【柏】「アートラインかしわ2022」見どころ紹介①:ステモで宝さがし「透明な小道」

今年も柏の街に“アートライン”がやってきました!

柏駅前を中心に、毎年秋に開催されるアートプロジェクト「アートラインかしわ」も今年で17回目。
今年のテーマは「いきものゆかし」。アートを通じて、人を含めた命を持つすべての動植物への関心を深める展示となっています。

いつもの柏の街なかにたくさんのアートが潜んでいる――そんな街の宝さがしを楽しめる、今年の「アートラインかしわ」の見どころを毎週連続でご紹介いたします。

「いきものゆかし」は「いきもの」+「ものゆかし」の造語。「ものゆかし」には、「何となく心がひかれる」「好奇心をそそられる」といった意味があります。

「いきものゆかし」は「いきもの」+「ものゆかし」の造語。「ものゆかし」には、「何となく心がひかれる」「好奇心をそそられる」といった意味があります。

ステモでアートの宝さがし! 池平徹兵「透明な小道」

まずは、10月1日から柏髙島屋ステーションモール(S館・新館)で展示されている池平徹兵氏による「透明な小道」。

池平氏は、近年は日本庭園の借景をヒントに、絵の外の世界まで大切にすることを目指した「part of the world」という絵画制作に取り組み、今回の展示も「part of the world」の作品が展示されています。
「透明」の意味を池平氏に伺ったところ、「美術館と違って、見えている人と見えていない人が同居している。作品を通りすぎる周りの人たちも借景となるんです」と説明してくださいました。

気づいた人にだけ見える「透明な小道」。
まるで、ヘンゼルとグレーテルが迷い込んだ森の道ように…。

池平氏が描いた「透明な小道」の展示イメージ。このような動物たちがステモの中で、見える人だけに見えてくるんです!?

池平氏が描いた「透明な小道」の展示イメージ。このような動物たちがステモの中で、見える人だけに見えてくるんです!?

↓↓池平氏のInstagramはこちら↓↓

ステモS館専門店3階からスタート!

ワクワク感を大切にしたいため、動物たちの数や場所についての情報はあまり知らされていませんが、池平氏の了解のもと、まちっと柏ではちょっとだけヒントをお伝えしちゃいます!

・展示スポットは20か所より少ない。
・スタート地点は、ステモS館専門店3階正面のエスカレータ。
・「透明な小道」はステモ7階の通路から新館に続いている。

これらのヒントを手掛かりに、早速、「透明な小道」に迷い込んで、動物たちを探しにいきましょう!

【スポット①】まずはウサギさんがお出迎え。エスカレータ付近では立ち止まると危険ですので、さらっと見送って、行ってきま~す!

【スポット①】まずはウサギさんがお出迎え。エスカレータ付近では立ち止まると危険ですので、さらっと見送って、行ってきま~す!

【スポット②】エスカレータで4階に上がっていくと、巨大な白クマが出現! 白クマの横で作業しているのが作者の池平氏。(閉店後、作品を設置した際に撮影したものなので、このスペースには入れません。)

【スポット②】エスカレータで4階に上がっていくと、巨大な白クマが出現! 白クマの横で作業しているのが作者の池平氏。(閉店後、作品を設置した際に撮影したものなので、このスペースには入れません。)

日常の出来事もアートに!

池平氏の作品には色彩豊かな自然や動物が登場するので、ネガティブな題材のものは扱わないのかと思いきや…。
「感情がゆれたときに作品をつくります。例えば、戦争のニュースを見たときは、ものすごいエネルギーで制作に没頭したりします。でも、毎日大きなトピックがあるわけじゃない。そうすると、日常のもの――自然、動物、食べ物を扱うことが多くなるんです。」

【スポット⑥】エスカレータ脇に縄文土器発見!? 「ちょうど息子に社会を教えていたとき、その時代だったので」と池平氏。

【スポット⑥】エスカレータ脇に縄文土器発見!? 「ちょうど息子に社会を教えていたとき、その時代だったので」と池平氏。

【スポット⑦】ソファでヒョウと一緒に一休みする池平氏。このヒョウ、池平氏に似てる!?

【スポット⑦】ソファでヒョウと一緒に一休みする池平氏。このヒョウ、池平氏に似てる!?

【スポット⑧】7階の連絡通路付近で、池平氏が貼っているものは…? 「庭でときどき会うんです。かわいいですよね。」

【スポット⑧】7階の連絡通路付近で、池平氏が貼っているものは…? 「庭でときどき会うんです。かわいいですよね。」

クフ王のピラミッドのように!

今回のようにショッピングモールの建物を丸ごと使って展示するのは初めてという池平氏。
どんなイメージなのかを伺うと…。
「クフ王のピラミッドのような…隠し通路や狭い通路など、ピラミッドの中を歩いていく感じ。どこまで続くんだろうって!」

【スポット⑨の設営風景】7階の連絡通路で、アートラインかしわ実行委員が手に持つ魚や鳥の展示間隔を指示する池平氏。

【スポット⑨の設営風景】7階の連絡通路で、アートラインかしわ実行委員が手に持つ魚や鳥の展示間隔を指示する池平氏。

【スポット⑨】通路から見える空の海で、魚たちがのびのびと泳いでいます! ここから新館に迷い込みますよ!

【スポット⑨】通路から見える空の海で、魚たちがのびのびと泳いでいます! ここから新館に迷い込みますよ!

