり、こうしてご自身でカフェ営業を始めるまでになったそうです。
ミャンマーのコーヒーがオランダのカフェで一人の日本人の人生を変えるとは、なんてグローバルな話なんでしょう!
よく飲むコーヒーのテイストやその日の気分を伝えると、おすすめの豆をまずは目の前で一杯ずつ挽いていただけます。
この時点でふんわりと漂ってくる香り。
それはドリップの段階でより一層強く、華やかに立ち昇ってきます。
まさに「挽きたて」「淹れたて」なのを目で見られるって、とんでもなく贅沢なことですね。
「何と合わせ」「何で」「どう飲むか」で広がるコーヒーの世界観
コーヒーをいただくカップは、お店にあるものを選ばせてもらえます。
この日の選択肢は、白磁の無地のごくシンプルなものと、蚤の市で買ってきたという作者未詳の超前衛的な作品という究極の二択でしたが、コーヒーが華やかなのでシンプルな方をチョイスいたしました。
決して尻込みしたわけじゃないですよ(笑)!
また、コーヒーのお伴として、同じく「tiny kitchen and counter」にて不定期でレストラン営業をされている「Bakery Kuu」のパンを合わせることができるのも嬉しいですね。
この日いただけたのは、サングリアのパンと五香粉とチョコレートのパン。
酸味が抑えめで苦みが爽やかなコーヒーととても良く合います。
「どんな器で飲むか」「何と合わせて飲むか」も、コーヒーを楽しむ上で欠かせない要素なんですよね。
そして、この日別のお客さんがオーダーされていたのが、コーヒーの豆ではなく果実を使ったシロップのドリンク。
コーヒーチェリーと呼ばれる実の部分は、通常はコーヒーの収穫から加工へ移る過程で廃棄されてしまうそうなのですが、それを敢えて利用するという発想がとても画期的ですよね。
普段自分が日常的に飲んでいるコーヒーだけがコーヒーのすべてではないのだということを知り、小さなお店の中でその世界の広がりを感じるのでした。。
立ち昇るコーヒーの香りと多国籍な空間で、非日常へTRIP
この日店内に流れていたBGMはメキシコのポップな音楽。
9月のまだ日差しの強い昼下がり、何とも言えない心地よい気怠さが、突発的に南国へ逃避行してきたような錯覚をもたらします。
「tiny kitchen and counter」の個性的で、多国籍で、それでいて不思議な統一感のあるインテリアや調度品に囲まれて飲む特別なコーヒーは、まさにその名のとおり「Little Trip to Paraiso」(楽園への小旅行)へ連れ出してくれるようです。
そんな「Little Trip to Paraiso」の次回営業予定日は9月24日(土)11時~。
以降の営業日や詳細については、お店のInstagram(https://www.instagram.com/little_trip_to_paraiso/)をぜひフォローし、ご確認を。
来月にはお料理のイベントも予定されているとのことで、今後の展開にますます目が離せません!
Little Trip to Paraiso
- 現在「tiny kitchen and counter」で不定期営業中
所在地:松戸市松戸1344-16
営業予定のご確認・ご予約は公式Instagramまで!
tiny kitchen and counter
- 複数のシェア店主による間借りカフェ・レストランが不定期営業中の、食のクリエイティブスペース。
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この記事を書いたのは…
まちっと編集部ナタリー・ティエン
「まちっと」コンテンツプロデューサー。三度の飯と酒をこよなく愛する、ソロ活の求道者。宝くじが当たったらラム酒の風呂に入りたい。三千世界の酒場を巡り、いつか運命の一杯と相まみえる日が来ることを願ってやまない夢見がちな三十路です。よろしくお願いします。