10月21日に届いた、悲しい知らせ。
工藤選手が亡くなった。
「ご冥福をお祈りします」というコメントも、「工藤さん」と選手ではなく敬称で書かれた記事も、受け入れられないまま、ただただ時が流れています。
レイソルの応援に熱中し始めた頃、いつも一緒に観戦していた友人と「やっぱり北嶋が決めると盛り上がるね」と話していたことを覚えています。
その北嶋が去った後の2013シーズン、自ら志願して9番を受け継いだ工藤は、リーグ5位タイとなる19ゴールをマーク。ゴールを決めるたびにサポーターのもとに飛び込んでくる熱い男は、私たちサポーターの心をガッツリと掴み、誰もが認める「柏の9番」となりました。
「やっぱり工藤が決めると盛り上がるね」。
出てくるだけで「やってくれる」と期待が高まり、ゴールを決めるとスタジアム全体か熱くなる。工藤選手は、そんな特別な選手でした。
彼の死後、友人や選手たちは人柄を物語るたくさんのエピソードを明かしてくれました。誰にでも分け隔てなく接し、仲間と家族を大切にし、いつも輪の中心で笑っている。
そんな彼のもとには自然と人が集まり、酒井選手などの同期や北嶋選手、そして吉田元監督とは、家族のように深い絆で結ばれていた。残された家族や友人たちの気持ちを思うと、胸が締め付けられる思いです。
子供の頃から努力してサッカー選手の夢をつかみ、日本代表にも選ばれた工藤選手。まだまだ大好きなサッカーをやりたかっただろうに、家族と一緒に過ごしたかっただろうに。きっと悔しかっただろうな、とつい考えてしまいます。
冒頭の写真は、スマホの中から見つけた思い出の一枚です(画質が悪く申し訳ないです)。
2013年ナビスコカップ決勝、工藤のゴールで優勝。
友人が体調を崩してしまい、一人で観戦したのですが、メインスタンドで紙吹雪を浴びた感動は忘れられません。
最終節は、久々に日立台に行く予定です。日立台で工藤選手が決めたたくさんのゴールを胸に刻み、しっかりと送り出したいと思います。
工藤選手、ありがとうございました。
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この記事を書いたのは…
ライター渡辺裕希子
東京在住の柏レイソルサポーター。サポ歴は20年以上。小学生の子供と元レッズサポの夫とともに応援中