【スポット⑪】ハシビロコウと植栽のコラボ! この植栽はグリーンテック株式会社からの提供。様々な種類の蝶々が葉っぱにとまっているので注目してみてくださいね!

【スポット⑪】ハシビロコウと植栽のコラボ! この植栽はグリーンテック株式会社からの提供。様々な種類の蝶々が葉っぱにとまっているので注目してみてくださいね!

ハシビロコウの足元にいる小鳥に近づくと…。どんなことが起きるかお楽しみに!

ハシビロコウの足元にいる小鳥に近づくと…。どんなことが起きるかお楽しみに!

サプライズ・プレゼントにも!

通常、ステモを訪れる人の目的は美術鑑賞ではないので、「この展示を知らないで迷い込む人が一番楽しめる」と語る池平氏。
家族や友人や彼氏・彼女を食事や買い物に誘って、突然「透明な小道」に誘導したら、サプライズ・プレゼントにもなるかもしれません。

【スポットXX番】エスカレータを登っていくと…巨大クジラ発見!

【スポットXX番】エスカレータを登っていくと…巨大クジラ発見!

【スポットXX番】池平氏は、このじゅうたんを見たとき、“王の間”を連想し、ここにライオンを置こうと思ったそうです。

【スポットXX番】池平氏は、このじゅうたんを見たとき、“王の間”を連想し、ここにライオンを置こうと思ったそうです。

【スポットXX番】ゴールにはどんな動物が待っているか、お楽しみに! 最後の解説とともに、お土産も用意されているので、付近を探してみてくださいね!

【スポットXX番】ゴールにはどんな動物が待っているか、お楽しみに! 最後の解説とともに、お土産も用意されているので、付近を探してみてくださいね!

「透明な小道」を通り抜けて…

池平氏にとって、今回の展示は、平面から空間、そして時間の中に絵を描こうとする試みでもあるそうです。
この「透明な小道」は4次元のアートめぐりの旅。
建物をあちこち歩きまわって動物たちとともに眺めたとき、これまで気づかなかったステモに出会い、これまで以上に愛おしく感じられ、記憶に残っていくのではないでしょうか。

池平氏の「透明な小道」は10月25日(火)まで。ぜひご覧ください!

次週も、「アートラインかしわ2022情報」をご紹介いたします。お楽しみに!

「アートラインかしわ2022」のパンフレットは、kamonかしわインフォメーションセンターや柏駅東口ダブルデッキのラックなどから入手できます!!

「アートラインかしわ2022」のパンフレットは、kamonかしわインフォメーションセンターや柏駅東口ダブルデッキのラックなどから入手できます!!

↓↓「アートラインかしわ2022」のウェブサイトはこちら↓↓

池平氏のワークショップ&「アートラインかしわ2022ツアー」のお知らせ

池平氏の展示期間中に、パレット柏とGrün(グリューン)で、「透明な小道」を追体験できるワークショップが開催されます。
池平氏と一緒に、絵を描いて透明アクリル板に張り、それぞれの会場で背景を“借りて”写真撮影します。持ち物はスマホやカメラだけ! ぜひご参加ください。

①10月9日(日)15:30~17:30(15:15受付開始)
会場:パレット柏 多目的スペースA
定員12名(先着、要申込)

②10月16日(日)16:10~17:40(16:00受付開始)
会場:Grün(グリューン)(柏の葉キャンパス駅より徒歩5分)
定員3名(先着、要申込)

また、アートラインかしわを解説つきで楽しめる「アートラインかしわツアー2022」も実施されます。
10月15日(土)の回では、池平氏の解説も聞くことができるので、この機会にぜひご参加ください!

①10月15日(土)15:30~17:30(15:15受付開始)
集合場所:パレット柏 多目的スペースA

②11月13日(日)14:30~16:15(14:15受付開始)
集合場所:パレット柏 柏市民ギャラリー

ワークショップやツアーへの参加をご希望の方は、「アートラインかしわ2022」のウェブサイトからお申し込みください!

↓↓「アートラインかしわ2022」のウェブサイトはこちら↓↓

↓↓Grün(グリューン)さんの詳細は、過去のまちっと柏の記事をご覧ください。↓↓

柏髙島屋ステーションモール

  • 【住所】千葉県柏市末広町1-1
    【電話番号】04-7148-2222(代)
    【〈S館・新館 専門店〉営業時間】
    専門店(S館・新館)10:00~20:00
    専門店(S館 2F)FOOD STREET 10:00~20:00 ※成城石井は10:00~22:00
    専門店レストラン 11:00~22:00
    ※一部、上記営業時間と異なる店舗があります。
    ※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。

Grün(グリューン)

  • 【住所】千葉県柏市若柴186番地中央146街区1 KOIL LINK GARAGE 101/201
    【営業時間】
    〈ボタニカルガーデン〉10:00~18:00
    〈スムージー&ジュースバー〉9:00~16:00
    【定休日】月曜日

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「ちゃーりんぐ柏」代表石井雅子

柏生まれ柏育ち。編集者・箏(こと)奏者。市民活動家の両親が2015年前後に他界したことをきっかけに、柏に興味を持つようになる。2021年、柏の歴史スポットを自転車で巡る「ちゃーりんぐ柏」プロジェクトを立ち上げ、2022年市民公益活動団体として登録。2023年5月、補助金申請や情報発信、連携などをサポートする中間支援団体「ジセダイ歴史文化継承研究所」を設立、事務局長を務める。

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